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楽じゃなくて、楽しく

立て続けに投稿。
そう、「四十を超えたら生きるのが楽になった」みたいな本が
よく売れているらしい、という話。

本当にそうかな?と。楽になるっていいこと?
「そんなぬるい本が売れるなんて!」って嫉妬もあって、反論したい。
きっと、楽になりたい人が買う本なんだろうね。
四十を越えても友達と群れて、その中でマウンティングしあったり、
常識振りかざして人の恋愛を断罪したり、
そして、ひとりになれば誰かの生き方と比べて不安になったり。
つまり不安であるがゆえに楽になりたいのかな、と。

でもさー。
この時代、結婚してても仕事が何でも、
女に限らず男も、誰でも不安で当たり前。
歳をとっていくことだけでも不安なのに、世の中がこんなにいびつで
弱者に厳しいとなれば、なおのこと。
わたしだって正直なことを言えば不安だよ。

だからこそ、楽になるために鎧を脱いで群れるより、
武装は解かずに楽しくいこうよ。
不安なんでしょ?だったら攻めてこう。
頭とユーモア使って。経験生かして余裕かまして。

そう思ったきっかけはいくつかある。
四十過ぎたら潔く「おばさん」として舞台から降りる、
それも方法の一つ、というか平成の世では王道だった。
そのあと八十歳ぐらいまでそのまま性別をなくして生きていく。
自己主張せず、世間の背景になって生きていく。
楽なんですよ確かに。
群れるにはいちばんなの、味方も見つけやすいし。

でも、それぞれやりたいことはあるでしょ。
女だからって全員と気があうわけでもないから、
女同士の付き合いを基盤にしたら、正直人生しんどい。
ただでさえ四十代からはそれぞれの人生が細分化していって、
かつての友人も同じ立場ではなくなってたりする。
シングルを貫く人は結婚した人にとやかくいうものだし、その逆もある。
年寄りはうるさい、同性もうるさい、保守的な人たちはとにかくうるさい。
で、とやかくいう人が自分の人生に責任をとってくれるわけではない。
それで人生が面白くなるわけないじゃないか〜。

だったら人の目気にしなくて良くないか?って結論に至った。
わたしの場合だったら、まだまだ恋愛したい気持ちはあるけど、
一般的な男の人ウケもどうでも良くなって、
髪をがっつり刈り上げ、似合う派手な服を着るようになった。
パステルカラーやロングスカートが似合う「優しい熟女」が好きな人と
仲良くなる気はないもん。

四十過ぎたら、男の人や世間に選ばれ評価されるのを待つ時間、
つまり「強制的に陳列台に並ばされる時間」は終わる。
美魔女(すでに古い生き物感があるね)になって、
あえて並び続けるのも手かもしれないけど、
もう昭和どころか平成も終わった。

欲しいものは欲しいと自覚する。
そして必死こかずとも手に入れる作戦を練り、
虎視眈々とそのタイミングを待つ。

最近わたしはこんな感じです。あなたはいかがお過ごし?


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