佐々季節

音楽と作業療法士と研究。京都-赤穂-フランス 転地療養日記とフランスでおじさん大学院生…

佐々季節

音楽と作業療法士と研究。京都-赤穂-フランス 転地療養日記とフランスでおじさん大学院生など書いています。 【音楽】https://treatyougoodrecords.bandcamp.com/ 基本的に全て投げ銭で公開しています。読んで面白ければサポートお願いいたします。

マガジン

  • フランス留学、たまに「ホーム」レス生活日記

    フランスで「ホーム」レス生活してます。→アパート決まって晴れて留学生。

  • 週刊!転地療養ノススメ:赤穂編

    色々あった「ホーム」レス作業療法士のただのたわごとのような私小説です.生きていることにどんずまりな人にちょっとでも役に立てれば幸いです.もちろん全てがフィクションです。転地療養、赤穂編。だいたい土曜の午前中とかの週1更新を目指します.

  • dOPPOの風景

    dOPPOの風景リリース状況やよもやま話など

最近の記事

  • 固定された記事

きっかけ

転地療養という言葉がある。 そのとき私は故郷の京都で完全に疲弊していた。 さまざまな災厄に巻き込まれて人生を再設計する必要に迫られていた。 そんなときに思いついたというか,もはやその選択肢しかなかったのが転地療養だった. 最初は半信半疑だった.住む場所を変えたくらいで変わるものか!?という気持ちもあったし,転地療養は効果がないどころかテレンバッハによれば引越しを契機に発症する「引越しうつ病」なるものまであるらしい.しかしそうはいってもどんずまりだった. どれくらい「どん

有料
100
    • Pとスウィーティ来たる

      Pが来た.どこに来た?パリからTGV(新幹線)で1時間,ベルギーとの国境近く,フランスの北の僻地(と敢えて言わせていただこう)リールの街に. 彼は新しいドラマのお披露目で「セリーマニア」と言う配信ドラマのコンペティションイベントに登場したのだ. だからこそ「ここまで来てくれて本当にありがとう」とPと交流していたファンダム,いわゆる「sweetie」の皆さんはフランス語で嬉しそうに伝えていた.

      有料
      200
      • 最近あったことなど

        あまりに更新しないので,どうしたものかと思われているでしょう. なかにはもう忘れてしまった人もいるかもしれない. それはそれでまぁいいことです.とはいえ赤穂,フランスと続けてきたこのnoteも慣れないフランス生活からか随分不定期になり,随分モチベーションが保てなくなってきたのも事実であります.少し最近あったことなどを書いておこうと思います. 研究 研究に関しては順調といえば順調ですが9月にフランスに来て半年がすぎました.あちこちが痛くなってきて,本当ならここで一休みをと

        • 間違えて買わないように気をつけてください。

          ただの記録。間違えて買うとお金を損することになります。

          有料
          50,000
        • 固定された記事

        きっかけ

        マガジン

        • フランス留学、たまに「ホーム」レス生活日記
          7本
        • 週刊!転地療養ノススメ:赤穂編
          29本
        • dOPPOの風景
          5本

        記事

          怒りに身をまかせて

          私は十分承知しているつもりだ。 このnoteを随分と放置して、今、久しぶりにダッシュボートを除いたら今週の訪問数は1だった。まぁそれもまたよい。 そしてまた、こうして怒りに身を任せて何か行動に移すことは誉められたものではないのもわかっている。 その点ではこの文章をいつか自分で再び読み返したときに、後悔か、滲み出るナルシシズムか、それとも共感か、どんな感情になるかはわからない。 ただ、それでもなぜそうるのかというと、 先日から見続けているドーナル・グリーソンとスティーヴ・カ

          怒りに身をまかせて

          はじめて一人旅

          さて、一週飛んで、週が明け月曜日になった。 冨樫先生のように名実ともに兼ね備えた大先生でなければ許されない所業ではあるものの、ここは読者投票の結果でシノギを削る週間少年ジャンプでもなければ、締め切りがある期末のレポートでもないわけなのだ。 それでも一定の締め切りがあるというのは、なんとなくありがたい。その締め切りというのは、いわゆる「読者が待たされている」ということ、それ自体なのだが、いかんせんそれがどのくらいいて、単なるもの好きの冷やかしがどれくらいいるのか、というのは無料

          はじめて一人旅

          住みやすさ≒人口密度?

          今日はデータの話です。あまり面白く書けないかも? リールの街が寒すぎて、南仏への移住を計画中。 結局、フランスに来てもフラフラしてんのね。転地療養のススメっていうくらいだから少しはそれにまつわる有益な情報もいりますね。 ところで住みやすさはどうやって決まるのだろうか?気候、風土、ひと、食べもの自然とひとが長年築き上げたところに街がある。そのため住みやすさの変数は多岐に渡り、またそこに自身の趣向、相性がある。 そんな住みやすさ変数の(私たちにとっての)参考になるのが人口密度

          住みやすさ≒人口密度?

          ことばの魔法で

          このnoteもなんだかんだ更新ができていて、嬉しいです。 最近は妻が風邪をひいて高熱のあと喉が痛くなって、コロナは陰性でしたが病に伏せっています。日本のように風邪薬や風邪の時に食べるものが充実していないフランスです。風邪をひいたときに日本では栄養ドリンクやスポーツドリンクをのむのが一般的ですがフランスでは「コーラ」を勧められるんだそうです(医者からも)。ふーん…… あ、そうだ 「言葉は魔法だ」 なんて思う日々なのです。 お、なんだ? フランスに行って季節が、オザケン化した!

          ことばの魔法で

          梅仕事とアルバイト

          前書き(日々の雑感) 映画のことはまた今度、書きます。今日はただただ赤穂の日常です。フランス寒くなってきたので赤穂に帰りたくなってきました。そういえば先日、全く予備知識なしでアニメBLEACH見てみましたが全く意味が分かりませんでした。当時、読んでいなかったので残念。そのかわりと言ってはなんですが、ぼっちざろっくとブルーロックを見始めました。写真の挿絵は上郡図書館に、飾ってあったもので私が書いたものではありません。 本編です 初夏だったと思う。 ある日、大家さんから 「

          梅仕事とアルバイト

          季節、パリっ娘に嫌われる!?

          さて、フランスに来て3ヶ月目に入った。私は先月同様、パリにセミネールのために来ていた。月に一回とはいえ、フランス語マスターレベルがかなり低い私にとっては生優しいものではない。 「ついていくのにやっと」というよりは、「ストーリーを追うのにやっと」と言った感じ。それも映画だったら2時間で終わるが、現実は終わらない。寝ても覚めてもフランス語。 そのようなレベルにおいては 全部をわかろうとしない、わかったところでどれだけわかってるかなんてわからないんだから! という同じ言葉を何度も繰

          季節、パリっ娘に嫌われる!?

          神戸までfOULの映画を見に行く

          今日は、友人に「いつか書いてくれ」と言われて、ずっとずっと先延ばしにしていたことを書いてみようと思う。いや、書き出してみようと思う。 というのもこのことについて書くことは非常にためらわれるのだ。そのためらいは何から来るものなのか、わからない。どうやって言葉に表せばいいのかわからないのか、言葉にしたくないのか。いや、もっと別の理由があるのか。 以前、ここにもほかの映画を見に行った感想について書いた。京都に住んでいた頃、映画は身近だった。自転車でいくつもの映画館に行くことができ

          神戸までfOULの映画を見に行く

          そしてパリ・続編

          そろそろ牡蠣のおいしい季節がやってきますね!と赤穂に思いを馳せていますが、ここはフランスです。おフランスでやんすとイヤミの顔が浮かんできます。 そうそう私というと、クソゲー、いやさパリの大学の事務方を後にして地下鉄で急いでセミネールがある別の大学の校舎まで向かうところでした。今いる大学=ギャングスタのメッカからは地下鉄で一本だが30分ほどかかる。そしてその駅からはまた少し歩いて10分ほど。時計をみると授業開始まであと40分。ピッタリ。 いや、ピッタリでは困る。喉もカラカラ、

          そしてパリ・続編

          季節、迷子をケアする

          ある日、いつものようにお昼過ぎに妻と散歩に出た。 アパートから出たすぐの通りをそのまま右へ行けば、海まで真っすぐのびる道だ。散歩に出るときは必ずと言っていいほど、右だ。右に行けばとにかく海に出ることができる。アパートから10分くらい歩いた一つ目の大きい交差点を渡ったあたりで、大声で泣いている子ども(4歳くらいかの女児)がいた。周りをみても保護者はいなそうだ。というか住宅地にもかかわらず周りに私たちしかいない。そんな人のいないこの街が大好きな私だ。しかし住宅地なのでそんなに危な

          季節、迷子をケアする

          赤穂のおのぼりさん、パリへ

          フランスに来て1ヶ月とちょっと、私の担当の教授が精神科医と一緒にやっているセミネールが月一回あるので初めてパリに行った。 正確には飛行機でパリのシャルル・ド・ゴール空港に到着して2度目と言わねばならないが。 私が普段住んでいるリールはパリから北へ新幹線で1時間ほど。バスで行くなら2時間半ほどなので日本で言えば京都から名古屋くらいのイメージで差し支えないかもしれない。 とにかく初めてパリに行った。授業は15時30分からで、私の乗る新幹線がパリに正午過ぎには到着したたため、まだ

          赤穂のおのぼりさん、パリへ

          大家さんとサイクリングにいく

          随分とここから離れてしまっていたように感じる。それは前回本編を執筆した8月21日からおよそ2ヶ月の休載を経たからではない、と感じる。おそらくフランスに来てしまったからだ。随分と遠くに離れてしまった。赤穂の日々はあまりに眩しい思い出となってしまった。 あのアパートから見える水平線はもうここにはない。代わりに今この窓から見えるのはフランスの街並み。 これからの人生でおおよそ転地療養中の赤穂ほどのゆったりした時間はもう訪れないのではないかと感傷的な気持ちになる。もちろんいいことばか

          有料
          100

          大家さんとサイクリングにいく

          連載再開のお知らせとともに

          先週ようやくアパートを見つけた私たちです。ご心配をおかけしました。 本当にこのままではどうなることかという不安と、ここには書けない黒い感情に苛まれましたが、なんとか心の平安を取り戻すことに成功しました。休載中にサポートしてくださった皆さんは本当に感謝します。今度、帰国したらたくさん歌ったりして、何とかお返しするつもりです。そして何よりこの連載を続けることが読者の皆さん(と呼ばせてください!)への誠意かと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。 今週から連載を再開した

          連載再開のお知らせとともに