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半沢直樹が難しすぎるので。

前回のは総集編で見た。
今回は第一話からちゃんと見た。
だけど意味がわからない。

時間外取引ってそんな大騒ぎするような出来事なの?
子会社の仕事を親会社がとる?
グループ会社なんだからどっちがやったってよくない?
30%の株が買えるってことは売る人がいるから?
てことは普通は株って数%かそこらしか市場にないわけ?
たったそれだけの株で上がった下がったって大騒ぎしてるの?
だったら全部自社株にすればよくない?

 私は金融方面の知識が全くもって無い。時間外取引とか、公開買付とかそういう言葉は耳にしたこともあるけれど、積極的に勉強することもなかった。だから半沢直樹が理解できない。

 というわけで読みました。お父さんが教える13歳からの金融入門。
 本当は金融商品取引法っていうのを勉強しようと思ったんだけど、マジキチ法って表現する人がいるくらい理解するのが難しい法律っぽくてチキってしまった。
 
 ちなみに私にどれくらい金融の知識がないかって言うと、リーマンショック?名前は知ってるけど?ってレベル。実際何が起こったかは知らない。調べようともしなかった。あー景気が悪くなるんだねーでも今までも不景気だったじゃーん(鼻ホジ)って感じで、完全に他人事だった。

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 お父さんが教える13歳からの金融入門は、もちろん株の話だけじゃなくて、モノの価値は誰が決めるの?から入って、銀行やクレジットカード・為替・国債・先物の話も出てきた。世の13歳がこの本の内容をどれほど理解できるのかは正直教える人次第だと思う。大人が本の内容をなぞって教えるだけじゃ、「理解する」域までは達しないんじゃないかな。

 だけどもともと金融に詳しい人か、子供と一緒に一から勉強するつもりのある人なら、13歳よりもっと幼い子供でも一緒に楽しみながら金融のことを学べると思う。子供がこの本を読み、理解してその後にどんな人生を歩むのかを想像すると結構ワクワクする。

 今回は半沢直樹を理解することが目的なので、最低限株について書いてあるページだけ理解できれば良いと思ってたけれど、株以外の項目もすごく興味深かった。
 「へー」しか出てこない。あのボタンがあったら連打してる。知らないことばっかり。知ってりゃ良かったって思うことばっかり。金融って生活に直結するし、かなり身近なコンテンツだと思うけど、興味がないってだけでこんなに知らないもんなんだって思った。学校で教えてくれればいいのに。義務教育に組み込んだっていいくらいだよ。


 今回の半沢直樹は、ホリエモンがニッポン放送を買収しようとした事件をモデルにしているらしい。そう聞くと意外とイメージし易いけれど、あの時代もそれをちゃんと調べることはしなかった。「ベンチャー企業の社長が今まで誰もやらなかった方法で企業買収をしようとしてる」くらいの認識だった。その後の粉飾決済では「見抜けなかった方が無能」とも思った。

 あの頃、日々ホリエモンの事件のニュースをくまなく読んで、分からないことは調べてっていう作業をしていたら、この本に手を伸ばすことはなかったかもしれない。
 今、半沢直樹という物語を介して新しい分野の勉強しようと思えたこと、そして最初の一歩でこの本に出会えたことを幸せに思う。もう一回大学に行きたいな。今度は経済学部。そんでもって金融関係の会社で働いてみたいな。バイトでいいけど。それから原作を読もう。

知らないことを知っていくのはとても楽しい。

おわり。

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