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親の絶望は子どもの勇気をくじく

2024年4月8日
 週末は好天に恵まれたが、今日は生憎の雨で肌寒く感じる。明日は小学校の入学式だが天気はどうなるか。喜ばしい門出だが、子どもも親もこれから起きることを予想することは難しい。順風満帆だと思っていた子どもの人生の行く手を遮るような出来事に遭遇することがある。その困難な解決するのは子ども自身だが、親に何ができるか、あるいはできないかを書いてきた。
 アドラーが次のようにいっている。
「母親が自分のことで絶望していると感じれば、子どもは大いに勇気をくじかれる」(『子どものライフスタイル』)
「両親が子どものことで勇気をくじかれている時、そのことは子どもにとって非常に悪影響を及ぼすということをわれわれは知っている。その時、子どもはあらゆる希望を失うことを正当化される。そして、子どもが絶望する時、彼の共同体感覚の最後の痕跡も失われる」(前掲書)
 親は子どもの代わりに子どもの課題を解決することはできないが、それでも、親は子どもにとっていわば砦である。子どもは親が自分のことで絶望するのを喜ばない。自分のせいで苦しんでいると思うからである。親に責められていると思うかもしれない。そう思った時、子どもは希望を失い、親とのつながり(これが親とつながっていると感じられるという意味での「共同体感覚」である)が感じられなくなる。反対に、親とのつながりを感じられた時、子どもは自分で自分の課題を解決する勇気を持てる。

 湯村温泉で一泊した後は鳥取砂丘まで足を伸ばした。息を切らして砂山に登ると青い海と空が目に飛び込んできた。

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