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過去の呪縛から自分を解き放つとき

先週初めに蠍座で新月を迎え、週末には水星も同じく蠍座で逆行を開始しました。蠍座は心のダークサイドを扱うサイン。悲しみや痛み、悔しさや後悔、執着や嫉妬、情念など、さまざまな感情が行き交う蠍座の季節には、心の魔物が動き出します。

心の魔物・・・それは長年、自分の心の檻で飼い慣らしてきたもうひとつの命。自分と一体化し、切り離すことができずにいる負の感情や満たされなかった過去の思い、執着。ひとは蠍座の世界で、その魔物に依存しながら生きてきたのは他ならぬ自分自身であることに気づくのです。そして、それらを手放し、自らが生まれ変わることを決意します。

蠍座の扱う「切っても切り離せないもの」とは自分と他者との絆とは限りません。それは自分の内にある古傷や過去でもあります。

蠍座の新月は、これまでの心の癖や在り方に新しい角度から向き合う勇気を与えてくれました。その後、蠍水星も逆行を開始し、過去と決着をつけ、古傷を癒やすべく、心の奥を旅する時間が流れています。

蠍座の支配星でもある死と再生の星・冥王星の力も借りて、この時期に自分の心の奥底にある魔物と対峙すること。それは来月から始まる木土冥が山羊座で肩を並べる大きな変革期への助走でもあります。

ケルトの暦では大晦日・サウィン(ハロウィン)を10月31日に迎え、11月1日には新年が始まりました。日本では年末に向かうこの時期、遠い海の向こうでは新しい一年がスタートする。暦の世界では、こういう異なる時間軸が同じ地球上に存在し、ひとの暮らしや生き方に多様性を生み出し、世界を豊かにしてくれています。

ケルトの暦は一年を四旬という四つの季節に分け、それぞれの季節の始まりを祝う季節祭を行います。また「闇の半年」と「光の半年」というふたつの時間の流れがあり、闇の半年から一年が始まり、その年の最初の半年(11月1日~4月30日)を闇から光へ向かう時期としています。

暗闇と共に始まる新年・・・そして来月には闇が最も深まる冬至がやって来ます。

暗闇があるからこそ、輝く光の存在に気付くことができる。闇と光は対立するものではなく、互いに呼応し合い、ひとつの世界を形作っているのです。痛みや悲しみがあるからこそ、優しさや喜びを感じられる心の機微が育まれ、自分や他者への愛が生まれます。

毎年、蠍座の季節は自分の心の奥深くに通ずる扉が開くような感じがします。それは暗闇を始まりとするケルトの暦の世界ともつながっている。
 
太陽が燦々と輝く季節には、ひっそりとその存在を隠してきた心の魔物たちが息を吹き返し、古傷をなぞっていく。今回の水星逆行は11月21日まで。自分と、過去と、他者と和解し、新たな一歩を踏み出す力を養っていけるといいですね。

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kirari 「星と旅する毎日」 http://kiraristar.net

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