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東洋医学的な医療面接

張景岳の「十問歌」

1. 寒熱を問う

暑がりか寒がりなのか
➡︎ 陰証か陽証なのかを確認

2. 汗を問う

汗のかき方を聞く
どう汗が出るのか、寝汗はどうか
➡︎ 水分の消耗具合や熱の多さなどの確認

3. 頭身を問う

頭の症状を聞いて体の上下での身体状態を把握する
➡︎ どこの経脈の病変なのかを確認

4. 便を問う

小便と大便の出を聞く
➡︎ 小便:出の良し悪しで腎・膀胱の状態を確認する(色の確認)
    大便:便秘や下痢などにより寒熱の状態、大腸や胃の状態を確認する

5. 飲食を問う

食欲や偏った食べ物の好みを聞く
➡︎ 食欲亢進:胃熱
 食欲不振:脾虚
 偏食:五味(酸・苦・甘・辛・鹹)という偏った味の食べ物は
    該当する臓を補い、働かすため偏食している

6. 胸を問う

胸に症状がないかを聞く
➡︎ 心肺の異常がないかを確認

7. 聾を問う

聴力の度合いを確認する
➡︎ 耳は腎の支配領域となるが
 経脈では胆経、三焦経、小腸経も耳にいく

8. 渇きを問う

口の渇きを聞く
➡︎ 虚熱による症状
 どれくらい水分をとるかなどを確認し熱の強さを伺う

9. 旧病を問う

➡︎既往歴のこと

10. 因を問う

発病の原因があるかを聞く
➡︎ 内因(怒・喜・思・憂・悲・恐・驚)か
 外因(風・暑・熱・湿・燥・寒)なのかを確認する

現在では…

改良が進んでいて
経期・帯下や睡眠、家族歴なども
確認する必要があるとされている

最後に

記事をご覧いただきありがとうございました^^
今回は東洋医学的な医療面接についてでしたが
スタンダードな医療面接についての記事も書いています
    ↓こちらもぜひご覧ください↓
https://note.com/kita_no_maru/n/n95689e6e7527

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