連続短編小説 非日常 5日目
今朝の気温は都心でも5℃で、ところにより雪に変わるでしょうー
交通機関への影響も考えられるので、余裕をもって行動しましょう
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今日は寒いのかぁー
北海道出身の自分にとって、寒さなんて平気だと思われがちなのだが、そんなことはない。
外は寒いが、家では親父がパンツ一丁で横になっているくらい暖かいのだ
基本的には北海道の人は寒がりなんだと思う。
だからこそ、暖房をガンガンたくし、極力外には出たくないのだ。
冬が来る度思い出す
あのカニ事件のことを(4日目参照)。
しばらくの間、女性不信に陥っていた俺だったが女遊びはしていた。
女遊びといっても、メイドカフェであるが
北海道のど田舎にメイドカフェができるのかと思われるだろうが、そのまさかである。
仕事帰りにはほぼ毎日のように帰宅し、おかえりなさいませを聞くのが日課であった。
今思うと、単純に寂しかったのだろうと思う。
何もない日常に刺激を求めていたのだった
そこに行けば、常連さん達がいて居場所があった。
特に何が楽しかったというわけではなく、その場所に居心地を求めていたのだ。
心の穴を埋めてくれるには充分だった
次第にカニを見ても食べることができるようになるまでには回復した。
とは言うものの、やはり未だに女性への不信感は持っているままである
お気に入りの子が、裏で客からの差し入れを捨てていたという話も聞いた。
まぁ、大抵の接客の裏側なんてそんなものである
接客での笑顔なんて、いわば仮面。
仮面を取れば、皆同じに見えた
そういうものであると割り切っていたので、特にショックを受けることもなかった。
俺の錆び付いた仮面をはずしてくれる女性が現れることなんてないだろうと思っていた。
その時までは____
さて、シャワーに入るとするか
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