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お客様の声を掲載しない理由

「お客様の声をホームページに載せると集客につながりますよ」
というお話を聞くことがありました。

このことについて考えてみました。

結論としては、当カウンセリングルームでは、ホームページにお客様の声を掲載することを致しません。こちらから掲載をお願いすることはしない方針を取っています。

その理由については、守秘義務や多重関係の禁止のことは大前提ですが、次のようなことが大きな理由の一つです。

「本当にお客が書いたのかなんてわからないぞ。サクラなんじゃないの?」

「いいカウンセラーなんだったら安心だろう」

「ひどい評価をされているから信用できないのでは?」
(マイナス評価は口コミに書かれると思うので、こちらとしてはコントロールできかねるものですが)

このように、掲載内容をご覧になられると、カウンセリングを探しておられる方のお気持ちに必ず何らかの影響が出ます。

それがカウンセリングにとってはプラスよりもマイナスが圧倒的に多いと考えるからです。

他人の意見に左右されることでカウンセリングにつながってきていただくのは、望ましいことだとは考えておりません。

当ルームでのカウンセリングの目標として、

自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分の感覚で確かめる、その感覚を信じられるようになる、自分の足で立ち、歩けるようになるというゴールを設定しています。(あくまで大目標として。です。ふわっとしている表現ですが、”理念”のようなものです。)

他のお客様の声があると、そのプロセスを妨げることになってしまう。と考えています。

人のこころは他人のこころに容易に影響されるものです。特に、相談をご検討中の方は「何らかの事情で他人の影響を強く受け、自分に自信が持てない状態にあることが非常に多い」わけです。

そのような方にとって、他のお客様の声がかなり大きな影響を与えてしまうのは、考えるまでもなく当然のことだと思います。

人は人、私は私。そう言えるような私を創る。このためのカウンセリングです。

その第一歩として、カウンセラー選びは、「ご自身の判断で」行うのが望ましいし、理想だと考えます。(もちろん現実には専門家同士やお知り合いのご紹介というケースもありますので、理想、理念です。)

自分が自分になっていく場所に、他人は関係ありません。契約に守られた中で、カウンセリングはあなただけの時間と場所です。

という当ルームの意思表示として、お客様の声は掲載致しません。


ちなみに…「他人は関係ない」ということ、これはお客様にとってです。カウンセラーが独りよがりでは絶対ダメです。洗脳のようになってしまいます。

カウンセラーは独りよがりにならないために、スーパービジョンやカウンセリングを受けるなど研鑽を積んでいるわけですが、このnoteなどの媒体を通じて、当ルームの考え方を発信し、多数の方の目に触れる機会を持つことも、独りよがりにブレーキをかける大切な機会だと思っております。(ご批判をいただくことにオープンでいられるからです)

noteでは色々な記事を書いております。そこに書かれた内容を読んでいただくことで、カウンセリングのイメージをなんとなくでも感じ取っていただけるのではないかと思っております。

その感覚を頼りに、ご自身で、ご利用をご判断いただければ幸いです。

nakamura-counselingroom.com

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