④今ないものが天井を決める

　・ゲームで

　透視の腕輪、やまびこの盾、地雷ナバリの盾、合成の壺……延いては武器、防具、腕輪、壺、杖。攻撃力、防御力、運、実力。
　今ないものが圧倒的に天井を形成している。今あるものは確かに強みになるけど、強みだけでは勝てない。弱みがないこと、欠点がないことがゲームを成功させる要因に繋がるわけだ。そうした全てが強みになっていても、運がなければ負ける。罠にかかり、装備品が全て剥がれた瞬間に石がどっからか飛んで来たら即死亡。
　なぜここで死んだのか。何がここで限界を作ったのか。なぜここから先に進めなかったかと言ったら、それを分析したら今ないものが限界を作ったからだと言わざるを得ない。仮に弱みがあったとしても、強みがそれをカバーできるならば先には進める。回復アイテムがあれば、欠点を補えるならばその場は進める。それを補う力さえ今ないとしたら、そこで死ぬことになる。今ないものが欠点を大きく決めている。

　・人生で
　人生を決める要素とは何か。強みが人生を決定付けるのか、はたまた弱みが決定付けるのか。
　この教科が得意だったから人生の方向性は決定付けられるのか、不得意なものがなく、いわば全てが得意だったから方向性が決まるのか。そのどちらもが正しいけど、要因としては果たしてどうだろう。
　強み、自分の強さが人生を切り開くのか。
　自分の弱さ、欠点が人生を切り開けないほどに足を引っ張るのか。これは決定的な要因になり得るなと。