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「ストックホルム再訪記」2024年4月16日の日記

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・4月4日から6日まで、トゥルクからフェリーで往復しストックホルム(スウェーデン)に再訪したので、その時のことを振り返る。

・トゥルクとストックホルム間には1日2便のフェリーが運航している。
どちらの便も運航時間は10時間ほどで、1人7000円ほどで個室のベッドに寝そべって隣国を観光できる。

・残念ながら到着直後は雨が降っていたが、午後3時以降回復。
それでも、初めてストックホルムを訪れた1月と比較すると純粋に寒さが上回り、日照時間の差もあって行動出来る範囲が広くなった。

・前回の来訪は1月だったのだが、当時と比較して明確に成長したと言えるのがスウェーデン語の読解力だ。
冬の景色の美しさに魅了され、フィンランドの公用語がスウェーデン語ということもあり役立つかなぁと思ってDuolingoで新たにスウェーデン語のコースを追加し、定期的に学習するようになった。

・隣国とはいえ2つの国の言語はグループが全く違う(フィンランド語はエストニア語と、スウェーデン語はドイツ語と類似性がある)ため、会話は全く聞き取れないのだが、カフェを訪れた際「サンドイッチ」「チーズ」といった簡単な言葉を読み取り、具材をある程度推察できた。

・わたしの性格上、好き嫌いの興味が極端かつ、本当に必要だと危機感を持った時は真剣に取り組むタイプなので、今は実践の場が学習のモチベーションになっているものの、帰国してからそれが継続するかどうかが悩みの種である。
ただ、外国語能力を鍛える場を探そうともしていなかった渡航前の自分と比べて、少なくとも行動力はついていると思う。外国語を通じて交流することの楽しさを知った自分なら、きっと日本でも自分に合った方法を大学内外で見つけることが出来るだろう(と、未来の自分に託すことにする)。

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・この旅を通じて再度実感したのは、一見グループとして捉えられがちな北欧の国々だが、フィンランドとストックホルムの景色はやはり違うという点だ。
フィンランドはブロックごとに区切りがはっきりしている印象があるのに対し、ストックホルムはどちらかというとエストニアの首都、タリンのように路地が多く入り組んでいる。

1月の訪問時から、マフラーが取れていたIron Boy
ノーベル賞博物館

・初めて「ノーベル賞博物館」を訪れた。
ノーベル賞といえば何となく隣国のノルウェーのイメージがあったが、授賞式はノルウェーの首都オスロと、ここストックホルムで行われるそうだ。

・偉業の解説というより、受賞者のゆかりの品の展示がほとんどで、研究内容に関係なく所有していた囲碁や数字を書き散らしたノートなど、ありとあらゆるものが置いてあった。
1つの棚に最低でも1つはアジア系の品々があり、結構嬉しかった。
自分がノーベル賞を受賞したら、何が自分を表すものになるのだろう。
マーカーで色が塗られた日本史の一問一答とか、文化祭の台本を置くかも。

・余談だが、北欧の図書館や美術館には必ず子ども用の視覚的な展示がある。電車の2階席も一部ファミリーが使える区画があるくらいだ。なので図書館も美術館も、子どもの声でワイワイ盛り上がっていても怒られるような雰囲気が全くない寛容さがあっていいなぁと思う。

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・お昼は中心街にある(スウェーデン価格では)かなり安い、副菜がバイキング形式のレストランで食べた。
写真のトマトとパセリにソースがかかったものがメイン料理で、スウェーデンの家庭料理だった覚えがある。マスタードがかかっていて、味は北欧料理にしてはかなり濃いめだった。

・たっぷりお昼も食べてカフェにも入ったので、夕食はスーパーで各々が食べられる分を調達したのだが、フィンランドよりも食材が豊富で、いつもは目にすることのないエノキやエリンギ、魚があり、スウェーデンが羨ましかった。

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・2日目。
朝食として訪問したベーカリーのパンがめちゃめちゃ美味しかった。
チョコクロワッサンを食べた瞬間、一口目の「カリッ、サクサクッ」という音、焦げ目と甘さが混ざり合って、これは本当に良いパン屋さんだと確信。

・友達にそう報告すると「このピスタチオのパンは人生で1番美味しい」と逆に宣伝されたので、このパン屋さんはやっぱり当たりなんだと思う。

・午後からは友人と別行動。
彼女はこの休日の間に隣国のデンマークも観光して帰って来るそうで、翌週も授業があるわたしはストックホルム旅行にお供させてもらっただけだ。

・夜に出航する便を予約していたので、それからの時間はストックホルムの図書館を訪れたり、地下鉄アートを巡った。

・ストックホルムの地下鉄100駅のうち、90駅ほどがそれぞれのテーマに則った装飾が施されており「世界で最も長い美術館」とも言われている。

・地下鉄アートの中でも有名な駅を巡ろうとすると、市街地からそれなりに離れることも珍しくないのだが、地下鉄の乗り換えに慣れればどの駅も20分以内で移動できる距離にあるので、当日は6駅程度を巡った。
その中でも印象的だった駅をいくつか紹介して、この日記を終える。

ストックホルム中央駅
ドット絵がモチーフのThoridsplan駅
Universitetet駅は学校がモチーフ
Stadion駅はオリンピックがモチーフ
古代遺跡がテーマのKungsträdgården駅

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