許可を求めるな、謝罪せよ

タイトルの文言は最近読んでいるカイゼン・ジャーニーという本の中で個人的に印象に残っているフレーズ。

と言っても、この本オリジナルの言葉ではなく、原文は

It is easier to ask forgiveness than permission

とのことで、ネットで調べると3M社の社是として使われている言葉なんだとか。直訳すると「許可を得るよりも許しを乞うほうが簡単です」という意味。

要するに、組織の中で何か新しいことを始める時、許可が下りるのを待っていたらチャンスを逃すので、とりあえず始めてしまってダメだったら謝罪しましょう、という思想。

印象に残っていると言っても、目から鱗だった、という感じではなく、むしろ私自身は普段からあまり許可を求めず勝手に何かを始めてしまうことが多いので、自分の中では普通の感覚。なので新しい発想を得た、というわけではないのだが、自分自身の仕事への取り組み方が肯定された気がしてテンションが上がり、この部分が強く印象に残っている。

人数が少ない組織やベンチャー企業であれば、そもそも組織の中のルールが少ないので、新しいことを提案しても却下されることは少ない。むしろ積極性が評価され、新しい取り組みを推奨されることの方が多い気もする。勝手に新しいことを初めて事後報告になったとしても怒られることもあまりない。

だけど、人数がそれなりの多い企業や歴史の長い企業ではそう簡単にはいかない。既にルールが多く存在している中で新しいことを始めようとしても、現状を変えたくない反対勢力が出てきてなかなかうまくいかない。提案を通すためには根回しや社内政治が必要となることも少なくない。また、提案したらしたでお前が責任を取れ、となり、プレッシャーや責任を感じながら始めなければいけないことにもなる。

であれば、許可など求めず1人で勝手に始めてしまい、バレたときや、もはや隠し切れないという事態になったときに報告する。そこで仮に怒られるならサクッと謝罪する。(そしてやめたと思わせて裏でこっそり続ける)その方が仕事はやりやすいと思うし、個人的にはその方がストレスは少ない。
許可を求めず勝手に始めたことでも、実績が伴っていたり、それなりに説得力のあることであれば反対しようがなくて案外怒られないことも多いのだろうと思う。

記憶があいまいな部分があるが、「死ぬこと以外かすり傷」という書籍の中で著者の箕輪さんは会社に黙ってオンラインサロンを始め、サロンの収益が増えて会社に隠せなくなったときに理由を後付けで会社にもメリットがあることを説明して許してもらった、という旨の内容が書かれていた気がする。実績さえあれば理由を後付けして案外何とかなることも多いのでしょう。

昔から報連相をあまりせずに勝手に何かを始めることも多かった私ですが、個人的にR25のこの記事を読んでから、この思想が私の中で加速したように思う。

許可を求めるな、謝罪せよ。今後もできる範囲でこのスタンスを継続していきたい。


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