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タイムプレッシャーを活用できない人は伸びない

仕事においても、勉強においても、いや、人生において、時間の使い方は非常に大事。

効率を上げたいと思ったら、時間に制約を設けるのはそれなりに効果があります。
ただ、時間に制約を設けても、そこで適度なプレッシャーを感じて工夫しようという意識がなければ無意味に終わってします。

私はプログラミングを教えているときに、よく、自分一人で調べ物をしたり考えたりするときには時間の制約を作りましょうと教えています。

プログラミングの演習問題を解いている受講生に対して、15~20分、自分一人で挑戦して進展がない場合は質問して解決を図るようにすること。
あるいは今手を付けている作業を一旦置いて、別の出来そうな作業から取り掛かること。
このように時間の制約を付けることで、効率よく問題解決したり、効率よく理解を深めるように工夫することを期待しています。

ただ、時間の制約を設けたとしても、焦りの気持ちがないまま、だらだらと取り組んでいては全く意味がありません

タイムプレッシャーの意味

例えば、あなたが10個の荷物の移動をお願いされたとします。
荷物の大きさや重さを考えると、1人の人間が1度に手動で運べるのは1個だとします。
そして、現在荷物がある場所と移動先は往復で10分かかるとします。
その時、全部の荷物を運ぶのには何分かかるでしょうか。
単純計算で10分×10個で100分の時間がかかります。

ここで、依頼主から30分で全て運ぶように依頼されたとします。
この時あなたならどうするでしょうか。
断るのも一つの手ですが、実現するために、1度に複数の荷物を運べる道具を探す、あるいは手伝える人を探して複数人で協力する、あるいは、賢い人にどうにか実現する方法がないか相談する、などの手段があります。

タイムプレッシャーとはつまりこういうことです。
時間の制約がない場合は、1人で100分の時間を使えば単純作業で終わらせることは可能です。
ですが、30分という制約を与えられたことにより、実現するための手段を考える必要が出てくるのです。

理解においても同じ

今の例えは、物理的な物の移動についての話でしたが、これは理解についても同じです。

従来の自分のやり方では、理解するまでに時間がかかりそう。
そこで、時間の制約を設けることで、どうすれば理解のスピードを速くすることができるのかを考えるきっかけになります。

時間の制約を設けるのは、単に無駄な時間を使わないようにする意味合いもありますが、それよりも大事なのは、限られた時間で実現する方法を考えることにあります。

勉強で理解のスピードが遅いと感じている人は、自分にプレッシャーをかけることで、従来のやり方以外の学習方法を自分なりに考えることが大事です。

プレッシャーと聞くとあまりよくないイメージもあるかもしれませんが、集中力を上げるためには適度なプレッシャーは必要です。

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