感謝の気持ちが足りない

 ラーメン店で、60台くらいの夫婦が、お店の人と会話していたのが聞こえてきました。
 その夫婦は、親を介護するため、毎日のように親の世話に行っている。しかし、親は「たまにしか来ない」と言って機嫌が悪い。「親が感謝してくれない」というような愚痴を店の人に聞いてもらっていたのです。

 これは、よくある話。「親の心、子知らず」ということわざがあるように(今回は、その逆で「子の心、親知らず」ですが)してあげたほうは10の世話をしたと思っているが、してもらったほうは、それを2か3くらいにしか認識していない、というパターンでしょう。
 人ってそんなものです。だから、「あの人は、感謝の気持ちが足りない」というセリフをたびたび耳にする。

 人に何かをしてあげるときは、次の2つの視点を心に刻んでおくといいでしょう。
 ①これは、自分が好きでしてあげていることなので、相手には感謝を求めないし、期待もしない。
 ②してあげていると思っているのは錯覚で、実は、自分がしてもらっているのでは…。

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