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詐欺にあいました

私は、今とてもやるせない気持ちになっています。

なぜなら、私は今日とてつもない詐欺にあいました。
いや、ほんとにあり得んわー、まぁ、向こうも騙そうと思ってやっていることではないので、私が、よく確認しないのがいけなかったのですが…にしても、これは…

だらだらと引き延ばすのもよくないので詐欺の内容について話します…
そう、私は今日…

タイトル詐欺にあいました。
作品の名前は「すべての人類を破壊する。それらは再生できない。」

このタイトル見せられて、どんな漫画想像しますか?
私も、漫画好きの端くれ、書店の漫画コーナーや、漫画アプリ、サイトをぐるぐる巡回していて、表紙とタイトルはちらっと見たことがりました。
で、表紙は女子高生が机に座っているのみ。正直、気にも留めていませんでした。
なんとなくの想像ですが、タイトルの長さから、いわゆるなろう系、もしくは、表紙も踏まえて、ポストアポカリプス系の漫画かと思っていたのですが、全然違いました。
なんとこの漫画

カードゲーム界でもトップコンテンツの
「マジック・ザ・ギャザリング」(以下MTG)の漫画でした。

いや、わかるわけないやろ!!とよく見たら表紙のキャラクターの手にカードが握られているではありませんか。
ですが、主観にはなりますが、私の中でカードゲーム漫画は結構当たり外れが多いジャンル、期待せずに読んでみると…おもしろい!

内容は、MTGプレイヤーの男子高校生「神納はじめ」はある日、クラスの優等生「沢渡慧美」がMTGをやっていることを知り、最初はいがみ合っていた二人だが、MTGを通じて仲を深めていく青春ラブコメとなっている。
前述の通り、こういった漫画はカードゲームの描写が雑で「それ、〇〇が題材じゃなくてもよくない?」となってしまっていたり逆にカードゲームの要素が強すぎて、ストーリーに面白みがなかったりと結構難しいジャンルだと思っている。
しかし、この漫画はMTGの描写がすごく丁寧で、生粋のMTGプレイヤーもゲーム展開や、その前のデッキ内容やカードを組み込む描写に違和感を感じないものに仕上がっている。
その上で、はじめくんの中二病だけど、心は熱いいかにもカードゲーマーなキャラクター性と、慧美ちゃんの学校では優等生だけど、MTGのことになると熱い二面性が非常に立っているのに加えて、MTGというコミュニケーションツールを通じて二人やそれを取り巻く環境、人間関係の変化がさわやかにすっきり描かれているので、単純に青春ラブコメとしても面白い。

結論、キャラデザ、ストーリー、MTG、どの要素も高水準で素晴らしい作品である。

いやぁ、いい意味で騙された。
え?じゃあ、なんでやるせない気持ちになっているのかって?
そりゃあ、書店で見かけたときによく見て手に取っておくべきだったという後悔と、この漫画が私と同じようにタイトルと表紙で敬遠されてしまって、知られていないことに決まってるじゃないですか。

まぁ、ちゃんと表紙を見れば、mtgと帯に書いてあったり、表紙の人物がカードを持っているので判別できるし、タイトルも内容を見れば、当時のノストラダムスの大予言が作品の1テーマになっているので納得できるが、にしても、私にはわからんかった!ただ、私があほなだけかもしれないけど、私と同じように知ったら読みたい人、見たらハマる人は大勢いるはず!

なので、この記事を読んだ人は(あんまりいないかもですが…)ぜひ一度試し読みしてみてほしい!

いや…MTG知らんし…というあなたも大丈夫、作中でちゃんと説明されているし、最初はよくわからなくても、そのストーリー性とキャラクターだけで、読んでいるうちにMTGに興味が湧くはずです!
逆にMTGに恋愛なんていらん!という人や、青春ラブコメはちょっと…という人も、MTGの要素だけ見てもしっかり楽しめる作品になってるし、なにより、そこにはカードゲーマーの青春、憧れの世界が広がっていますから!

そして!この漫画を読んでMTGに興味が湧いたら実際のカードとは言わずとも、現在配信中のアプリ「MTGアリーナ」で試しに触れてみていただければと思います!

以上、面白い漫画に出会ったけど、超面白かったがゆえにタイトル詐欺にぐぬぬした話でした。



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