失敗は必ずある。そこからどうするかで変わってくる【新人臨床心理士の方へ】
今年臨床心理士に合格された方々、おめでとうございます。
これで、ついに専門家を堂々と名乗ることができます。
しかし、資格を得たからと言って、最初から専門的な仕事が十分にできることはありません。
失敗を何度もします。
失敗をどう取り扱うかが、成長に関わってきます。
私は、街のカウンセラーを細々とやっている心理士です。
痛い失敗を重ねながら、なんとか今日も心理士をしています。
ここでは、私の新人時代の失敗談をお伝えしたいと思います。
当時の私は「心理士らしい仕事をしなくては」と自分にプレッシャーをかけていたと思います。
ある児童福祉施設の、あるユニットの生活場面の観察に初めて入ったときのことです。そのユニット担当の職員さんに「何を見たいですか?」と尋ねられました。
何が観察のポイントかもよく分かっていないのが本音でした。
ですが、「普段の様子を見せていただければ」と私は答えました。
その日の観察は無事に終了し、ほっとしていたところ・・・
事件は起こりました。
その後数日経って、親しくしていた別の職員さんから、「ちょっと、中村さん、話があるんだけど・・・」と声をかけられました。
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