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2022_0417_本読み

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冒頭の写真:

ハトが六羽。変哲もなさそうですが、これ、キジバトの群れなのです。

キジバトは つがい で行動し、そこがドバト(=カワラバト、神社や街かどでも群れでいる、あのハト)と違います。

去年はじめてキジバトの六羽の群れを見て、すごく驚いたのですが、再び!

こことは六キロ離れた公園だったけれど、新しい暮らし方(シェアハウス的な?)を始めた、同じハトたちなのか?



4月17日(日)は以下を読みました。

振仮名ふりがな歴史れきし

今野真二 著
集英社、2006年(途中から岩波現代文庫、2020年)
補章「振仮名の歴史」それから

「おわりに」のあとにこの「補章」。その後にさらに。。。
この構成は筆者が楽しんで作ってる匂いがあります。

この著作が集英社から最初に出てから、文庫になるまでの10年余りの変化について書いています。

東京弁で「ヒ」と「シ」が入れ替わる例がおもしろかったです。布団は「しく」が正しいけれども、自分は無意識には「ひく」と言っているかも、感じる山崎です。

主となるのはこの音、と決めておいた方が利便性はあるが、方言的なものもあると広がりがありますね。

そして、その幅が、ことばって元々は表記ではなく音声だよね、
と思い出させてくれると思います。

(音読した人:山崎)





『学問のすゝめ』

福沢諭吉 著、岩波文庫、
七編 国民の職分を論ず

マルチルドムということばが出てきて、martyrdom、殉教とか受難とかの意味のようです。

例えば、忠臣蔵のようなことをやったり称揚したりするのは社会の何の改善にもならないからやめてくれとストレートに言っていました。

見本とすべきは佐倉宗五郎ただ一人、と。

この人を山崎は全然知らなかったのですが、大名に直訴で農民の窮状を救うよう訴えた、伝説的ヒーローだそうです。

歌舞伎や旅芝居では超有名と、ハルさんが教えてくれました。

(音読した人:めいさん)





『目の見えない人は世界をどうみているのか』

伊藤 亜紗 著、光文社
序章

なぜ目の「見えない人」を研究対象にするか、という哲学的説明が続きます。

4本足のイスと、3本足のイスのイラストがありました。

一つ足が少ないと、安定するための足の位置も変わり、座ったり立ち上がったりする感覚も変わります。そういう「違った状態」(ここではそれが「見えない人」)を体感して、書き表すということをしたいらしいです。

ユクスキュルの環世界というキーワードが紹介されていました。自分が体感してる世界が環世界だそうです。

(音読した人:こいでさん)





『本の中の世界』

湯川秀樹 著
岩波新書
「舞姫」

今日の湯川さんはつれづれにつづっていく雰囲気でした。

鴎外と自分の滞独の時期や、19世紀のバイエルン王国のルードヴィヒ2世の話などを書いていました。マックスプランクの名もちらっと出たり、ソルベー会議のこともでたり。

山崎の頭も彷徨いました。
『部分と全体』(ハイゼンベルク)や『魂の殺人』(アリスミラー)などで読んだドイツのことを思い出して、調べて、下記、書き出しました。

ナチスが政権をとったのが1933年
第一次世界大戦勃発が1914年でドイツは大敗した
鴎外滞独は1886年だからそれより随分前
湯川さんが最初にヨーロッパに行ったのは1939年、第二次大戦が始まりそうで、開戦直前の8月に慌てて帰国した
ルードヴィヒ2世(山崎、高校時代にヴィスコンティの映画がちょうど日本公開)が死んだのがちょうど鴎外滞欧中

(音読した人:きよもとさん)







『芭蕉連句集』

岩波文庫、松尾芭蕉
三一 御尋に(曾良俳諧書留)105〜107ページ

〈 梅かざす三寸みきもやさしき唐瓶子からへいじ  良 〉

調べて、瓶子がとっくりだとわかりました。

かざす、はきっと梅をとっくりに活けてることかな、と思い、

その長さが三寸なのかな、みき、は酒のこと、と注にもありましたが、

三寸と書いただけで「みき」と読むものだろうか、どうなのだろうか、

などなど想像しました。

(音読した人:山崎)



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