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インタビュー記事をより良くするために「AWS認定クラウドプラクティショナー」の資格試験を受けてみました

2023年9月に「AWS認定クラウドプラクティショナー」の資格を取得しました。動機は、エンジニアの記事を書く際のインタビューや、勉強会でのプレゼンを聞いている中で、クラウドについて概念的にわからない事柄が増えたため「体系的に勉強する事で話を理解できるようになりたい」と思った事がきっかけでした。

概念というのは例えば「マイクロアーキテクチャ」「クラウドにおけるベストプラクティス」「ウェルアーキテクチャフレームワーク」「海外展開を支えるリージョンやCDN」などです。これらの用語の意味については、ネットで調べることができますが「ビジネス的な課題に対してそれらの技術がどう解決策となり、技術的にどのような価値があるのか?」という解釈になると、単語が意味する事がわからなかったため、ライター的な課題感を解決するために、クラウドの勉強をすることにしました。

クラウドのプラットフォームにAWSを選んだ理由は、動画制作でテキストから合成音声を生成する「 Amazon Polly」を使用していて便利だったからです。AWSの資格を勉強することで「Pollyみたいな便利な機能をもっと使えるようになりたい」と思ったのも要因の1つです。

資格の種類

チャレンジしたのは「AWS Certified Cloud Practitioner CLF-C01」です。資格取得を思い立ったのが2023年7月下旬です。調べていくと、2023年9月18日から試験内容がCLF-C02とバージョンアップするそうで、発売されているテキストや模擬試験の内容がCLF-001なので、今のうちに!と思って、1ヶ月の勉強期間を想定してすぐに申し込みました。

ちなみに、当初はソリューションアーキテクトの取得を目指していましたが、公開されている模擬試験を見たところ、全然理解できなかったため、合格する自信が持てず、入門レベルのクラウドプラクティショナーにしました。また、非エンジニアの資格としてもおすすめされていたことも理由の一つです。

学習期間

2023年7月28日に、下記のテキストを購入して、受験したのは9月の1週目です。8月に1週間ほど旅行に出かけたため、実際の学習期間は約1ヶ月だと思われます。1日の勉強時間は40分から1時間程度。最後の2週間は1日2時間勉強していました。

教材

学習につかった教材は下記の通りです。前述した通り、2023年9月18日から試験内容がCLF-C02とバージョンアップ するので下記の教材は、古くなると思います。

AWSのサービスを網羅的に学ぶことができ、文章や図解も分かりやすかったです。試験を終えて振り返ってみると、この教科書に書かれている内容だけでは不十分なので、練習問題や模試が必要だと思います。

Udemyの問題集

【2023年版】この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(6回分390問)

基礎レベルが2セット、応用レベルが4セットあります。これらを全て正答率90%以上になるまで、何度も繰り返し解きました。回答を暗記することなく、間違っている選択肢の何が問題なのかを理解できるようになるまで取り組みました。最初は正答率が50%程度で、軽く絶望しましたが、何度も繰り返すうちに理解が深まりました。回答の図説もわかりやすく、間違っている選択肢の不正解な根拠も書いてあるので、とても良かったです。これらの練習をしていなかったら、試験に不合格だったと思います。

AWSマネージドコンソール

試験範囲の中でも、クラウド請求関係が苦手だったようで、実際にAWSにRoute53Amazon Lightsailを立ち上げて、WordPressを動かしてみました。数日運用してみてビリングコストや通知アラームを出しました。自分のクレジットカードの支払いに影響するので、レポートやコスト設定は体で覚える感じがしました。

また、プライベートで撮ったデジカメ写真の保存先として、Amazon S3 Glacier ストレージクラスを試してみました。S3はストレージの容量を気にする必要がないため、デジカメ写真や動画の保存先として使えそうです。保存するだけなら無料です。

当日

複数選択式の問題では、選択の数が足らないと、回答後の見直し画面でアラートが表示されるため、ケアレスミス防止で助かりました。確実に理解できなかった問題が約12問ありました。

結果

回答完了後に「おめでとうございます。合格しました」と即座に結果がわかるのはスムーズで素晴らしいと思います。正答率ですが、Udemyのテストでは90%だったのに、本番のテストでは80%でした。振り返ると、Wellアーキテクチャの思想などは、もっと学んでおくべきでした。サービスの詳細な情報や名称よりも概念的なことが問われているような気がしました。

感想

エンジニアにとって入門レベルの資格なので、取得しても意味がないという記事も見かけましたが、私はサービス開発をしているエンジニアではないため、とても勉強になりました。当初の目的だったマイクロアーキテクチャの具体的な構成等を、少しでも知ることができました。

後日、ソリューションアーキテクトのテキストを書店で立ち読みしましたが、こちらの資格はクラウドプラクティショナーの続きなので、ゼロから始めるよりも「ここまでは理解できていて、ここからが知らない分野」がはっきりして、上位資格をとるのに自信がつきそうだと思いました

今後

資格の有効期間は3年なので、より上位のソリューションアーキテクトアソシエイトを取得してみようと思いました。

あとは、自分のスキルセット的に、Unity,Blender,Pythonと習得が進んできたので、AWSのようなプラットフォームの知識が網羅的に学べたことで、これらの技術を組み合わせるなどができたら良いなと思いました。

例えばUnityであれば、試験にもでたAmazon Cognito IDを使ってユーザーの認証に活用できるなど、興味がもてそうな機能もありました。


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