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背景を知らなければ新しい技術は使いこなせない

IT技術は進展が早い。時間がたてば新しい言語、新しいフレームワーク、新しいライブラリ、新しいツールといった新たな技術がどんどん登場してくる。エンジニアやプログラマーなど、IT業界で働いている人であれば、アンテナを張って定期的に新しい技術に触れる機会を設けることは大事なことだと思う。

ただ、中にはミーハー精神が強いだけで、話題になっている新しい技術だからという理由でその技術を使いたがる人も多い。
それは決して悪いことではないと思う。自分から何も勉強しない人に比べれば、好奇心旺盛で積極的に勉強する人の方が圧倒的に素晴らしい。
ただ、単に話題になっているからという理由だけで新しい技術を使おうとする人には、その技術を100%使いこなすことは難しいだろうと思う。

新しい技術がなぜ登場するのかと言えば、それ以前の技術に対して何かしらの課題があったから。新しい技術は何の目的もなく突然登場してくるわけではなく、従来使われていた技術の問題を解決するための手段として登場することがほとんどです。その、新しい技術が作られた背景を知ることは、技術の理解を深めるためには非常に重要。

新しい技術を学ぶときは、それまで使われてた従来の技術にどんな課題があり、それをどうやって解決しようとしたのか。そういった背景と目的を知ることが、その技術を使えるようになる第一歩。
背景と目的を知れば、どんな場面でどういう使い方をすれば良いのかがなんとなく見えてくる。
ネットで使い方を調べて、それを真似して見よう見まねで新しい技術を使ってみたとしても、それはほとんどの場合、その技術のメリットを享受できずに終わってしまう可能性が高い。
その技術の背景と目的を知り、どういう場面でどんな使い方をするのがその技術自身にとって幸せな使われ方なのかを自分の頭で考えることが重要なんだろうなと思う。

特に最近はWeb業界のフロントエンド周りの進展が目覚ましいように思う。
JavaScript、Node.jsをベースとした新たなフレームワークやライブラリが数多く誕生している。
最近私が関わっているWebシステム開発のプロジェクトでも、フロントエンドにそれなりに新しい技術が使われている。
ただ、その技術の特性が全く生かされていないような使われ方がされていて、すごくもったいないというか、技術がかわいそうだと思ったので、この記事を書きました。

私自身、フロントエンド周りの技術は知らないことが多いので、少しずつ知識を増やしていきたいなと思う。
その中で、技術を使うことが目的になってしまわないように、ネットから使い方をコピーして何となく動くものができただけで、使いこなせた気にならないように注意したいと思う。

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