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明治生まれの劇場「八千代座」に圧倒される!そして熊本の音楽家と「蓬蒿園」にて即興セッション【S1-Day7】

7日目は熊本に行きます。
この日でここまで一緒だった嵯峨治彦さん、茂呂剛伸さんとお別れし、新たに固犬の2人(吉田野乃子さん、ヨシガキルイさん)と合流しました。

レンタカーを借りていざ熊本へ。
まずは山鹿の八千代座を目指します。
山鹿は温泉街で、歴史を感じさせる建物が多く、情緒溢れる街でした。

そして到着した八千代座。
うーん、ここは凄すぎる...
空間に圧倒され、一つ一つの造作に圧倒され、天井の協賛広告(?)にも圧倒され。
北海道にはこういった長い歴史の中で受け継がれてきた劇場は無いので、凄く新鮮に感じました。
いつかここで何かやりたいですね、でもその前にまずはお客さんとして訪れてみたいです。

八千代座をすっかり満喫した後は、熊本の民家をイベントスペースとして活用している蓬蒿園に向かいました。
ここでは即興系のギタリストの宮崎真司さん、オルティンドー歌手の三枝彩子さんとお会いしました。

私たちもありとあらゆる音楽家とセッションしてきましたが、モンゴル民謡オルティンドーとは初めての出会いでした。
なんというかもう凄いパワーで、マイクや機械を使わずに伝わってくる生の迫力、これが生命の力なのかと。
モンゴルの広大な草原を感じることができました。

宮崎真司さんは固犬の2人とも何度か手合わせしているだけあって、息がピッタリ。
こういう踊りともスムーズにハマりますよね。
即興的なミュージシャンは九州では人口が少ないですが、その分各地の即興ミュージシャン同士でネットワークを築き、お互いに行き来をしているそうです。

熊本だけでは規模感や活動のしやすさという点で苦労も多いとのことで、県外にも積極的にライブをしにいき、活動エリアを広げているとのことです。
吉田野乃子ちゃんもまた積極的に九州でライブをしており、僕なんかよりもよほど早く北と南を繋げているのですよね、さすがです。

ニッチなジャンルは小規模の都市だと仲間集めに苦労するという話は各所で聞きますし、北海道でも実際そうだと思います。
ニッチなコミュニティーを作りやすいという点では「大都会の役割って大きいなぁ」と、何でも完結できる東京という街の重要性が透けて見えてはくるのですが・・・
それでも地方都市から先鋭的なことを発信していくということも、それはそれで重要な活動ですよね。
誰もが大都会で暮らしていける訳ではありませんし、こうやって都市と都市がネットワークを形成し、地域をこえて繋がっていくことができれば東京にはない豊かさを生むことができるかもしれません。

少なくとも僕は生活コストの低い暮らしの方が好きですし、育児のことを考えても大都会だけで暮らしていくことは厳しいと思っています。
でも、仕事をするうえでは東京はやはりやりやすい部分があったり、スピード感が全然違ったり、刺激も多いですよね。
大都市と小規模都市、どちらもメリットデメリットがあり、どちらにも行き来することが大事なのではないか、と改めて思ったりして・・・

うーん、とりあえず頑張ろ
と思った日でした。

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