仕事ができる人の特徴

最近、職場の定例会議の中である社員が「仕事ができる人の特徴」という内容の発表をしていた。それを聞いて自分ならこのテーマでどんな話をするかを考えてみたので、まとめてみたい。
過去にも似たような内容の記事はきっと書いていると思うけれど、今現在の考えとして改めて考えてみる。

結論から言うと、仕事ができる人とできない人の違いは視野の広さの違いが最も大きな違いだと思っている。
特に、人と時間に対する視野の広さの違いによって、仕事のできる、できないが明確に分かれる気がしている。

端的に言えば、自分の視点と今の状況だけで行動を決めている人は仕事ができない人で、自分以外の人間の視点を想像し、かつ、先を見据えた上で行動を決める人が仕事ができる人であると思う。

自分以外の人間というと、例えばチームメンバー、同じ組織のメンバー、顧客、エンドユーザーなどが該当する。
仕事は基本的にチームで行うことが多い。
自分1人ではなく、チーム全体としてより大きな成果を出せるようするにはどうすれば良いかを考えて行動できれば、自然とチームメンバーからの評価は上がる。
また、仕事は顧客やユーザーに価値を届けることが本質的に大事なので、顧客やユーザーが求めていることや、抱えている問題を想像した上で行動できれば、顧客やユーザーからの評価も上がる。
結果、仕事ができる人と評価されることになる。

定例会議の発表の中で、「仕事ができる人や成長が早い人は、できる人の真似をしている」という話があった。確かにその通りだと思う。
その中で思うのは、「できる人の真似をしている」ということは、「自分以外の人間がどのような仕事の仕方をしているのか」をよく見ている人であると思う。
自分以外の人間に目を向ける視野の広さがあるからこそ、真似ができるのであって、自分のことしか見えてない人は、周りの人がどんな仕事の取り組み方をしているのかがおそらく見えていない。
なので、真似をして下さい、とお願いしてもおそらく真似できないんじゃないかと思う。結局、人に対する視野の広さが成長のスピードや仕事の出来に直結しているように思う。

時間

時間の視野の広さは、どれだけ先を見据えているかの違いのこと。
仕事には大小様々な粒度のものがあるが、どの仕事にも大抵納期(締め切り)がある。
納期を意識した上でゴールから逆算して今何をすべきか考えられる人は、段取り良く仕事ができる。
逆に、納期を意識せずに、今やることにしかフォーカスが当たっていない人ほど段取りが悪く、仕事中に無駄な時間が多く発生しているように思うし、やり直しが多く発生して仕事の品質も悪いような気がする。
プロジェクトという単位で仕事をしている場合、プロジェクト全体のゴールを見据えて行動している人は、段取りが良く、全体として効率よく作業を進めることができ、品質も高くなり、評価が上がる。
今与えられている仕事をこなすことしか頭にない人は、段取りが悪く、効率と品質が共に悪く、評価されない傾向にある。
ということで、より先のことを見据えて仕事をしている人ほど仕事ができる人であると思う。

立場と視野

ピラミッド構造の組織に属している場合、立場が上がれば上がるほど自然と求められる視野の広さが変わってくる。
新人の時は自分の事で精一杯かもしれないが、チームのリーダーになれば、チーム全体の人間に目を向ける必要がある。
マネージャーになれば複数のチームを含む組織全体のことを考える必要がある。
経営者や役員になれば会社全体のことを考える必要がある。
これは時間においても同様。
新人の時は自分に与えられた仕事を、指定された納期に間に合うかにフォーカスを当てて取り組んでいただろうと思う。
リーダーになれば、プロジェクト全体の納期を意識した行動が求められる。
マネージャーになれば、複数のプロジェクトを考慮した長期的な目線でのリソース調整などが求められる。
経営者、役員になれば年単位で事業計画を考える必要が出てくる。

無理やり立場を上げれば視野が広がることもあるかもしれない。
とはいえ、客観的に見てリーダーができなさそうと思う人をわざわざリーダーに選んだりはしない。
この人ならリーダー、マネージャーの仕事ができるだろうと見込んでいるからこそリーダーに選ばれる。
つまりは、広い視野を持って行動している人が、自然と上に立場に上がっていくことになる。

正直なところ私個人としてはピラミッド構造の組織は自分には合わないのであまり好きではないし、上下関係という立場の違いもあまり好きではない。
なので、上の立場になることが良いことだとは1ミリも思わない。
だけど、仕事ができる人であることは自分にとっても周りにとっても良いことであると思う。
上の立場になりたいと考える必要はないと思うけれど、立場に関係なく、視野を広げて仕事に取り組むことは大事であると思う。


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