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山あり谷ありが自然なのがカウンセリング

カウンセリングでは「毎週○曜日○時から」と時間と頻度を決めたとしても、ずーっとそのペースが維持できるとは限りません。

「ネガティブな思考を直したい」「対人不安を解消したい」など、人それぞれにカウンセリングのテーマがあります。

それらは決して心地よい内容ではなく、自分にとっては「気持ちの良くはない」感覚であることが多いでしょう。

あまり気持ちの良くはない感覚に向き合うわけですから、カウンセリングに対する抵抗感が強まることも当然あります。

何か理由を見つけて、キャンセルをしたくなったりします。(習い事や部活を休みたいときの感覚のようなものに似ているかもしれません)

カウンセリングが楽しみだったり、心地よく感じる、山の時ももちろんあります。むしろこういう感覚の方が多くなくては、通うモチベーションは保てないでしょう。

ただ、カウンセリングが進んでいくと、カウンセラーとの対人関係の持ち方にこそ、ご自身の苦しみや悲しみ、取り組んでいる課題が再現されてきます。

これはどうしてもそうなってしまいます。楽しいおしゃべりのためではなく、変化のために通っていらっしゃるわけですし、そのためにお金をいただいております。

クライエントさんにとって、カウンセリングは簡単に通えるものではないのは当然のことですし、課題に向き合っている証拠でもあります。

カウンセリングを自分自身が受けてきているカウンセラーであれば、このあたりは、よ〜くわかる感覚だと思います。

ここで、クライエントさんの抵抗感があまりにも強くなってしまったりすると、中断ということも起きます。

カウンセリングのプロセスは簡単に進むわけではないです。

あたりまえと言えばあたりまえだと思います。でもあまり知られていないことだとも思います。

たくさんの労力をかけて道半ばで中断したことで、「意味がなかった」と判断してしまうのは大変残念なことです。

できればそのような体験にならないよう願って毎回お話をさせていただいております。

育児書通りに進む子育てはないし、予定通りに人生を歩んでいる人などいないように、カウンセリングにおいても想定外のことやうまくいかないことも起きてきます。

それは自然だと思っておくと良いように思います。

ここで、一つ大事だなと思えることがあります。

それは、難しい局面にある時こそ、カウンセラーと話し合いながら進めていくようにしませんか?ということです。

カウンセリングへの抵抗感、中断や終了をどうするか、カウンセラーと話し合っていくようにすると、カウンセリングが充実した体験になるのだと思います。

辞めたいと伝えたらカウンセラーに何と言われるだろう?

ちゃんと聞いてくれるだろうか?

もう話しても無駄なのではないか。

このような不安が出てくるのは自然なことだろうと思います。

いろいろと考えてしまうことがあると思いますが、考えたこと、浮かんだことを、そのまんまお伝えください。

中断を判断するのは、まんま伝えたあとでも遅くないかもしれません。

カウンセラーとしても、そこはとても大事な局面だと十分理解しておりますので、しっかりお話をうかがいながら、その方の現状に合った対応を考えて参ります。

お一人お一人の心の状態はさまざまですので、すべての方に当てはまるわけではありませんが、カウンセリングへの基本的な心構えとして、山あり谷ありが自然なんだなと思っておくと、カウンセリングかより充実した体験になるのではないかと思います。




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