親友とのSMバー② 獲物

親友の仁絵からの誘いで立ち寄ったSMバー。

そこでくじ引きにより、ショーに参加する事になった私。


私(すごい…大勢がこっちを見てる。)


司会「こちらをどうぞ。」

ステージ上に上がり、手渡される鞭。


親友の仁絵に向けて、これを振り下ろすの??


仁絵(ごめんね。巻き込んで。今人手が足りなくて、、)

仁絵(私を助けると思って。ね?…お願い。)


ヒソヒソ声でそう言いながら目配せを受け、渋々了承します。

私(今回だけ。やってみよう。)



……


……ヒュンッ!!

パチン!!

仁絵「きゃっ、、」


私「あっ、、!!ごめん!!」


……


……ヒュンッ!

バシ!!


私(すごい。。こんなにいい音がするんだ。。)

はじめての、鞭の感触。


振り下ろす力は全力ではないのに、響き渡る音と衝撃が手元に伝わってきます。「支配している」かの様な体験。

時間にして約5分、気付けば私は夢中になって何度も強く鞭を振り下ろしていました。



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……



……、、

……あれ?

ショーは?もう終わったの??


……痛っ。

頭が痛い。それに、なんだかボーッとする。


寝てた?!


…ここ。どこだろう。


今何時?!


スマホ。どこだっけ?


私(とりあえず…トイレ…)



立ち上がろうとして、、

違和感。


両手に何かが巻きついている。




これ、、

手枷だ。。




何これ、、


立ち上がって電気を…

つけようとしたけど手摺に繋がれた手枷が邪魔して、壁のスイッチまで手が届かない、、



ちょ…

何の冗談?!



えっ、、

バーの男の人?

お店の人?


誰がこんなこと…


……



……


私「誰かいませんか…?」



……


……


私「あの…

トイレに行きたいんですけど、、」



……



……




私「仁絵? いるの? 助けて、、」



……


……


反応は、ない。


少しずつ目が慣れてきたので、窓の外から僅かに

差し込む月明かりの光で部屋の様子がうっすら見

渡せる様になる。



広い部屋。

リビングかな。


壁の時計は、、

おそらく深夜の2時を回ったところだ。


手すりに繋がれた手錠。


床には、、

何か敷いてある。


ブルーシート?


私(水が飲みたい…)


私(でもその前にトイレに行かないと…)



よく見るとちょっと足を伸ばして引き寄せれば届きそうな距離に、何か置いてある。



餌皿?

中に水が入ってる。


足を伸ばして引き寄せます。



…って、、

両手が使えないんだった。




必死に首を下げるけど、、

ギリギリ届かない。


手錠。外さなきゃ。



両手に巻き付いている手錠を外すことが最優先。


何度も触ってガチャガチャしてみるけど、、

南京錠で外せない様になってる。。



革製の手枷。


たった1つの道具だけで大の大人が自由を奪われて、トイレにも行けない。



私(ちょっ……どうして?!)


私(なんで、、どうなってるの?!)


私「誰か!!助けて!!」


私「トイレに…行きたいの。」


思い出した…


あの後。


ショーで仁絵に鞭を振るったあと。


小柄なもう1人の出演者の子にVIPルーム?に案内されるのでついていったんだ。


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【VIPルーム】


そこには大型TVのモニターがあって、、

ショーの様子を眺めながら、お酒を飲めるという部屋みたいで。


出演者の子「さっきのショー、とても良かったですよ♡  」


とても可愛い子だ。

いい子なんだろうなってのが伝わってくる。


名札には「樹里」って書いてある。


樹里「もうすぐ出番が終わった仁絵先輩が戻ってくるので、ここで待っててくださいね。 先輩の大切なご友人ですし、今日は私が責任を持って家まで送っていきますね!(*´꒳`*)」



その子に促されて、お酒を飲んだんだ。


仁絵がもうすぐ戻るからって言われて…



その後の…


記憶がない。


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あっ、


窓の外が明るくなってきてる。



朝になったんだ…


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