静 霧一/小説

欲望に従った料理しか作らない男。 小説は自由気ままに。 ⚫︎お仕事はこちらへ:kiri…

静 霧一/小説

欲望に従った料理しか作らない男。 小説は自由気ままに。 ⚫︎お仕事はこちらへ:kiriiti.shizuka@gmail.com ⚫︎オンライン販売はこちら:https://kiriiti.booth.pm/ ⚫︎私のTwitter:@kiriitishizuka

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  • 男の欲望めしシリーズ

    酒を飲むために作る料理マガジン

  • 短編小説集

    私の書き下ろした短編をまとめたものになります。

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    エッセイをまとめたものです。

  • 窓際席のアリス様

    長編小説『窓際席のアリス様』をまとめたものです。

  • カフェオレと塩浦くん(長編小説)

    長編小説『カフェオレと塩浦くん』をまとめたものです。

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【自己紹介】静 霧一の履歴書

ハロー、こんばんわ。 静 霧一です。 ちなみに読み仮名はシズカ キリイチです。 "静かなる霧の中に独り"という言葉から命名しております。 【プロフィール】■27歳(1994年生まれ) ■生まれも育ちも埼玉県 ■3歳児の父親 ■本業:webマーケター  前職:医療関係の営業(※消化器外科領域 クリニック開業等経験) ■純文学小説とエッセイ書いてます ■男の欲望めし作ってます ■商品紹介しています ■20kg以上のダイエット経験有(過去ベンチプレスMAX120kg) 人生備忘

    • 双魚の儀

      私たちは、4畳一間の屋根裏部屋のことを「聖区」と名付けていた。 私と妹の加奈はその「聖区」で月に1度の儀式を行っていた。 時刻は深夜1時30分。新月のせいか月光の入らいない屋根裏部屋は闇に包まれている。何も見えない闇の中でも、私たちはお互いの体の輪郭をはっきりと捉えていた。 共に白い衣服を身にまといながら向かい合うようにして正座をする。 剃刀でお互いの指先を少し切り、そこから滲み出た血をお互いの口へと突っ込みなめとった。 苦く生臭い加奈の血を私は飲み込む。 罪に味をつ

      • 文学フリマ東京38出ます。 頑張って製作してますのでお楽しみに。

        • バレエの長編小説。 芸術を文章にするってやっぱ凄いね。

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        【自己紹介】静 霧一の履歴書

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          44本

        記事

          30歳になりました。 今年も執筆活動がんばりましょ。

          30歳になりました。 今年も執筆活動がんばりましょ。

          A3052の神様(5)

          「おぬしまた来たのか。願いは叶えられないぞ?」 目の前には動画サイトを暇そうに見る神様の姿があった。 「お礼が言いたくてきました。この間はありがとうございました!」 大きな声でお礼を言い、頭を人生で一番深く下げた。 「ええい、うるさいうるさい!そんな大きい声で言わんでも聞こえてるわい!そまぁ久々にいい暇つぶしになったからな。わしからも礼を言うぞ」 神様に暇つぶしと言われたのは癪に障ったが、まさかお礼を言われるとは思わなかった。 「そもそもおぬし、どうやってここに来たのだ?

          A3052の神様(5)

          A3052の神様(4)

          ハッと目が覚めると、私はネカフェの個室のシートの上で寝ころんでいた。 スマホの時刻を見ると朝の5時23分と表示がされていた。 一体いつからここに寝ていたのだろうか。神様はどこに行ったのだろうか。隆司との別れは夢だったのだろうか。 私は神様と出会ったフロアまで行くが、そこには壁があり、行き止まりとなっていた。そりゃあそうだよなと思い、私はため息をつきながら自分の個室へと戻り、帰り支度を済ませ伝票片手にフロントへと向かった。 私は会計をすませ、ネットカフェの入っていたビルから

          A3052の神様(4)

          A3052の神様(3)

          「なにをぼーっとしておる」突然の声に驚き、辺りを見渡す。 どうやらその声はベッドの上からしているようで、ベッドの上を覗くと神が寝ころびながら漫画を読んでいた。 「神様ここでなにやって―――」 そう口にした瞬間、神様を通じて願いを言った記憶が一気に駆け走った。 そうだ。私は彼に謝るためにここに来たんだ。 「これはおぬしの記憶じゃ。ただ魂と話すだけじゃ味気ないだろうと思ってな。特別にあの時を再現したのじゃ」 神様はどや顔をする。褒めてほしいのだろうか。 私は神の頭を撫でながら、

          A3052の神様(3)

          A3052の神様(2)

          壁の先には目を疑う光景が広がっていた。 真っ黒な空間に2メートルほどの赤い鳥居が十数本並んで道を作っているのだ。あまりの神秘的な光景に少し恐怖を覚え後退りするも、背中が壁にあたり元へ戻ることが出来なくなっていた。 本当に都市伝説は存在したんだ。私は唾を飲んで一呼吸を置き、心の中でよしと唱えて鳥居の中を進んでいった。 進んでいくにつれ、目の前に何やらはこのようなものが置いてあるのが見えた。距離が近くなりその箱が明瞭になっていくと、どうもそれが見覚えのあるものであることがだんだ

          A3052の神様(2)

          A3052の神様(1)

          東宮駅西口のネットカフェ「LAGUS」には神様がいる。 しかもその神様に出会えれば、願いを一つ叶えてくれるらしい。 私はそんな馬鹿げた都市伝説を確かめるべく、人生で初めてのネットカフェに入店した。 神様に会うにはいくつかの条件があるらしい。 1、 水曜日の深夜0時にネットカフェに入店すること。 2、 深夜1時にA3052宛てにカレーライスとお稲荷さんを2つ注文する。 3、 深夜2時に2階へと続く階段を3往復し、自分の部屋へと戻る。 4、 深夜3時に2階の一番端にあるA30

          A3052の神様(1)

          ついにX(旧:Twitter)課金制に完全移行か?

          ついにX(旧:Twitter)課金制に完全移行か?

          財布を7年ぶりに新調しました。 「yuhaku」の財布ですが、これまで見た財布とは段違いに綺麗です。 絵画技法を用いた独自の染色技術だそうです。 もし財布を検討している方がいらっしゃれば、オススメします。 https://www.yuhaku.jp/

          財布を7年ぶりに新調しました。 「yuhaku」の財布ですが、これまで見た財布とは段違いに綺麗です。 絵画技法を用いた独自の染色技術だそうです。 もし財布を検討している方がいらっしゃれば、オススメします。 https://www.yuhaku.jp/

          文学フリマ東京36「湿度文学。×霧一礼文堂」出店します!

          お久しぶりです。 キリイチです。 3ヶ月ぶりの投稿となりますが、その間何もしていなかったわけではありません! この度は、あの「湿度文学。」さんと、文学フリマ東京36に共同作品で出ることが決まりました!! 共同作品で新作を1本書き下ろしました! タイトルは「とある、地獄」です。 湿度街の中にある「霧の区」を舞台にした今作品。 ある少年が、「人を幸せにする」桜桃の麻薬を作ったことをきっかけに、湿度街を根城とする裏組織「悦」に狙われることから物語は始まります。 悦によって、少

          文学フリマ東京36「湿度文学。×霧一礼文堂」出店します!

          とりあえず生きております。 5月に文フリ出ますので、その情報は後ほど。

          とりあえず生きております。 5月に文フリ出ますので、その情報は後ほど。

          男の欲望飯#37「暗殺者のパスタ」

          こんばんわ、キリイチです。 今回は、最近流行り始めている「暗殺者のパスタ」を作りました! さっそく紹介していきます! 「暗殺者のパスタ」 ①フライパンにオリーブオイルをひき、火を入れます。 ②パスタを半分に割り、そのままフライパンへ投入し弱火を入れます。(唐辛子も一緒にいれます) ③焦げ付いてきたら、水を100mlとみじんぎりのニンニクを投入 ④沸騰したら、トマト缶を1缶(400ml)、コンソメ大さじ1・1/2、塩小さじ1/2を入れ、7分間煮込む。 煮込んでい

          男の欲望飯#37「暗殺者のパスタ」

          【文フリ初出店者向け】文フリで本の売り方を徹底解説

          こんばんわ、静 霧一です。 文学フリマ東京35の開催まで残り2週間となりましたね。 さて今回は、文学フリーマーケットにおける本の売り方について解説していきます! 私は第三十四回文学フリーマーケット東京に初出店し、そこで50冊の本を売ることが出来ました。(オンラインも含めると70冊ぐらい) 平均10冊売れれば御の字のところを4倍は売っております。 まったくの無名であった私が、初出店にしてそれほどの販売をできたのかを一から書いていこうと思います。 最初に伝えておきたいことは、「

          【文フリ初出店者向け】文フリで本の売り方を徹底解説