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【OU】美しい世界と音楽で見つけるもの

タイトル:OU
プラットフォーム:Nintendo Switch、Steam
Nintendo Switch:https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000066765.html
Steam:https://store.steampowered.com/app/1633430/OU/
©G-MODE Corporation

OUのジャンルは「ピクチャレスク・アドベンチャー」。
馴染みのある言い方をすると、横スクロール2Dアドベンチャーでしょうか。
実際遊んでみると児童書や絵本の中を歩き回れるゲームといった印象。
そしてそれ以上に「これは何者だ?」という不思議な感覚があります。

現実との接点を持ち、アドベンチャーゲームの形をした「何か」。

「OU」はゲームに対する一つの挑戦でもあります。

Steam:OU (steampowered.com)

トレーラーを見て、その描き込まれた美しい世界や音楽に魅力を感じたのであれば遊んでみてください。
このゲームが「何か」の答えは、プレイヤー自身で読み取った方がきっと新鮮な経験が出来ると思います。

この記事ではガイドラインに則り「1回目のエンディング(スタッフロール含む)」終了まで を取り扱います。
世界観や一部登場キャラクターなどの紹介があります。


美しい世界と音楽

トレーラーを見ると分かるのですが、繊細で柔らかく優しいイラストで作られた世界。そしてその世界に寄り添うようなどこか郷愁に駆られる音楽。
どこか異国のようで、知らないはずなのに何故か懐かしいイラストと音楽。

児童書のようだと言われているのがよく分かります。
子供の頃読んだ本の挿絵のような、なんでしょうね、どこか懐かしい印象です。
そんなセピア調で優しい風合いの美しい世界を旅することが癒されます。
キャラクターの動きなどのアニメーションも細かく、世界を眺めているだけでも楽しく感じます。

またこの世界に流れる音楽もとても美しく癒されます。
YouTubeでミニコンサートが聞けるのでこちらも是非。優しいギターの音色が心地良いです。


OUの世界とキャラクター達

プレイヤーが操作する主人公はどこか虚ろな目をした少年。干上がった川で倒れていた彼は、記憶を失っていて、話をすることが出来ません。

そんな彼を導く存在がオポッサムのサリーです。
サリーは尻尾に炎を灯し、少年にこの世界を案内します。
サリーは少年の前を歩くのですが、少年と距離が空くと少年の方を振り向いて待っていてくれます。この仕草がとても可愛い。
この2人の旅を見守る形で物語は進みます。

このゲームの特徴として、ふせんを貼る行動があります。
記憶がなく世界のことも知らない主人公に対し、サリーが見つけたものにふせんを貼ることを勧めました。
ふせんは投げることが出来ます。投げる角度を決めてシュッとふせんを投げます。ちょっと格好良い。

そして対象にふせんを貼ると、メモが書かれます。この文、誰が書いているんだろう。
このメモを読んでいくのもこのゲームの楽しいところ。色んな場所、色んなものに貼っていきましょう。
こういった「文」が多く出てくるところも、児童書のような印象になるんですかね。

ふせんは何種類かあり、世界のどこかに隠れています。このふせん探しも楽しいんですよね。
物陰から出てきたふせんを集めたり、色んなものに貼り付けたふせんのメモを読んだり。
そうしてこの世界を歩いて行きます。

既に貼り付けたふせんの柄を、後から他のふせんの柄に変更することも出来ます。
ふせんはいくら投げても無くならないので、色んな所にふせんを投げて探してみてください。意外なところに隠れているふせんもあります。
中には特殊能力を持つふせんもあり、旅の役に立つものも。

これは普通のふせん。はっぱ柄なので木に貼りたくなる。

そして、この美しい世界には少し怖い存在もいます。
個人的にこちらの泣き女さんが好きです。まとっている雰囲気が物悲しい。
泣き女さんは襲ってくることはありませんが、その場に雨を降らせます。
するとサリーのしっぽの炎が消えてしまう。(それでサリーに何があるとかはなく、炎が消えちゃうだけ。乾いたら炎は再度灯せる)

他にも主人公にちょっかいを出してくる存在はいます。
その最たるものはサウダージ。巨大な図体で追いかけて来るので迫力があります。
足は遅く、走れば逃げることは容易です。
サウダージは姿を変えて待ち構えていることもあり、なかなか恐ろしい存在です。

右端の草花が生えた巨大なものがサウダージ。

可愛いキャラクター達ももちろんいます。
オポッサムの楽団がとても可愛いです。彼らから陽気な音楽が聞こえてくるので楽しんでください。
ダンスのアニメーションも滑らかで可愛らしく、ずっと眺められます。眺めました。

終わりに

自分はこの記事を書くのに少し悩みました。
とても良い作品で好きだから、紹介することでこのゲームを目にする人を増やしたい。
でも、とても良い作品だから初見のプレイヤーは何も知らない状態で遊んで欲しい。

ということで出来るだけ紹介する範囲は狭くしました。
もっと見てもらいたい景色が、語りたいキャラクターが沢山います。
この世界を旅したプレイヤーと語りたい気持ちがとてもある。
1周一時間位、3周程すればこの世界の答えが浮かんでくるはず。
息抜きの読書をするような気分で、このゲームを遊んでみませんか。

この作品が「何」なのか、その答えは是非遊んでみて見つけてください。
とても普遍的で、多くの方に遊んで欲しいと思った素敵な作品です。

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