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俺は骨の髄までありきたりだ! #12 わりかしなあなあ日常とケア

生まれたときからゴミ屋敷(アルデンテと書きたいところだが)
我が家はゴミ屋敷である。別にわざわざ告白するもんでもないけど。
そもそも床に物を置く習慣がよくないんだと思う。若かった頃はまあ適当によけときゃいいか、くらいに思っていたんだけど、いまじゃ家族も歳をとり、整頓する気力も失せ、足の踏み場もない。なんか家の中歩くのに謎の体勢とってるとこあるし。俺は家に住んでるのか? それとも冒険でもしてんのか?
で、いらん郵便物やらDMやらも捨てもせずにおいとくし、捨ててよといっても自分じゃないもんとか家族は言うのです。いやどう考えてもあんたのだから!
そう、おたがい責任をなすりつけあっているのだ。
我が家の人々は無類の買い物好きなのでやたらとものが増えていく。増えたならなにかを捨てる、をしない。
もうこれ、すべてを他人任せにしてるというか、自分が死んだら処分してくれくらいの雑さである(まあこれってけっこうみんなそんな感じか?)。
そのくせ適当に置いてるのに誰かが踏んづけたりしたらキレる。そんな大事ならちゃんと自分で管理しなよ、って話だ。
雑誌なんかも週刊誌はこまめに捨てているんだけど、うん十年前の雑誌の綴込み冊子(ブランド財布紹介みたいな)が色褪せたまま置かれていて、「いらなくね?」とか言おうものなら、「たまに見る」と。だったら自分で(以下略)。
そんな家に過ごしているからか、旅先のそっけないホテルなんかにとまるとすごく安心する。なんかビジネスホテルのシングルルームみたいな最小限のもので生きていきたいと! 執筆もはかどったりするしな。やっぱ見えてるものの影響ってすごいな。ゴミだらけの世界にいると、あたまも雑念にまみれると言いますか。
そんなこと言ってる自分もまた、片付けられない男で部屋はカオスと化している。
とりあえず、読まない本(でもあとで資料として〜とか思ったり)と着ない服(いつか〜って思うけど多分ない)を処分することを考えなければ。暑さも彼岸を過ぎて落ち着いてきたし。自分のことだけはしとこ。

ヘッドマッサージに小顔整体を全国民はしたほうがいい(推奨)
マッサージ大好きな自分なのですが、抜本的にたまには自分の身体をケアしようと思ったわけです。
で、いっつも野方の超有能な整体で月一ケアしてもらってるんだが、それとは別にいろいろやってみようかなと。
まず出かけたのは、頭と顔をマッサージしてもらおうと、ヘッドマッサージと小顔整体とやらを受けてきた。
いやこれがね、痛えのなんのって。頭皮めちゃ硬いですね〜と謎に嬉しそうな背術者。いやいやこっちはそんな発言にリアクションしてる余裕ねーんだってば! 肩甲骨あたりもゴリゴリとやられ(なにせいろいろ繋がってるってんで)四十分。
終了時にはぐったり。
鏡を見てみたら、なにか顔が変わっている……。
「垂れてたのがあがったんですね〜」とのこと。そんなさらっと!
なんか目がでかくなってるし、いっつもマグショットみたいな顔(しかも何度目かの服役)しているのに妙にイキイキしているではないですか(当社比)。
血の流れがよくなった、ということらしい。
一週間はもつ、とのことだそうで、うーむ、これは公の場にでる前に受けるのもいいかもしれんな。
見た目もだが、なんとなく頭もさっぱり。頭の筋膜リリーズをしてもらったらしい。
というわけで、これはもうだらーっとぼーっとなんとなーく生きている人々よ、すぐに頭皮と小顔マッサージを受けて欲しい! 人生観一瞬でも変わるから! と強く薦めたいところである。

大学生
僕は大学生が好きである。
と書くとなんかいやらしい匂いがしないでもないが、そんなことはなく。大学生というなんとなくゆるい時代が好きなのだろう。可能性があるのか、未来は輝いているのか、そもそもいまなんとなくゆるく生きている、まわりにも同じような人々がいて、というような。
もちろん大学生で起業したり資格取得や将来の夢をきちんと持っている人もいるだろう。自分はそんなことなかったけど。途中で「なんとなく意味ないな」と思って最初の大学辞めたけど。
あの時間ってのはかけがえのないもんだな〜と思う。そこそこ暇だから、なぜかいつもだらだら飲んでたり、集まってだらしない話をしていたり、世にもしょうもない恋愛をしたり(しかもそれが全てだと思ったり)。そういう時間っていうのは、永遠に続かないこともわかっていて、でも流されて。
今日もある大学生と会って話して、そいつは久しぶりにあったらバカっぽいパーマをしていて、いちおう大学野球やってるらしいがどうもチャラくて。で、海に行って「懸垂20回できたら飲み物タダ」って店(なんだかな〜)でチャレンジしたときの動画とか見せてもらったんだけど、心の底から、しょーもな! でもいいな! と思った。
大人になってから行く海とは価値が違うのだ。なので大学生たちよ(というか学生たちよ)、とりあえずしょーもないことをしろ、といつも思う。人には迷惑かけないでくれ、あと路上で座ってたまるのは醜悪だからやめとけ、あれはくせになるし。
悲しい恋だの飲んだくれて起きたら頭が痛くとも、会社はなかなか休めない、しかし、授業は休める(笑)。
ちなみにその大学生、免許合宿(偏見だけど学生が夜な夜な飲んで、女子は危険なイメージ)で自動車免許をとり、そして親に原付を買ってもらうことになったそうである。
いいな〜原付。
なんか人生がぐんと広がった気にさせられるよね。
いま俺が原付乗っても、仕事への移動が楽になるなくらいにしか思わないよ(悲)。

生活本
ゴミ屋敷がどうこう言った人間が紹介するのは悪いイメージを与えるのではないかと心配なのですが。上田淳子『今さら、再びの夫/婦二人暮らし』は素晴らしい一冊だった。夫婦お互いの仕事を尊重しながら、軽快に過ごすための実験というか。どういうふうに生活していくか、は最も重要なアートであると思う。スタイルについて考え抜くことは悪くない。ところで上田さんの夫氏はわたくしの小説の師匠なんです。それについては別に書きたいところ。ご夫婦揃って、偉大な仕事をされている。決してそれを自慢したり見せびらかしたりしない。本当はもっと偉そうにしてもいいのに。人としてのスタイルが定まっているということだと思う。

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