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偶然の出会いを必然にする

2024年4月15日
 週末は桜を求めて遠出した。歩けない距離ではないのだが。締切の原稿が山ほどあるのにカメラを持って歩いている場合かとふと思う。『悩める時の百冊百話』でもこんなことを書いた。
「ふと合理的に考え、計算してしまうと、こんなことをしていていいのかと思ってしまうと、生きる喜びは失せてしまう」

『悩める時の百冊百話』をめぐってインタビューに答えた番組の完全版はこちら。

本の読み方は人によって違うが、私の場合は今は知識や情報を求めてではなく、人生について考える時に本を読む。自分の経験は限られているので、他の人の経験も知りたいと思う。名著や古典である必要はない。いつか読んだ本の中の言葉が残っていて、それを思い出しいながらあれこれよく考える。
 本との出会いが人生を大きく変えたことが何度もあったが、後になって偶然の出会いが必然のように思えるのは、人との出会いと同じように出会いを必然にする準備をその前にしていたからであろう。そんな準備をしていたことも知らないのだが。
 運命的といえるような出会いをするのは人の場合は難しいが、本の場合はそれほど難しくないというような話をインタビューの中で話したかもしれない。

八幡堀(滋賀県近江八幡市)



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