No.38「その教育、監視になっていませんか?」


こんにちは、あーさーです。
前回は、学級レクの効果を高める方法について投稿しました。
学級レクに興味がある方や子ども達と関わる仕事をしている方々に
読んでいただけると嬉しいです♪
No.37「学級レクの本来の姿2/2」|あーさー/Cheish Home事業代表 (note.com)

 さて、今回は、「監視になっていませんか?」について綴ります。
これは、私が初任者の時に尊敬する方から指導されたことです。

 当時の私は、「若さ」「体力」「運動能力」などの持ち味があり、特に授業がうまくなくても、生徒指導がうまくなくても、それだけで子ども達が近寄ってくれました。また、私が何かを言えば楽しそうに耳を傾け、厳しいことを言えば素直に聞いてくれていました。

 経験年数が浅い私にとって、「それは若いからだよ。」の言葉に対して、
自分の素質だとか、若さ以外にも武器はあるからだよと自惚れていたと所もありました。思い返すと恥ずかしさを越して、自分自身に怒りがこみ上げてきます(苦笑

 その自惚れ感を表に出すことがなかったので上司からは学級経営について褒められることが多くダメ出しやアドバイスをいただく機会がありませんでした。初任者(教員1年目)には、初任者指導員という方が週に1、2回学級に入ってくださり、空き時間にアドバイスをいただいたり、講義を受けたりします。けれど、私の初任者指導員の方は、空き時間になると他の学級のT2に割り当てられ、放課後も「特に問題なし!」と言うだけで成績の時期に言葉の使い方のアドバイスをいただいたことしかありませんでした。

 けれど、当時の教務主任だけは異なりました。この方だけは、私の本質を見抜き、常にダメ出しをしてくださいました。「勉強嫌いでしょ?10年後に苦しい時期が来るよ。」「何となくやった感で達成感感じてるでしょ?そんな自己満な提案じゃ、本物の力はつかないよ?」など、当時の私のドストレートな部分をグサグサと刺してきました。けれど、教務主任の表情は優しさがあり、私のことを誰よりも信じてくれている関係性でした。

 そして、運動会練習の時期。
この日は、表現運動(ダンス)の練習をしていました。仕上げの段階に入り、私の指導にも熱が入ってきました。「誰がタイミングずれてる?」「誰が動きを間違えている?」とミスを探す目で子ども達を見ていました。そして、休憩中にすかさず子どもの元に向かい「〇〇の部分でミスがあったら、こういう風に踊ってみるといいよ。」と声をかけて回りました。そして、その日の最後の練習は主任も私も納得する形で終えることができました。

 練習後、たまたま音響機器を準備する関係でその練習風景を見ていた教務から声をかけられました。正直、私は、子ども達のことをほめてくれるのかと思っていました。しかし、教務主任は初めて怖い表情を見せました。そして、このようなことを告げられました。

「どんなつもりで、子ども達を見ていたの?」
「君の目は粗を探している目だ。そんな目を子どもに向けてはいけない。」
「今すぐに鏡で自分の表情を見てきなさい。」

 この言葉を聞いて、はっとしました。当時の私は、子ども達を成長させたいという想いから、何をするのにも子ども達のミスに意識が向け、ミスしたことを修正してあげようとしていました。けれど、そのミスに意識を向けたことが段々と私の表情を「子どもを監視する表情」に変えていっていたのです。これを機に、子どもたちを見守る視線や意識を気を付けるようになりました。また、若手の教員が当時の私のような視線で子どもを監視している様子をよく見かけます。その度に、「昔、こんなことを教わって…。」と伝えるようにしています。

 みなさんは、子どもたちのことをどのような視線で見守っていますか?
また、周りの大人もどのような視線で見守っていますか?
次回は、この視線について少し深堀した話を投稿します。

 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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