共に沈んで

全ては必然だったのよ
あなたはわたしの人生を完璧にするためのピースなのよ
初めて出会ったときにすぐにわかったの
そして今までうまくやってきたでしょう?
なのにどうしてわたしの前から去ろうとするのよ
あなたは実は欠陥があるピースだったの?
いつもわたしを満足させてくれていたじゃない
疲れてしまったの?
わたしはあなたの人生を埋めるピースにはなれなかったの?
ああそれってとても悲しいことね
もう一度わたしのピースになることを請うわ
でもわたしも少し自分のことばかり考えすぎていたかもしれないわね
もっとあなたに尽くすべきだった
愛してはいたのよあなたが持つ色を
ただあとちょっとの行動が足りなかったみたいね
だからあなたはわたしに背を向けてしまったのね

でももう今までのわたしとは違うわ
あなたがしてくれたようにわたしもあなたを満足させられるよう努力するわ
ねえそうしてほしかったのよね
そうしたらまたわたしの人生に彩りを与えてくれるかしら
あなたがいないとわたしの人生はひどく汚い色をしてしまう
あなたがわたしから少し離れていって思い出してしまったのよ
こんなの耐えられないって
やっぱりわたしの人生にはあなたが、カラフルにしてくれるあなたが必要なんだって切に感じられたわ

ねえあなたの人生はどんな色をしてるのかしら
わたしなしでもカラフルなのかしら
そんなの許せないわ
わたしにはあなたが必要だから、あなたもわたしを必要としてくれる方がちょうどバランスがとれるのよ
わかるでしょう?
わかったらこっちに顔を向けてまた抱きしめるのよ、前みたいに、もう離れないで、わたしが好きなんでしょう、わたしが持っているものが
ねえあなたもわたしと同じなのよ
目を背けないで

一緒に深く深く沈んでいくの
もう逃さないわ

#詩 #散文詩

ありがとうございます。サポート代はマイク等の機材費の足しに使わせていただきます。環境が整えば音声作品を投稿する予定です。