真面目に働いていたらいつの間にかチャラ男になっていた

前回の記事を書きながらすっと考えていた。私はチャラ男なのかもしれない、と。

前回の記事はこちら。

前回の記事の中に入れ込もうかと思ったが、長くなりそうだったので別記事にすることにした。

仕事において色んな人から評価を得ようと頑張るのは、色んな異性からモテたくて自分磨きを頑張るのと似ている気がする。
モテたいと思うこと自体は悪いことではないし、原動力としてはむしろプラスに働くことの方が多いと思う。
ただ、努力が実って色んな人からモテたとして、複数の人と関係を持ってしまうと、それは浮気とか不倫と認識されて結果的に関係者を不幸にしてしまう場合もあるだろうし、本人にチャラい人・遊び人というレッテルを張られて叩かれたりすることもあるだろう。
たとえ相手に対して自分から積極的にアプローチをしていなかったとしても、思わせぶりな振る舞いをして複数の人から好意を持たれ、その好意に応えようとして誰かが不幸になれば結果は一緒である。

仕事でも、複数の人から要望・要求に応えようとした結果として誰かに迷惑をかけたり誰かを悲しませていたとしたら、恋愛における遊び人とやっていることは変わらないのかもしれないな、と思った。
仮に複数の人から好意を持たれているとして、どちらの期待にも応えようとすると、結果的に後々誰かを悲しませる結果になる可能性が高い。(恋愛においてそういう経験をしたことがないので実際のところ分からないけれど)
仕事でも、複数の人から期待を寄せられていたとして、どちらの期待にも応えようとすると、それぞれに全力を注ぐことができず、どこかで破綻して期待を裏切る形になってしまう。

そして、最近私は仕事でそういう出来事を起こしてしまった。

今はとある案件で開発の仕事をしているのだが、来年の3月以降は別の仕事の都合で今の案件を抜ける必要がある。
そのことを今の案件の管理者に伝えたところ、色々と波紋を呼んでしまった。
今の案件には後輩(新人)も一緒に入ったのだが、元々私が一緒に付くことが前提条件として新人を受け入れることができたらしい。その中で、新人を残して私が抜けるのは話が変わってくるよね、とのことだった。
案件における開発者のリソース配分は私にはどうしようもできない領域なので、その辺はそれぞれの組織の上の人同士でうまく調整しておいてくれよ、と思ったのが本音だが、私に何の責任もないかというと、きっとそんなこともないのだろう。

私は現在開発と教育の大きく2つの分野での仕事をしているけれど、2つの仕事でそれぞれ成果を出そうとすると、片方に全力を出せない自分がいる。
教育(研修)は毎年3ヵ月間ほどあり、開始1か月前に準備期間を設けてもらっている。しかし、教育の質を上げるためにやりたいことは色々あり、それらを実現するためには1ヵ月で準備するのはとうてい不可能であり、その前から着々と準備を始めている。
しかし、そのほかの期間は開発の仕事をしていることもあり、教育の準備に全力を注げていない。逆に、教育の準備に時間をかけすぎると、開発の案件で必要になる技術を勉強する時間が削られ、開発の方にも全力を注げていない状況が起きてしまう。
そんな状況を冷静に分析すると、本命を決めずに色んな人と遊んでいるチャラ男みたいだな、と思った。
本命を決めずにいた(というか、どちらも本命にしようとしていた)ことによって、それぞれが中途半端な状態になってしまっている。
周りから見るとどちらもできていて要領が良いように見えている節はあるようなのだが、自分自身の感触としてはどちらも中途半端になっている感は否めない。

世の中にはジャンルの違う複数の仕事を器用にこなして全てを本命にできる人もたくさんいるだろうけれど、どうやら私にはそれができる能力はなく、向いていないらしい。
仮に複数の分野に手を出すとしたら、それは人からの要求を受けてではなく、全て自分の責任で自分発信で始めることが大事なんだろうと思う。現状をキープしながら誰かの期待にこたえる形で新しいことを始めても、どちらかの期待を裏切る形になってしまう可能性がある。

しっかりと本命を決めて、本命に対して一途に全力を注ぐ。そしてその旨を周囲の人に伝えていくことで不幸になる人を減らすことができるのだろうと思った。本命を決めて一途になれるように覚悟を決めて動ける人になりたい。

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