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プレポエムⅣ

100
4つめの詩
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記事一覧

つられ浮かれ

町に山車が練り歩き 日常に祭りが戻ってきた 参加側にはもういない 浮かれ気分になるには 君…

春野 惠
1年前
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ひとりではないよ

両手いっぱい掬ったはずが ほろほろとこぼれ落ちていく ねえ捕まえて  叫んでみてもこだます…

春野 惠
1年前
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すぐやる科発動

ボクは人口1人の村の村人 自由はのんべんだらりだと思っていて すきをみてはゴロゴロしている …

春野 惠
1年前
35

雨の日の眠り

雷と轟々と打ちつける雨の 音を聞きながら眠る 音はじょじょに子守唄になり 深く海底に沈んで…

春野 惠
1年前
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父親似

今までの良かったことも悪かったことも 少しずつ手放してきたYさん コロナで外出もままならな…

春野 惠
1年前
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1学期の通信簿オール5

こくご5 ノートをほぼ毎日書きました さんすう5 バカ出費して日本経済を回しました りか5…

春野 惠
1年前
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あっち向いてホイ

こっちを向いてほしいのに 知らん顔して あっち向いてホイ 話を聞いてほしいのに ツンと無視して あっち向いてホイ だったらボクがそっちに行こう ひとを変えるのは難しいから

そういうものだ

ああなったらどうしよう こうなったらどうしよう まだなっていないことを おろおろ心配する …

春野 惠
1年前
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やっかいなこと

やっいなことが降ってくる なんとかかんとか避けてきたつもりが どっかーん 落ちてくる 身代…

春野 惠
1年前
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トルコ風

トルコ どこ? トルコ ふろ? トルコ 行進曲 トルコ のびるアイス 以上 トルコについてで…

春野 惠
1年前
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セミ

朝からセミのシャワー クマゼミ 混ざり合って ワシャシャシャジャジャジャの響き ニイニイゼ…

春野 惠
1年前
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金魚のきんちゃん

夏祭りの楽しみは いっぱい並んでいる出店(でみせ) ヨーヨーすくい たこ焼き りんご飴 焼…

春野 惠
1年前
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青田波

雨上がりの七月の青田を 大きなてのひらが愛撫していく 一つの波がうねりながら音を奏で 次の…

春野 惠
1年前
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年に一度の七夕さまは

一年に一度でも逢えるなら いいじゃない もう二度と逢えないなんて つらすぎる そんな閉ざされた思いを ずっと保っていたのに いとも簡単に開いた あなた わたしのなかの丸ごと 受け止めてくれるという だったら素直に 飛び込んでいくだけ 忘れているんじゃない 忘れるわけがない 忙しさや楽しさに 飲み込まれているだけ だから年に一度 七夕さまは 夜空を仰いで 亡き君を想う日