優しいってむずかしい

こんなおはなしを知ってる?

とある国があり、国王がいます
国王には付き人がおり、ほかにも庭師がいます

ある日庭師が眠っている国王を発見
国王はなにも羽織っておらず、風邪をひくかもしれないと思い
庭師は国王に布団をかけました

つぎの日、国王はこう言いました
「昨日、わたしに布団をかけたのはだれだ?」

庭師は「じぶんが国王に布団をかけました」と名乗ると
国王は「おまえはクビだ」と一言

そして国王の付き人を呼び「おまえもクビだ」と伝えました

さて一体なぜでしょうか
庭師の優しさで国王に布団をかけたのに
国王は庭師と付き人をクビにしてしまった

答えは、それぞれの領分を超えるなということ
簡単に言うと、じぶんの仕事以上のことをするなということだ

イメージするなら”千と千尋の神隠し”で
釜じいの部屋ではたらいている”すす”の仕事を取った千尋をイメージしてもらいたい

あのシーンは、千尋の優しさで助けたのにもかかわらず
釜じいにこう言われる
「手を出すなら最後までやれ」と

今回の国王の言いたいことは、
庭師は庭師の仕事だけをこなせばいい
そして付き人の仕事をうばうなということ

付き人は、じぶんの仕事を全うしていないことによってクビになった

なんでこんなお話しをしたのかというと
公園にいくと、ゴミが捨てられている
1つだったら拾って捨てたりするのだけれど
管理人のいる公園だと、管理人の仕事をうばってしまうことになる

ぼくは優しさのつもりが、管理人からするとちがうかもしれない
ゴミを拾うノルマがあるかもしれない

そんなふうに考えると、優しくするってむずかしいし
ひとりよがりの考えかたなのかもしれないと思ったのです

じぶんのやるべきことだけをやれ
だれかのやるべきことまでやるな

優しさとはときに残酷だということだ
気をつけないといけないなっておはなしでした

ありがとうございます


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