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弱キャラ友崎くん 1巻(2周目) 感想ネタバレあり

▷ストーリー

これが人生(クソゲー)攻略の最前線!

人生はクソゲー。このありふれたフレーズは、残念ながら真実だ。

だって、人生には美しくシンプルなルールがない。あるのは理不尽と不平等だけ。自由度が高いなんてのは強者の言い分で、弱者には圧倒的に不利な仕様でしかない。

だから、クソゲー。
あまたのゲームに触れ、それらを極めてきた日本屈指のゲーマーである俺が言うんだから間違いない。

――だけどそいつは、俺と同じくらいゲームを極めてなお、「人生は神ゲー」と言いきった。

生まれついての強キャラ、学園のパーフェクトヒロインこと日南葵。
しかも、「この人生(ゲーム)のルールを教えてあげる」だって?

……普通は、そんなの信じない。
だけど日南葵は、普通なんて枠にはまったく嵌まらないやつだったんだ!

弱キャラが挑む人生攻略論ただし美少女指南つき!

※キミらのより引用


▷感想

『人生はクソゲー』と思い込んでいる根暗陰キャ主人公・友崎文也。
『人生は神ゲー』と言い放つリア充女子・日南葵が織り成す王道青春ラブコメ。

元非リアの日南が自身の努力と経験を元に、友崎に人生の攻略法を指導し、リア銃を目指すと言う内容。

二人が師弟関係を結ぶまでがめちゃくちゃ丁寧に描かれていて好感が持てる。
アニメも観てたらわかると思うけど、友崎も日南もめちゃくちゃ恵まれていて、
そこに文章が入ることでよりマイルドな印象に。
登場人物達もみんな活き活きとしていてそれなのに、
どこか生き辛さを抱えている魅力があってヒロインみんな尊すぎる。

以前友崎は、クラスメイトの中村とアタファミで対決し完勝した。
この件から中村は友崎に勝つために猛練習していて、
アタファミのことばかりで泉のことを相手にしていなかった。
そこで泉は、友崎にアタファミを教えてくれと頼み込む。

学校で中村は、友崎にリベンジマッチを挑んできた。
クラスメイト達もギャラリーに呼んで、中村は絶対に負けられない状況。
そして中村は、友崎が泉の家に行っていたことを知っていて、
それが気に喰わない様子だった。
友崎はゲームでは手を抜かない質のため、そんな状況で中村に圧勝し続ける。
しかし、中村は何度負けても勝負を挑み続けて空気がどんどん悪くなる。
その場にいたエリカが中村を馬鹿にした。

そして、クライマックスの友崎の熱量の込め方がめちゃくちゃかっこよかった。
「俺はなあ!!負けたのに言い訳して努力をしない人間も嫌いだ!!
 アタファミのことを馬鹿にするやつも嫌いだ!!けどなあ!!
「てめえで努力もしねえで人の努力を笑う人間が、いっっっっちばん!
 嫌いなんだよ!!」
この一言が凄く心に響いた。
そして、そこからのエンディングの入り方が完璧すぎた。

もちろん、ラノベなのでご都合主義とか、そんな訳あるか! 
というのはあるけど、それを不問にしてしまうほど、心理描写とか情景描写が巧みで分かりやすい。

そして、2巻。
みみみメインのストーリーで、個人的に一番好きな巻で楽しみすぎる。

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