見出し画像

Hotel’sと言う魔法の国

こんにちは。初めまして、如月 綾と申します。今までnoteを拝見する事は
あっても自分で書く事など想像すらした事なかったのですが、今回の
出来事はツイッタの140文字ではとても納めきれなくて、グルメでも
インフルエンサでもないただのオッサンですがどうしても誰かに伝えたい
衝動に駆られこの度noteを書く事にしました。
ただ、1日分と言うのもあって無駄に長くなってしまったので
万が一読まれる方がいらっしゃいましたらその旨ご了承願います。

先ず、Hotel’sって言われてもなんぞや?となると思うので、簡単に書くと『Hotel’sとはミシュラン1つ星獲得の鳥羽周作シェフが経営する飲食店で
コンセプトは“架空のホテルのレストラン”となっているらしく朝昼晩と
それぞれの時間帯に「まるでホテルのレストランじゃね?」的な体験が
出来る様なお店』だそうで、東京に行く際に行きたいと思っていました。

それと鳥羽周作シェフについてはWIKIがあるので貼っておきますので
ご興味ある方は下記からどうぞ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B3%A5%E7%BE%BD%E5%91%A8%E4%BD%9C

この度、お盆の長期連休で東京にいる友人と逢う機会が出来たので
その友人と共にHotel’sに行って満喫しようと言う事で、朝、昼、晩の
3食、要は1日全ての食事をHotel’sでしてしまおうと予約しました。

お店は、表参道から歩いて5分もあれば到着する位置にあり、建物は
勿論の事、駅からお店までも何もかもが「オシャレ」感が凄くて田舎者な
自分は店にも着いてない時点で圧倒されてました。

フロアマップを見ると2Fと言う事で階段を上がると・・・。

もうこれすらオシャレに見えて来る程度には緊張してます
見た目から豪華さが伺える

Hotel’sのロゴが。もうこれがオシャレ。ドレスコードはないらしい
のですが、こんなオシャレな店に我々が入って良いのか友人と共に不審者の
如くおどおどしながら入店すると「いらっしゃいませ、おはよう
御座います!」と元気一杯で聞いたこっちが気持良くなる様な挨拶で
迎えられました。

ド・定番×最高の仕事=シン・定番

店内は、ネイビーを基調とした割とシンプルな感じなのにどこか高級感もある感じです。朝だからかゆったりとしたBGMが心地良い。
Hotel’sの朝食は銀鮭をメインにした銀鮭定食

左上からりゅうきゅう、白米、鮭、鮭の隣に菜の花のお浸し、ひじき、白米の隣に漬物、しらす、豚汁
左から順に生卵、おかか、ヤバイ粉(七味)、牡蠣醤油

この銀鮭定食はHotel’s以外でも過去に関西にある系列店の㐂つね、
ニューワールド(こちらでは現在(2022/8/31時点)もランチで食べれます)
でも提供してた事があったので、自分は食べた事があるのですが、
メインは同じでも小鉢や汁物が違ったりするので他店で食べた事あっても
また新鮮な気持ちで食べれる様になっています。「銀鮭定食」と聞くとイメージ的には朝食の定番ではあるもののどこか「ショボイ感」、「安っぽい感」が
あったのですが、コレに出会ってからは「銀鮭?ヤバ、楽しみしかない」
となりました。メインの鮭が美味いのは勿論、豚汁の美味さもヤバくて
気を抜くといつの間にか勝手になくなっていく感覚が味わえますし、
小鉢も菜の花のお浸しやひじきはどこで食べても一緒だろ?と思ってた
けど、「菜の花ウマッ、ひじき感変わった」なる位に普段食べてるのと
違うし、しらすはしらす自体が美味いし、ご飯に乗せるとしらす丼が
出来てしまう。りゅうきゅうに至っては食べた事なかったけど、これと
ご飯で寿司になるし、添えられてる「ヤバイ粉」こと七味をかけると七味の
香りと辛味がよりりゅうきゅうを美味くしてしまいりゅうきゅうだけで
ご飯1杯楽勝でイケてしまいます。漬物も浅漬け的に軽くしてるから、
〆として口をリセットさせるにはピッタリ。そして、あくまで添え物の
はずのおかかまでもが美味しいくてこれだけでもご飯1杯イケる。本気で
「おかかの握り飯テイクアウト出来ませんか?」って言いそうになる位。
これだけのラインナップなので、ご飯が異様なスピードで減って行きます。

写真の腕がアレですが、鮭の身の分厚さハンパないです。
豚汁の美味さヤバイです。これのレシピも公開されているので家でも作れてしまいます。
りゅうきゅうなるお魚。このままでも最高ですが七味をかけると・・・。

感覚としては1品につきご飯1杯位の感覚です。困る事にご飯単体でも
十分美味しいので、ついご飯に手が伸びてしまいます。
何なら左手からお茶碗が離せません(笑)
そして、写真撮り忘れてますが、お茶も添えられててお茶も茶漬けに
使えるので、本当に単純計算でも茶漬け、卵かけご飯、定食で1杯の
最低3杯は食べてしまいます。因みに、自分と友人は6杯頂きました。
5杯もお代わりするつもりじゃなかったんですが、気が付くとご飯が
消えていたもので・・・。これでも我々は「ご飯よりもおかず派」のハズ
なんですが・・・。お腹も気持ちも満ち満たされ朝ご飯終了。

店を出て友人が「もう全国で銀鮭定食はこれをスタンダードにするべき」、
「毎朝こんな良い物食べれたら毎日幸せなスタート切れるな」と
大絶賛。悪いイメージを新しく良いイメージにさせてしまうだけの
美味しさ、どこにも手間や手を抜かない作り。これが本当に
スタンダードになったら飲食店は大変かもしれないけど、食べる側と
しては期待しかないし、毎朝幸せな朝食になりそう。
ホント、シン・定番として浸透して欲しい。

固定概念を吹っ飛ばしに来る

そして、お昼。朝にご飯を6杯食べたので正直お腹はそこそこ減りつつあるものの食べ切れるかな?と変な心配をしながら約3時間ぶりのHotel’sへ。
朝伺ってるので朝程緊張せずに入店。やはり朝同様、「いらっしゃいませ、
こんにちは!」とやはり元気を頂ける挨拶で迎えて頂く。
お昼は「Hotel’sハンバーガーコース」です。

人参のポタージュとイケウチタオル

先ずは、人参のポタージュとイケウチタオルです。
このイケウチタオルは朝にも提供されているのですが、実はこのタオル
このお店では「おしぼり」扱いですが、感覚としては「ハンドタオル」です。
正直、汗かきなオッサンである自分としてはこのハンドタオルを思わせる
これは非常に気持ち良くて、夏場ありがちなお店は涼しいけどそれまでの
汗が鬱陶しくて何か不快な気分を引きずりがちなのを、吹き飛ばして
くれるので気分良くご飯を楽しめます。
そして、人参のポタージュ。見た目は「ぇ、人参?入ってる?」的な見た目
ですが、一飲みするとめっちゃ人参です(笑)タオルで顔や肌を冷やして、
ポタージュで喉を潤す。Hotel’s的には当たり前かも知れないけど、
凄く考えられてるよな~。

様々な野菜と果物、ナッツ等が入ってるサラダ

そして、Hotel’sサラダ。
これは、様々な野菜と果物、ナッツ等が入ってるサラダですが、友人は
生の果物全般が好きじゃないのとトマトが苦手なので、事前に伝えていた
ので店員さんが友人に「生の果物とトマトが苦手と伺ってますので抜いて
おきますね」と言って下さったのですが、「いや、本来のサラダは
果物もトマトも入ってるんですよね?なら、両方入れたままでお願い
します」と言う事で友人にもそのままの状態で提供されて友人は・・・
何と、無事食べれました。多分、「ぁ、今果物、トマト食べてるな」って
実感がなかったのかも知れません。本当に色々な物が入ってるので、
噛む度に味わいも食感も変わるので、野菜の瑞々しさ、果物の甘味や
酸味、チーズのコク、ナッツの歯ごたえ等、一噛み度に何がメインに
来るかのルーレットをしてる様な感じです。それを楽しんでる間に
お皿が空っぽになってしまいます。
友人の様に果物嫌いとか野菜嫌いなお子さんとか嫌いな人程向いてるかも
知れません。

あと、BGMが朝と違って少しアップテンポになってて、何かテンション
上がる。

メインであるハンバーガを入れる袋です。

メインであるハンバーガを入れる袋です。
これに入れて提供して来ない所がオシャレだと思いました。

Hotel’sハンバーガーとポテト

メインであるハンバーガとポテト。
写真でのパッと見、普通に見えるかも知れませんが、アップにすると・・・。

チーズのとろけ具合だけで、もう美味しい。

写真上手くない自分が撮ってもこの見た目、ボリューム感。
これで美味しくないはずない。
しかも、このハンバーガはパティ部分が神戸牛が使用されてるとの事。
思い出すだけで食べたくなって来る。
一口食べて思考停止。
変な話ですが、口の中はハッキリと牛の旨味、味、肉汁等々感じるのに、
肉(パティ)を食べた感じが一切しなかった。
そして、もう一口。今度は思わず笑った。一口目よりも集中して食べた。
バンズ、野菜、チーズそして肉。と噛んで行く訳ですが、その肉に歯が
触れると同時位にホロホロッと溶ける様に消える様に形がなくなって
行くのです。勿論、肉以外のチーズや野菜も美味くて・・・いや、
美味すぎて思わず笑ってしまう。自分の知っている「チーズバーガ」とは
全く別物になってしまっている。もしかして、「自分の言うチーズバーガと
Hotel’sで言うチーズバーガは別物なのでは?」と本気で考えた位。
ひとつミスしたのはハンバーガを先に提供された紙で包んだ事。
旨味、汁、何もかも残したくなさ過ぎて、紙に料理の一部や何かが
付く事が許せない気持ちになってしまってました(笑)
そして、ハンバーガの美味さが凄くて、ポテトが忘れがちになるかと
思いきやハンバーガと同じタイミングで出て来るだけあって
比べるのも失礼ながらそこらのファストフードのとは全然違う。
まぁ、あれはあれで良いんですが。トンデモナイチーズバーガの
お供にはやはりお供もトンデモナイといけません。こちらのポテトは
クニャっとした感じが全くなくパリッとしてるかホクホクかで
バーガと食感が全然違うからそれも楽しいし口には芋感が広がりまくる。
ず~っと、美味しすぎるのを食べてるからか何か無性に笑えて来る。

ふと、「美味いって人を笑顔にする」って言葉を思い出した。

途中、店員さんから「凄く良い笑顔でこちらも楽しくなります」と言って
貰えるほど、二人共笑顔だったみたいです。ちょっち恥ずかしいですね(笑)

そしてツイッタで、ふつうのケチャップ発売記念でホットドッグの
持ち帰りをしてると言う情報を「自分は関西にいるからなぁ」と指を加えて
見ていたのですが、今日は、このタイミングで注文出来るのでは?と思い
「ホットドッグって注文出来ますか?」とお聞きしたら、「確認します」と
確認して貰うと大丈夫との事で追加注文しました。

ホットドッグ
斜めから

写真ではわからないですが、実はこのホットドッグ、ソーセージが2本
入ってる贅沢仕様となっています。そして挟んでるパンの硬さが絶妙。
柔らかくなく、硬すぎずでめっちゃ良い食感です。
そこにシャキシャキな玉ねぎに何と言っても「ふつうのケチャップ」が
ふんだんにかかっていて、ふつうのケチャップは感覚的にケチャップ感を
全体的に抑えめにしてBBQソースの味を纏ってる感じなのでケチャップを
かけても他の味を消したりしないで自然に混ざり合う様に感じました。

パッと見、ゆで卵の様なプリン感のアイス

そして、全てをリセットしてしまうバニラアイスです。
自分はあまりバニラアイスが好きではないです。
勿論、食べれますがバニラアイスって基本的にバニラの味
薄くないですか?そう思うのでいつも選択肢がある場合は
バニラアイスではない何かにするのですが、ここのバニラアイスは
めっちゃ濃厚です。何か牧場とかでの「とれたてのバニラアイス」
的なあの濃厚さがあるのですが、だけど口の中でずっと残ったり
する事もないのでバニラの美味さを感じるのに口はサッパリで
心地良い逸品です。


人参のポタージュ、サラダ、チーズバーガ、ポテト、ホットドッグ。
全て今までで一度どころか何度も食べた事あるものばかりなのに、
「なんじゃこりゃ?」と思う程知ってる物とは違っていて先も書きましたが、
「もしかして、Hotel’sでは違う言語になってる?」と思う程に違ってました。
特にチーズバーガとポテトは無自覚で笑う程に。朝食に続き、食べた事
あるのにこれだけ違いを出せる事に驚きが隠せないです。

そして、「いってらっしゃいませ」と見送られて夜になるまで
ウロウロしたり時間潰したりしました。

本日3度目のHotel’s。
「いらっしゃいませ、こんばんは」と朝、昼の元気な感じとまた違って
上品な感じで迎えられました。でも、こちらも慣れて来たので
「帰って来ました」と軽口を返せる様になりました。店員さんも
「おかえりなさい」と応じてくれるのが地味に嬉しかった。

晩はお任せコースです。
そして、コース料理にあう「ペアリングドリンク」をどうするか聞かれ
アルコールドリンクのペアリングとノンアルコールドリンクのペアリングが
ありアルコールの方は+9,900円でノンアルの方は+7,700円と金額だけだと
自分みたいな小市民は「結構するなぁ」と思ってしまいました。ただ、
それだけの物は絶対出て来るだろうと期待からアルコールドリンクの
ペアリングを注文。ぁ、勿論ペアリングなしでも構わないみたいです。

ナイフ、フォーク、コースメニュ表一式
コースメニュー

コースに行く前に写真撮り忘れましたが、イケウチタオルのプレゼン
かな?(笑)と思う様な事が。お昼にあったハンドタオルなおしぼりが
更にバージョンアップしてハンドタオル以上マフラータオル以下位の
大きさで「おしぼり」の範疇は確実に超えた物が提供されます。
そんな大きなタオルがキンキンではなく気持ち良い塩梅で冷えた状態で
渡されます。「こんなデカイなら顔とか拭きたいなぁ」と思ってたら
店員さんが「そちらでお顔とかも存分に拭いて下さい」と許可が出たので
オッサン二人は遠慮なく顔拭きました(笑)めっちゃキモチイイ。
タオルが最高の感触だし、何よりも温度が冷たいけど、決して冷やし
すぎてないからいつまでもタオルを放したくなくなるタマラナイ
お出迎えでした。


ペアリングと言う魔法

「ペアリングwww」、
「ペアリングって言うても料理にあうお酒出すだけやろ」、
「そんだけ(+9900円)出すんやったら好きな酒飲むわ」と
思われた方(若しくは似た様な感想を抱いた方)にこそ是非試して
頂きたいと思います。先にも書きましたが自分も高いなぁって
思いましたし。正直、朝、昼と心奪いまくって来るHotel’s
だからこそ「価格はするけど、こっちの期待超えてくれるよね?」と
思えたからこそ注文出来ましたが、Hotel’sじゃなかったら
注文してなかったかも知れません。
しかし。
期待を超えるどころじゃない。
        と ん で も な い
「料理とあうアルコール」なんてレベルじゃなくて
「料理とベストマッチなアルコール」と言うのか、
「この料理にはこのアルコールを飲む以外考えられない」と思う位。
料理を食べてアルコールを飲むと感覚的にパズルの最後のピースが
「パチッ」と音を立ててハマる様なそれほど「なくてはならない」様な
感じになります。だからと言って料理が物足りない訳ではないのです。
料理だけを食べた時点では「別にアルコールなんかなくても良いよ」と
思う位に仕上がっててアルコールどころか飲み物が介入する余地など
ない様に思うのですが、ペアリングのドリンクを飲むと更に広がると言うか
「そうか、これがあったか」と思わされる美味さになります。この美味さを
知ってしまったらペアリングをしない意味がわからない位になると
思います。自分は次回はノンアルを試してみたいと思ってます。
それにしても、酒の種類、味なんか途方もない位あるだろうに、
ピンポイントであわせるってどれだけ試さないといけないんだろうか・・・?

ここからは晩のコースになります。

とうもろこしのスープ
全体図

上のフォークやナイフの写真をご覧になるとわかりやすいですが、
スープを飲むスプーンがないのです。最初、メニュ見た時、
「最初スープなのにスプーンないやん」って思ってたら大きさが今一つ伝わりにくいですが、このスープの器はお猪口です。なので、スプーンもなしで
グイッと行きました。飲み口サッパリだけどとうもろこしはシッカリ感じる
スープでした。

牡蠣とサワークリーム レモンのグラニテ

見た目からも大きな牡蠣がデデンとあって豪華そう。そして、店員さんが
「出来れば、一口で直ぐに味わって頂きたい」と珍しく指定が。写真撮る
だけの時間を頂きましたが、冷え冷え状態がベストらしくぬるくなって
行くと美味しさを損なうらしいので、写真を撮って秒で食べました。
そして、食べて「一口で」の意味が解りました。檸檬のフルーツとしての
酸味とサワークリームの酸味、そこに牡蠣の旨さが一体になって・・・。
2品目でもう満足(笑)生牡蠣ってポン酢が最強だと思ってましたが、
この食べ方・・・ヤバいです。何個でも食べれる様な美味さだけど、一つで
シッカリ満足感溢れる。書いててまた食べたくなる。
牡蠣の満足感に浸りすぎて、ペアリングのお酒撮るの忘れてしまってたorz
お酒の名前も覚えてないですけど、料理だけでも十分な美味さなのに、
食べた後、ペアリングを飲むと美味さが倍以上になると言うか、
とんでもなく口に広がる感じがしました。

ズッキーニのソテー

ズッキーニのソテー。
このコースではズッキーニをステーキにした様なイメージで作られた
そうです。この辺りでようやく気付くのですが、料理が出される時に
スッと入るのは、その料理の説明をしてくれてるのでイメージしやすいん
だな。と思いました。まぁ、イメージしやすくても実際食べたらイメージ
とはかけ離れた美味さに毎度驚くんですけど(笑)これも、写真では見えない
ズッキーニの上に乗ってるピリ辛の物と上に乗ってる野菜のシャキシャキ
感をズッキーニが受け止めて一つにする感じです。家ではなかなか活躍の
場がなく、以前鳥羽シェフがテレビでズッキーニのレシピ公開してたから
作ったけどそれ以来でしたが、こんなに美味くなるんですね。

ズッキーニのペアリングワイン。
ホント名前メモしとけば良かった。勿論、店員さんからはちゃんと名前は
おろか産地や飲み口等も必要な情報は聞いてはいたんですが・・・。
いかんせん、ワインの名前(横文字)を覚えるのが苦手な上に、目の前に
出された料理に前のめりになりすぎててペアリングのお酒の名前ほぼ
わからないですが、気になる方はラベルから頑張って読み取って下さい。
ズッキーニに赤ワイン?と思いそうな感じですが、ズッキーニはステーキ
扱いですし、これがまたよりボリューム感を広げてくれる。


ドライトマトとリコッタチーズのラビオリ

店員さんが提供時に「こちら、個人的に美味すぎて丼とかで欲しく
なっちゃいます。きっとわかって頂けると思います。」って言ってて、
「どんな味かわからんけど丼で欲しくなるってwww」と思いながら
食べたら納得。マジで丼で欲しい(笑)少し違う表現になりますが、
「極小のピザ」みたいな感じで、リコッタチーズって初めて食べましたが
こんなにトマトとラビオリにあうんですね。丼で貰ってパンに乗せたり
単体で思う存分頬張りたい。多分無限に食べれる(笑)

スイス(だったと思う)の甘口系ワイン

ペアリングのワイン。確かスイス(だったと思う)の甘口系ワイン。
ラビオリが少しボリュームあるのに対してこのワインは甘口系の
ワインですが、この甘味が何故か滅茶苦茶あうんですよ。
ペアリングの理屈が全然わからないから変な感想にしかならなくて
申し訳ないですが本当に試して体験して欲しい。


鮎のコンフィ

「鮎どこ?」ってなりそうですが。一応写真にもチラッとだけ写ってます。
店員さんが「鮎がお布団被ってる様に見えます」と言い得て妙すぎる。
そのお布団を剥がすことなく一緒に食べると食感も面白くてめちゃ
ウマです。


KURAMOTO(日本酒)

唯一わかるペアリングのお酒。
こちらは自分の地元奈良県の日本酒で倉本酒造さんのKURAMOTOです。
元々はワインを提供される予定だったのですが、「自分、お酒だと日本酒が
一番好きなんですよね~」と言ってたら「では、こちらどうでしょう?」と
急遽変えて下さりました。このKURAMOTOは今流行(と思ってる)の日本酒
なのにワインっぽい感じのお酒でワイングラスが非常にあう日本酒です。
ぁ、倉本酒造さんが流行に乗っかってるとかではなく元々そういうつくりを
されてて時代とマッチしたと言う感じです。しかし、自分も地元ながら
2回しか飲んだ事ないのに何でこんな東京のオシャレな店でスッと
出て来るんだ?アンテナ張りすぎでしょ?そして、飲み口は見た目からも
彷彿出来ると思いますが「白ワインな日本酒」がシックリくるかなと
思います。なので、鮎のアッサリした味を日本酒で押し上げる様な感じで
堪らなく美味しい逸品になります。そして、急遽変更してこんなに
あうってどんだけシュミレーションしてんだろ?そして、当初の予定
だったらどうなってたのかも気になる所。

イベリコ豚の最上位イベリコベジョータ

メインのお肉は豚。
お値段をプラスすると牛のヒレやサーロインに変更出来るそうですが、
敢えてコースのメインに豚を持って来るのは当然豚でメインを張れるから
こそのハズ。しかし、自分的には豚と鶏は庶民の味方に近しくメインは
やはり牛では?と言う思いが拭えません。だからこそ頼んでみようと
思い、牛にせずにそのままで注文。
そして、提供されると写真の物ですよ。こんな綺麗なピンク色。
見た目が「どや、美味いやろ?」と語りかけて来るし何なら切ったりする
のも勿体なくなる綺麗さ。それを一口・・・。すると「こいつは豚じゃない。
豚の味するけど豚じゃない。豚の味する何か違う物だ!!」と脳内で
感じ、豚肉とシェフの顔を3度見ほどしてしまいました。
それを察したシェフが「それは豚肉ですよ(ニコッ)」と笑顔で仰る。
そう聞いても・・・。美味さが豚のソレじゃなさすぎる。確かに豚の味は
する。しかし、口でほどける感じ、旨味たっぷりなのに儚い勢いで
消えてく感じ。微かに感じるスモーキさ。どれを取っても、とても
知ってる豚じゃない。こんなのが、こんな豚があるんだ・・・と。
何もつけなくても十分満足出来る驚きの美味さ。
そこに添えられてる岩塩なんかを付けた日には・・・。
とある有名プロレスラの「飛ぶぞっ!!」状態です。
最早、「豚」じゃなくて「スーパー豚」ですよ(笑)
同じ種とは思えぬ位違うとかあり得る?と思う。それにしても、
今日だけで何回こんな異次元な思いを経験しているのだろうか?

やはり、名前がわかってませんが、ペアリングワインです。
これが上で大絶賛のスーパー豚を更に言葉で表せれない位に美味い物に
仕上げてくれる。ワインが豚の旨味とかを限界まで膨らませてくれる上に
ワイン自体の渋味と豚の旨味が融合して的確な言葉では言い表せないけど、
確かに間違いなく美味い物になって口に広がります。

お口直し

「お口直し」と出て来たのがこちら。
キュウリ。
勿論、ただキュウリがポツンとあるだけではないです。
キュウリに切れ目がありその隙間にシャインマスカットが入ってる
そうです。キュウリの水気とシャインマスカットの爽やかさが相乗効果の
如く口の中が爽やかさで満たされます。


ウワサのトバグリドル

コースには神戸牛のスライダーとあったのですが、コース途中で店員さんと
話してた時に「トバグリドル」の話題が出て「食べてみたかったな~」と
言ってたら口直しを頂いてる時に「変更出来ますけど?」と言って頂き
変更して頂いた。ネーミング的にも写真の見た目的にも、とある有名
ハンバーガチェーン店の「〇ッ〇グリドル」を彷彿させるアレを鳥羽シェフ
なりに作ったのがこの「トバグリドル」です。

トバグリドル、アップ

ただ、見た目は似てても中身はやはり全然違う物になっています。
これを一言で表すなら「あまじょっぱさの塊」です(笑)
この味のインパクトはちょっと他では体験出来ない様な衝撃が来ます。
インパクトの強さに思わず笑っちゃいました。
あまじょっぱい味付けが嫌いな人以外でこれを嫌いな人いないんじゃ
ないかな?と思う程自分は大好きです。

コクミート

店員さんから「もしまだ食べれるようでしたらコクミート追加出来ます
けど如何致しますか?」と聞かれて最早「ノー」を言う術を持たない
(持つ気もない)自分は「じゃあ、お願いします。」一択で追加注文しました。
見た目は少し色が濃いミートソースパスタですが、食べて「コクミート」の
名前の意味を理解出来る程の「コク」。こんなに主張する?って位に主張
してくる。だけど、決してウザくない。と言うか、このミートソース
パスタを全国でのスタンダードにして下さい。って思う位。
このコクヤバイ。

デザートのアイス

お昼にも食べたアイス。
この濃厚なのにサッパリは不思議。
「濃厚」と「サッパリ」は相反する物だと思ってたのに濃厚さがアイスの
主張をハッキリしてくるのにサッパリさが今まで色々な旨味や脂、様々な
物をまるでなかったかの様にさらってく。

コーヒーとチョコだったりチーズケーキだったりの一口サイズ
コーヒーのアップ
チョコだったりチーズケーキだったりの一口サイズのアップ

こちらが〆のコーヒーとチョコだったりチーズケーキだったり(以降チョコ
チーズケーキ)の一口サイズ。
コーヒーは苦手な自分ですが、こちらのは全然イケる。と言うか、砂糖
いらない。苦味が少ないし、口に残らないのでチョコチーズケーキを
食べたら丁度イイ感じになります。チョコチーズケーキも不思議な食べ物で
変な話ですが、チョコでありチーズケーキな存在なんです。どちらにしろ
コーヒーとあうので嬉しい組み合わせです。

本日のまとめ

1日、3食を堪能、満喫しましたが、この美味さが消えないから当分の間は
同じ物食べれなくなっちゃいそうで色々な物が食べれなくなる(笑)
1日中ず~っと驚かされっぱなしでした。
振り返ると、このHotel’sと言うお店は「当たり前の事を徹底的にやり
尽くし続ける」集団なんだなぁ。と思いました。挨拶にしろ、料理に
しろ、立ち居振る舞いにしろ、どれを取ってもそう思いました。
「当たり前の事をやる」って言うと「ぇ~、普通やん」ってなりそうですが、
その当たり前を持続させる事は非常に難しいと思ってます。と言うのも
調子が良い、余裕がある、楽しい事があった等の時には別段どうと
言う事は無くても、逆に調子が悪い、余裕がない、悲しい事があったと
しても、普段通り当たり前にしなくてはならないのは割と大変なものです。
そして、その大変な事を「全員」実行してる事が尚、驚きです。
自分一人が出来ても周りは出来てない事もあり得るのに漏れなく全員が
出来てると言うのは・・・。あと皆さん本当に楽しそうに仕事してる。
少なくとも、自分はそう感じました。勿論、各自やらなきゃならない
場面ではちゃんとされてるんですけど、笑顔とかも愛想笑いとかじゃなく
本当に楽しくて笑ってる感じで見ているこっちも笑顔になる。みたいな
気持ちにさせてくれました。そして、何よりも驚いたのは「対応力」
読まれてるとわかると思いますが、予定にない事がまぁまぁ起きてます。
ホットドッグやコクミートはまだ追加注文としても、トバグリドルや
ペアリングの日本酒なんかは店員さんとしてた会話の中から変更された
もので予定にないものです。特に日本酒は単純に自分が好きだけではなく
コース料理にもあわせないといけないので何でも良いどころか厳選して
ないといけないのに時間がかかるでもなくまるで元々の予定通りの如く
提供されました。それだけ、知識や味を知り尽くしてないと出来ない事を
当たり前」にやってのけてる事です。「客を飽きさせない」、「客を
満足させる」、と言う様なプロの姿勢を見た気がします。一社会人として
見習わないといけないな。とも思いました。

「飲食店でご飯を食べる」
ただ、これだけの事を3回しただけですが、こんなに笑って驚いて幸せな
気持ちになったのは間違いなく初体験
でした。

ただ、唯一難癖をつけるなら3Fを作って泊まれる様にして欲しいです(笑)
「ホテルズ」なので(笑)それにしても、ホテルのレストラン体験どころ
じゃなかった。初体験多すぎました。楽しすぎて帰るのが面倒に、
嫌になっちゃいます(笑)
行きは「(友人宅から)大体50分あれば着くんか~、遠くはないな」とか
言ってたんですが、帰りは「ぇ、3Fに行ったら部屋あるんじゃ
なかったっけ?今から50分~!?マジで~?」ってなってました(笑)

友人は友人で「いやぁ~、如月くんに乗っかって良かった~。
乗っかった自分を褒めたいわ~。その気になれば月1ペースとかでも
来れるもんな~。果物もトマトも克服・・・少なくともここでは
食べれる様になったからな~。良い事づくめやわ」と喜んでくれたので
誘って良かったです。
きっとこれが鳥羽シェフが言う「幸せの分母を増やす」って事なんだろうな。

ここまで頑張って読まれた方がいるかわかりませんが、もしも
いらっしゃったら是非1日とは言わず、どこかタイミングが会えば行って
見て下さい。まるで魔法か?みたいな気持ちになれると思います。
どれだけお伝え出来てるかは甚だ不安しかありませんがとりあえず、
行ってみられたらこんな拙い文章の何倍もの素晴らしい体験が
出来ます(笑)

Hotel’sの皆様、ご馳走様でした。また行きますんで宜しくお願い致します。
そして、ここまでお付き合い頂いた方、本当にありがとう御座いました。
                          如月 綾

#Hotels #ホテルズ #銀鮭定食 #Hotelsハンバーガーコース #お任せコース #トバグリドル #コクミート #ののあおやま


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?