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安城市事務執行適正化第三者委員会報告書がよかった話ほか/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.3.10-24.3.16)

有料会員しか読めない新聞記事は積極的に採り上げない方針で毎週更新してまもなく5年ですが、そうするとどうなるかお分かりですか。某紙の記事にフォーカス当てることになってしまうんです。基調が移民排斥という、肉体の一部が極度に小さい(=比喩を婉曲化したら意味が不明になる)ひとたち。
本質で相容れない主張なのにときどき「ちゃんとしたこと」も言うので是々非々で接するしかない。がコンセプトの当欄として産経()の記事を紹介するのはまあまあ不本意なんだけど、でもやっぱり今週いちばん面白かった記事はこれだったな。

事件や不祥事については報道量が少なく、扱いも小さい一方、取り上げられる際は、同情的、好意的な報じ方が一般的となっている実態が浮かんだ

これなかなか面倒なロジックですよね。
・事件や不祥事がキミたちが言う通りの理由で起きているのか
・ゼノフォビアな心根を捨ててからもう一回来てもらえるかな
・扇情的、悪意まみれの報じ方が一般的。ってラベル貼られたらどう反論するんでしょう

ネットフリックスにLGBTQ+コミュニティに属するコメディアンたちのネタ番組が来ていて、そこでひとりの演者が「私たちトランスジェンダーを認めると社会が根底から乱れる、とか世も末だとか言ってもらえるんですけど、あの、私たちにそんなパワーがあるって本当に思ってんの? ちょっと落ち着きなさいあんたたち」みたいなことを言っていて

川口のクルドを野放しにしていたら日本が壊れてしまう!
みたいな主張も同じだと思うんですよ。ちょっとあんたたちビクビクしすぎじゃない? 

私が言いたいのは既に移民国家となっているのに、そんなのイヤだコワい。って泣いたって無駄ですよ、単一民族国家なんか幻想だって世界が認めているのにいいや俺の目の黒いうちは認めんぞ。って主張するのはいいけど、じゃああんたが退場すれば多民族・多文化でいかに共生していくか、って社会に変わるのは認めるんですか。
……ぐらいのことですね。
ゼノフォビアってカタカナで書くからいっちょまえに見えるんであって、ビビってるだけじゃん、って前にも書いたな。

■今週のその他ニュース

■続報を待ってる話

■待ってた続報が来た話

みなさんお忘れかもしれませんが、俺はこの話はもっと総括されるべきだと当時から主張していて

・生活保護の受給対象に外国籍住民を入れたくない
・家賃滞納しているからホームレスだ、つまり受給資格を喪失している
・強制送還されるよ
・親と子で別々に暮らすべき
・などとは言ってない
・通訳が間違って言ったかも
・録音が出てきた……?
・ごめんなさい

ってそんな舐めた展開を「謝ったんだから許そう」じゃないだろう。第三者委員会の報告書に良いことが書いてありましたよ。

安城市の不適切な対応の原因は、A氏の生活保護の相談を担当した個々の職員の知識不足、認識不足にあったとはいえ、その責任を職員個人にのみ帰することはできない。 その個人のミスや不適切な対応を、市が組織としてカバーし、組織として責任ある対応ができなかった点にこそ根本的な責任があると考える。 したがって、今回の不適切な対応を組織として行った市の責任は免れないと考える。 不適切な対応をした安城市が、自らの責任を自覚し、自らの責任を明確にするために、どのような処分を自らに課すのが適切かを、自ら考えていただきたいと考える。

太字は引用者

「原点に戻ろう」
いうまでもありませんが、市役所は、地域住民に対するサービスをするところです。 生活に困って市役所に助けを求めに来た人たちに寄り添い、その人の立場に立って考えましょう。自分の発言が、どのように相手に伝わり、相手の人がそれをどのように受け止めるか考えましょう。あなたの発言を悲しく、辛く受け止めていないか考えましょう。 また、行政の一員として、自分が市民のために大きな権限を持っていることをもう一度自覚して、市民のために自らの職責を十分果たしているかを考えましょう。

安城市事務執行適正化第三者委員会報告書 第10「安城市の職員の皆さんへ」

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