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喜楽屋おかみ修行 その19 はじめてのメガネ

先月、自分のメガネを生まれて初めてつくりました。ここ数年小さな文字がぼやけたり、読みづらくなり、新聞や文庫本を読むことがとても辛くなりました。「もう老眼?なのだろうか」とため息をつきつつ、主人が寝ていてフレームをまげてしまったメガネを直しにいくというので、私もついて行き、メガネをした方が良いのか相談をしました。

まずは視力検査から。
「あー、奥さんは遠視ですね。」
子供のころから、視力検査は優秀な成績でした。両方とも2.0でしたから、目だけは良い、というより遠視だったのですね。けれど、今までなんでもなく見えていたのがぼやけてくると、年のせいだと考えます。「老眼だ」と思っていたのが「遠視」といわれ、意味もなく嬉しくなってしまって、そばにいた主人に「遠視なんだって遠視!」とちょっとばかり胸をはってしまいました。

お店の人の話だと、

「遠視の人は文字通り遠くがよく見えて近くが見えないので、近くのものを見るときは自分でピント合わせをするんです。ですから、目の筋肉は常に緊張している状態です。」

「あっ、そうです。私はいつもカメラのレンズのようにキューっとピント合わせをしていました。(これ、皆さん同じだと思っていたのですが)」

「そうですよね。けれど、年を重ねると、目の筋肉が衰えてきますから、今まで出来たピント合わせが出来なくなる、そうなるととても疲れるんですよね。」

「はい、すごーく疲れます。・・・・。ん!?年を重ねると?衰える?・・・ってやっぱり老眼なのね。(しゅん)」

「いいえ、いいえ。お客様は遠視です。老眼と違います。」

店員さんの慌てる様子がおかしくて、自分でも無意識にこだわっているのがまたおかしくて、笑ってしまいました。

結局、はじめてメガネをかけることになったのです。
メガネをするようになって、とても楽になりました。

水中から陸に上がった時のようにすっきりとした視界。
もう絶好調です。

最初のうちは、書き仕事のときや本を読む時にのみつけていたのですが。目のほうもなまけぐせがついたのか、目の筋肉もさらに衰え始め、今では朝起きてもぼやけた景色しか目に映らなくなってしまいました。
ので、一日中かけ通しです。

おかげさまで、読みたかった本も空いた時間に楽に読む事ができて楽しくなりました。

最近とても素敵な本を読みました。来月ちょっとお話したいと思います。

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平成17年(2005)9月22日 やすらぎ通信第十九号より
メガネをはじめて勝ったときの描写です。
今ではメガネを手放せないことになってしまいました。


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