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2022_0313_本読み

きのう、3月13日(日)は以下を読みました。

振仮名ふりがな歴史れきし
『俳句と地球物理 』
『芭蕉連句集』

ふと殺風景さを感じ、今日からは、写真も載せようと思います。

こんな季節のとき、これ読んでたな、と後で感じたい、と思いまして(つまり、読んでる本とは直接関係がありません)。じめん と 梅のはなびら。

山崎
振仮名ふりがな歴史れきし』今野真二 著
集英社、2006年刊
第二章 平安時代から室町時代までの振仮名
第一節 振仮名の起源
第二節 仮名(平仮名・片仮名)と振仮名

『色葉字類抄』は12世紀にできた辞書。

〈和訓の先頭の音によって、イロハ、、、順に配列してある。〉

ということで、いわば国語辞典。ひとつの訓読みに、多数の漢字が掲載されてる例が示されていました。

また、『源氏物語』(の最古の写本を見るかぎり)には振仮名はない、ということが強調されていました。

日本語って複雑で面白いなぁと思います。





きよもとさん
『俳句と地球物理 』寺田寅彦 著
牛頓ニュートン先生俳句集

ここしばらく芭蕉の連句を読んでいますし、その前は『声で楽しむ日本の詩 和歌・俳句篇』も読んでいただいていました。
しかし、解説も何もなしで、どんどん俳句が来るとなかなかしんどいものですね。俳句については、黙読にも全く慣れていない、というか。

それでも、ことばが面白くて、いくつかメモしました。

即効紙 
〈薬を引いた一種の紙。頭痛などの時、患部に貼って使うもの。〉(日本国語大辞典 )
今なら、冷えピタシートみたいのですね。


紙鳶 
いか、いかのぼり、たこ、しえん、などの読み方があるのがわかりました。この俳句中では音数から言って、たこ、または、いか、でしょうけれど。

「紙のトンビ」なので、いろんな姿が目に浮かびます。そういえば、食べるイカやタコにも「トンビ」ありますよね、口のところ。

また、凧の動きや形からして、きっとイカって言ったのが元で、後でしゃれでタコになったんじゃないかな、と思いました。





山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫
二九 おきふしの(繋橋)99〜101ページ

きう(ゑ)ながら眠きはるの夜  清風
まつほどは 足おとなくて とぶかわず  素英〉

ここの蛙の注に「蛙の目かり時」っていうことばがあり、すごく前に、このことばに触発されてイラスト描いたのを思い出しました。

蛙の鳴くのがうるさすぎて、かえって頭がぼーっとして静かで、眠り落ちしてしまう、という状態なんだと思います。
自分の目がすーっと抜けて蛙の目になっちゃってると表現する、見立ての距離感がたいへん好きです。

注がたのしいです。


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