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人間関係の法則

 悩みの大半は、人間関係と言っても過言ではないでしょう。
 名著「人をめぐる冒険」(高木悠鼓著、マホロバアート)から、知っているとトラブルを最小限にすることのできる、人間関係のエッセンスをいくつかご紹介しましょう。
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・親しい関係のなかでは、ケンカをしては仲直りをし、仲直りをしてはケンカをするというように、「分離」と「一体感」の2つの方向への運動を繰り返す。
 もし、親しい関係でこの運動さえしなくなったときは、2人は高いレベルの一体感へ登ってしまったか、家庭内離婚のように関係が終わったのか、どちらかの状態である。

・私たちは通常、「あの人は、いい人だ」とか「あの人は親切だ」などと単純に決めつけて言っていますが、人はだれも、ある程度多重人格であり、その人格は万華鏡のように変化するもの。
 だから、私たちが、他人の人格についていだくイメージや判断も、ある瞬間のその人にしかあてはまらず、時間がたてば、その判断も役に立たなくなる。

・私たちが自分を「正常で普通」と思っていても。他人から見たら、「変人」に見えることもある。
 つまり、ほとんどの人は自分のことを「正常で普通」と思っているので、その基準で相手をみれば、互いに「変」に見える。

・だれのなかにも「鬼の心」から「菩薩の心」まで、あらゆる性格を持ち合わせている。このことを認めた上で、「どうしたら相手の菩薩のような資質を呼び出してくることができるだろうか」と考えれば、人間関係がスムーズにいく。

・「人は鏡」とよく言われるように、あなたが、相手のなかに見て、批判している欠点や性格は、自分も必ず持っている。
 それと同様に、相手が持っているいい面も、自分は持っている。

・「理想の家族」をつくろうなんて奮闘するよりも、家族なんてものは少々「変で、いい加減」なところを許容するほうがうまくいく。
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