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明日は入学式撮影、何をしているか?

もうね、これはシンプルに項目で書いていく。

1.式次第の確認(繰り返しますが、国歌斉唱の時は撮影禁止です)
2.学校の導線を確認するための入り時間
3.チョークアートなどの撮影を導線確認と同時に実施
4.入学式の式次第再確認
5.【優先順位を前にするか後にするか】公道に面していない校門なら立て看板と共に新入生と保護者をほぼすべて撮影(タイムテーブル次第)
6.入学式の受付場所での初々しい感じのやり取りはほぼできるだけすべて撮影する(一般的にはこちらが「5」より優先項目かもね)
7.クラスルームの撮影(天気注意;逆光になる場合には教室全体の俯瞰撮影は窓側、教室の奥に入れる事をお願いする;多少天候による)
8.入学式の式次第にのっとって、入場から退場まで、広角・中望遠・望遠をくまなく全員納める(ストロボの使用可否の場面は学校によって異なるので写真屋さんに確認する、もとより現場でも担当の先生に確認する)
9.式後に、クラスルームがあるので、少し打ち解けた感じの教室の様子ももれなく撮影(「8」に同じで広角・中望遠・望遠で全員)
10.「5」のクラスルーム終了後の帰宅時を押さえて、新入生と保護者の撮影漏れ分をすべて撮影しきる。(式前に撮影できなかった新入生の分)
11.集合写真は、新入生の体格が基本的に卒業式と逆に小さいので配慮しながら椅子の数や、間隔、保護者の位置を予測しておく(この辺りは新入生の人数で予測がつく、最近は保護者も一緒に集合写真に入るので仕上り予定のフレームを確認しながら撮影に臨む;逆に云えば”GOAL”になるフレームを提示してくれる学校写真会社のビジネスは、優先順位が高くなる)


※これね、現代だから「カメラマンがひとり」でも、対応できる事が多い。少子化だし、クラスも昭和みたいに5~10クラスとか今はほぼないから。逆に、クラスが少ないほど、ひとりひとりに密着した写真が撮影できるのは魅力的。(※ストロボは少し弱めの方が最近は良いみたい。気候が変わってストロボを眩しく感じる児童・生徒が多くなった印象があるから)

従前は全員撮れないいつくかの項目は、アルバム用途と割り切って撮影を依頼されていた時期もある(2013-15年頃)、そういう意味で今の学校式典写真っていうのは、児童・生徒ひとりひとりのコマ数が増えて、撮影している側も、その個性的なひとりひとりへの距離感なんかを慮りながら撮影する事ができるので、結構充実感がある。
(もちろん、云いたくないけれどギャラが著しく低い写真屋さんもあるので、結局「選択と集中」をカメラマンも意識せざるを得ない)

これからは、恐らく若いカメラマンで、「スタジオや狭い空間が苦手」とか、「写真専門学校」には通ったけれど、「業界の空気に馴染めない/馴染みたくない」というカメラマンにも、色々と「選択と集中」を意識すると、無理な方法ではなく、「スクールフォト」をできる素養のある方々がたくさんいると思うんだ。そして成果物の質が上がっていけば、案件単価もある程度維持できるし、そういう交渉も写真屋さんとした方が良いと思う。

特に、僕は子どもすきなんで、幼稚園・保育園、そして小学校の撮影はとても心地よい疲労もあって、帰宅後、最低限の一連の処理をしたら熟睡できるいいビジネスだ。
(個人的な性格や経験上、思春期以降の難しい時期の生徒の撮影はあまり得意ではない、笑)

何れにしても「指示待ち」で行ってみて全く空気感が分からなかったというスクールフォトの時代でもなくなりつつあるような気がしているので(ただ、そんな甘くはないけれど・・・即座に対応する資質は要るかな)

写真専門学校卒のひととかは特に、やってみる価値があると思う。50歳でもスポットでやってきた僕のようなタイプでも、入学・卒業式の撮影は特に心に「グッとくる」場面があったりして、やってみるのもいいと思ったりしました。
(どんな写真を撮ったらいいかって、学校写真屋さんに率直に聞いてみると色々と教えてくれますよ、逆にそんな時間ない、という写真屋さんも場面によってはあるので、そこが「選択と集中」をしっかり考えるところかなぁ)

そう、明日の入学式撮影の備忘としてメモ書きしてたんだけれど、すでに来年度・再来年度の卒業式・入学式のお話しもいただいたりする場合もあるので、時間もある事ですし、写真教育を受講した皆さんも子供が好き!という方は、色々と気軽にアプローチしてみたらいかがでしょうか?

僕は、単純に大人の写真は作品として撮ってアプローチしていますが、本来の「こどもらしい子ども」が特に、撮影していて楽しいなと感じるのでお手伝いの撮影をしています。気になったらWebサイト貼り付けておくので、問い合わせから気軽にメッセージください。では!

(ブローカーとかじゃないから、中間手数料とかそんな事はしません、お付き合いした事のある写真屋さんで「ステキだな」と思った方しか紹介しません、なので件数はかなり限られます)※表紙の写真は、まったくこの案件とは関係ありません、笑

【喜多研一 WebSite】※気になったらこちらからどうぞ(^^♪


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