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喫茶ルノアールのビジネスモデル

先日のカンブリア宮殿で喫茶店のルノアールが取り上げられていました。
最近はセルフ式のカフェスタイルが増えていて、昔ながらの喫茶店は年々減少しています。そんな中でルノアールは業績を右肩上がりに伸ばしています。
そこにはルノアール独自の戦略があったのですが、面白かったのでまとめておきます。

戦略1 長居OK

一般的な飲食業の基本戦略として「お客さんの回転率を上げる」があるのですが、ルノアールは長居がOKなんですね。他のカフェでは受験勉強やパソコンで仕事をしていると注意されますが、ルノアールは何時間いてもOKなんです。それどころか、無料でお茶を出してくれます。
なかには8時間も滞在する強者もいるようです笑

戦略2 ゆったりのスペース

ルノアールでは一坪1.5席で設計していて、一人のスペースが広いんですね。だから長時間いてもストレスを感じずに快適に過ごせます。

戦略3 待ち時間がない

番組ではどの時間帯にいっても待ち時間なしで入れる様子が映されていました。つまり常に空席があるのでお客さんのストレスが少ないのですね。これは確かに凄いことなのですが、なぜゆったりスペースで長居もできるのに満席にならないのかの理由は語られていませんでした。おそらく、コーヒー1杯600円と他店と比べて高めに設定しているので低価格を希望する客層がターゲットから外れているからじゃないかと思いました。また、近隣に複数出店するドミナント戦略をとっているのでお客さんが分散していることも要因かもしれません。

他にも独自のメニューを考案していたり、格安のモーニングセットがあったり、個室を貸会議室として運用したりといろいろな取り組みを行っていますが、ルノアールの本質は上記の3つだと感じました。

3つの戦略はお客さんにとっては嬉しいサービスですが、本当に事業としてやっていけるのか疑問に思いますよね。

これに対する答えは明確で「ロイヤルカスタマーの獲得」でした。
ロイヤルカスタマーは「熱烈なファン」のことです。
3つの戦略を実行することでルノアールじゃないとダメだという熱烈なファンを獲得したのですね。浮気をしない訳です。

このロイヤルカスタマーがいることがルノアールのビジネスの根源なのですね。

放送を見てルノアールに行ってみたくなりました。
が、僕の地元は田舎なのでルノアールがありません。。。
あー行きたい笑

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