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【AIライティングはNG?】AIライティングとコピペって何が違うのかを簡単に解説

「AIで書いた記事はダメ」
「著作権に引っかかるかもしれない!」

というような主張で、AIライティングを完全にシャットアウトしたい、という意見を聞くことがあります。


結論、無理ですしシャットアウトする必要はありません。


その理由について簡単に解説します。

コピペとAIライティングって何が違うの?


ある日、おなかがすいたので近くにあるレストランに入ったとします。
出された料理はとても美味しく、あなたはシェフに「こんな斬新な料理、どうやって思いついたんだい!?」と尋ねたとします。

シェフは答えます。

「な~に、あっしはこの辺りの色々な店を回って、うまそうな料理があればレシピを盗んで、自分の店のメニューにそのまま加えてるんですよ」

これが、コピペ(剽窃)と呼ばれる手法です。
著作権に抵触しますし、Googleも記事としての評価を落とします。

リスクが大きいのでだいたいのメディアでは、禁止にしている手法です。


じゃあ、AIライティングとは何なのか。

同じ状況で、あなたがシェフに「こんな美味しいメニューをどうやって思いついたんだ?」と答えると、シェフはこう答えます。

「世界中の色々なお店を回って料理を食べ歩いています。それらの料理の手法を研究して、良いところを組み合わせて、独自のメニューを開発しています」

ものすごーくざっくり言うと、これがAIで文章を作るということです。

(もちろん、AIといってもシステムやプログラムによってはピンキリですが、世間一般で言う深層学習するAIのアルゴリズムは、こんな感じ)

これが「盗作か?」というと一概にそんなことはなく、内容自体はある程度オリジナルなので、チェックで見抜くのは非常に難しい。


なので、「盗作に当たるリスクがあるからAIライティングの文章をすべて弾きたい」は、ナンセンスだと僕は思います。っていうか、ぶっちゃけ無理。


ただ、だからといって今のIT技術では全肯定できるものではありません。次のリスクも踏まえておくべきです。


  • (現在の)AIには善悪を判断する機能がないので、読む人にとって悪意のある表現が用いられることもある。

  • (現在の)AIでは感情的な文章や訴求分を書くのは難しいので、文章が無機質になりがち。

  • (現在の)AIは、間違った情報を記載する可能性もある。

  • 他のライターが似たような内容をAIで書いたとき、内容がもろかぶりする可能性がある


将来的には解消されてくるでしょうが、少なくとも現時点では、人間の目を入れないとまともなコンテンツにはなり得ません。まったく同じタイミングで同じようなことをAIで書いたら、内容が被る可能性もなきにしもあらず。

なので「AIの書いた文章をそのまま提出してくるようなライターはNG」というのは、ある程度視野にいれなければなりません。っていうかそれならそもそも、そのライターに仕事を依頼する必要がありませんからね。


ただし、AIを完全に弾くのは難しいし、AIが書いたというだけで盗作扱いにもならない。それどころか今後の社会は、AIがどんどん活用されて、20年後には今のインターネットのごとく、当たり前にAIが使われている社会になっていると思う。

なので、一律にAIを弾くのではなく、どう活用し、どうルールを作るかという線引きの問題。

かつて、「インターネットで記事を掲載するなんてナンセンスだ。紙媒体じゃないと本とは呼べない」と叫んでいた好事家も、今はほとんど見なくなってしまったように。

メディアとしてもライターとしても、新しい技術に対応していかなくては、お仕事がなくなってしまうと思います。

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