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そのときは、そのとき

 トンチで有名な一休さんにまつわる逸話。-----
一休禅師が亡くなる直前に、3巻の巻物を弟子たちに遺した。そして、「この先、本当に困り果てたときにだけ、これを開きなさい。それまでは絶対に開けてはならない」と遺言し、遷化(亡くなること)された。

 何年か後、寺に大問題が持ち上がり、存亡の一大事! 弟子たちは、知恵の限りを尽くしたが妙案を思いつかず、どうしようもなくなった。そのとき、あの巻物のことを思い出し、恐る恐る紐解いてみると、こう書かれていた。
 1巻目 大丈夫
 2巻目 心配するな
 3巻目 なんとかなる
 それを見た弟子たちは、あっけにとられ笑い出した。----- という話。

 3巻目を開いたとき、きっと妙案が浮かんできたことでしょう。
 人生って、なんとかなるものです。
 この先ひどい目に合わないか、重大な問題が生じてくるのでは、と心配性の方もいらっしゃると思いますが、予想した災難が現実にやってくる確率ってわずかなものです。
(筆者は95パーセントは取り越し苦労と思っています)。
 もしやってきたら、やってきたで、そのときに対処策を考えたらいいのです。実際にそうなったら、何らかのアイデアが浮かんでくるようになっているし、悲運だとあなたが思いこんでいる出来事も、幸せの前兆かもしれないですし。

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