岡崎蔦屋書店へ行こうとして、平安神宮の前を通ったらなにやら騒がしい。どうやらコンサートが催されるようで、準備で客席とステージが組まれている。

旅行客はざっと広い砂場を想像していたのだろうけれど、まあこれはこれで珍しいので写真を撮ったりしていた。

春日太一さんの本で、『時代劇聖地巡礼』という本がある。時代劇研究家の春日さんが、最初の自粛期間中、無人となった時代劇のロケ地を巡ったエッセイである。本のなかの写真をみると、誰もいない観光名所が映っている。果敢な（？）インスタグラマーが、当時写真撮影をしてその人のいない場所をポストしてバズらせたりしていたけれど、もうさすがにそんなことはないだろう。

第七波、と言われているけれど、イベントが順次開催している。参加者は気をつけながら、楽しもうとしている。祇園祭や送り火だってやっているし、どんどん増えていくだろう。ちょっとだけ残念なのは、すいている京都、を出かけることができないことだろうか。海外の観光客だって徐々に増えている。

平安神宮の隅に喫煙所があり、喫煙者にとってはたいへんありがたい。なにせこの辺りには灰皿もないので。

イベント設営スタッフに混じり、でっぷりとした男がふうふうと汗をかきながら座っていた。よくみると葉巻を吸っている。どうやらアジアの観光客らしい。連れは参拝をしていて待っているのか。僕が一本吸い終えても、まだまだ優雅に葉巻をくゆらせている。葉巻のにおいは強い、嫌いなにおいではない。自分からは吸いたいとも思わないけれど。

平安神宮をでたら、修学旅行生らしき一団が、記念撮影をしていた。8月最終日。このあたりはわりとのどかだ。
のちに、堂本剛さんのコンサートだったことをTwitterのトレンドで知った。雨が降り、そして堂本さんは颯爽とされていたらしい。