おかみ修行その7

喜楽屋おかみ修行 その7 年の初めに思うこと

元日の朝、年末から作っておいたおせちをならべ、お雑煮を作り、それぞれを神棚、仏前にお供えし、家族がそろって「おめでとうございます」と挨拶をすませるとほっとしますね。
ちょっとお酒をいただいてぽーっと出来るのは至福のとき。
しかし主婦はそんなにのんびりしてもいられません。
どのご家庭でも来客の多い正月となると女性陣はへたをすると台所に立ち通し、ということになりかねません。
この時ばかりは盃片手にお客さまと楽しげに語る男性陣が恨めしく思えるのです。

それにしても、おせちって手をかけて作ってみてもなかなか食べて貰えないものです。
我が家だけでしょうか。
切っただけの蒲鉾が売れ筋だったりするとがっかりです。
主人いわく、「あまりキレイに並べてあると手が付けにくいなぁ」とか。
来年は手を替え品を替え、売れ残りのないようチャレンジしてみましょう。

そして、ここ数年必ず正月になると思うことがあります。

一つは達筆な方の年賀状をみて「あー、さらさらと毛筆で書けたら良いのに、通信教育でも始めようかしら」
そして二つめは「正月くらい着物がささっと着られたらいいなぁ、日本人だもの。着付け教室へ通おうかしら」です。

正直に打ち明けますと、一つめの書き方は2年前に某通信講座に入会しどっさり教材があります。
結局添削を3回提出したところで挫折したままなのです。
いわゆる三日坊主・・・ですね。

位牌の勉強を始めてから、書道の筆と漆を使う蒔絵の筆では、力の入れ具合、穂先の運び方がまるで違っているので、書道の練習をするほど位牌に文字を入れるときに使う蒔絵筆の扱いが分からなくなるから筆を持つのをやめたのだと主人には言い訳をしております。

二つめの着付けですが、今年の正月は来客もなく特に外出する予定もなかったので一人で着てみよう!と思い立ち挑戦しました。
長襦袢までは「うん、簡単じゃない。いい調子」なんて鼻歌まじりでしたが、着物を重ねてみると衿の合わせ具合からして分からない、おはしょりはどの位だったかなぁ?ここでちょっと一汗かいて、さてさて最後の帯です。
「簡単!着付け」なる本とにらめっこをしまして。
帯の「て」?「て先」?右も左も訳が分かりません。
仕舞いには主人を呼んで格闘すること約1時間。
なぜか喧嘩腰になりながらも、なんとか形になって鏡にうつったお太鼓をみて「できたできた」と喜んで正面をみると衿もとがくずれている・・・・。
むむむ。

元日、2日と汗をかきかき着物を着て、住吉神社へそして青梅七福神めぐりをしてみました。
2日連続して着てみるとちょっと格好もよくなった気がします。
着物で過ごすお正月もなかなか楽しいものでした。
来年もまたおなじことを考えているのでしょうか、ねぇ。

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平成16年(2004)1月1日 やすらぎ通信第七号より
結構前のお正月のお話。
この頃からお正月には七福神巡り言っていたと思い出しました。

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