2022_0226_本読み

2月26日(土)は以下を読みました。


山崎
『しゃぼん玉 その黒い膜の秘密』立花太郎 著
中央公論社、1974年刊
10 生きている黒い膜
光で興奮する黒い膜

光電気化学現象は、1893年にベックレルが発見したもの。

ベクレルは放射線の単位だな、と思いながら、読後に検索。
アレクサンドル・エドモン・ベクレルがこの光電効果の発見者で、息子のアンリ・アントワーヌ・ベクレルが放射線の発見者。

放射線の単位は息子さんの方に因んでいるのですね。



はやしさん
『100年たったら』石井 睦美 文、あべ 弘士 絵
アリス館

主役が、ライオン と 夜鳴きうぐいす という二人。

夜鳴きうぐいす はナイチンゲールのことだったな、と思いながら聞いていました。

 読後に検索。

ストラヴィンスキーの歌劇があり、その元はアンデルセンでした。

ああ、だからなんとなく知っていたのだ、と思いました。

この童話は、中国の皇帝に日本の天皇から機械仕掛けの夜鳴きうぐいすが送られる、というもの。日本には夜鳴きうぐいすは生息してないのもあり、どうして日本にしたんだろうアンデルセン、と不思議に思いました。

そして、この本の夜鳴きうぐいすは、やはりアンデルセンに因んでいるのかな?とも思いました。

そして、YouTubeで夜鳴きうぐいすの鳴き声を確認。日本名はサヨナキドリだそうです。すごく変化に富んだ、いい声でした。

山崎は、鳥籠に居る、機械のうぐいすに、とても心惹かれました。絵本のお話とは離れて空想が暴走。



めいさん
『学問のすゝめ』
福沢諭吉 著、岩波文庫、
二編 人は同等なること

年貢、運上(うんじょう、江戸時代の雑税のことだそうです)ということばが出て、まだ税金ということばが使われていなかったのか、と思いました。

地租改正が1873年で、「日本国」が形作られていってる時期ですね。激動だったろうこの時が、今から150年前。

幕府の「御用」の力で時にただ働きなどを強いてやっていたいい加減な制度を改めて、土地の個人所有を認めて、それに対して税金をかけ安定した資金を得て、国家を運営する、という福沢諭吉の考えが、書かれていたと思います。



きよもとさん
『俳句と地球物理 』寺田寅彦  著
二十二のアフォリズム(十二から最後まで)

興味を強く掴まれる文がいくつもありました。

鳥や魚になって世界を見る、その感覚は不可知だろう。
3ー5=0という規範での世界の見方はありうるが、それは今の数学の規範ではない見方だ、などなど。

連句についての例えは、難しかったです。

連句の表現は、多次元宇宙と解釈していて、著者が絶賛している気持ちやその美を空想で感じました。が「ああ!これ!」とまでは思えず。連句も物理もまだまだ全然知らないので、仕方ありません。

(芸人のバカリズムさんは、アフォリズムのパロディだったとは。ちらりとそんな指摘がありました。全然気づきませんでした。)

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