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北見の商店街を歩こう!商店街の隠れた魅力と出会う Vol.2

北見市中心部にある「2番街商店街」。昔ながらのお店が元気に営業しています。

  • 「いつもは大型店で」

  • 「なかなか入る機会がない」

ならば!日頃2丁目商店街の皆様にお世話になっているKITAMI BASEスタッフが、お店を突撃インタビューしてみました。

どのお店も魅力がたくさん。

少しずつご紹介をしていくので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。

今回は「つるや呉服店」です!

着物をもっと身近に~つるや呉服店~

店主 続木敬久さんと娘さんの保科智子さん

続木敬久さん(1951年生まれ)
今の店舗で出生、お母さまが始めたお店の手伝いを経て25歳のときにお店を引き継ぐ。以来約50年間、時代の移り変わりとともにお店を支えてきた。

73年受け継ぐお店

ー入り口の木の引き戸が素敵で歴史を感じます。開店して何年経つのですか?

お店自体は私が生まれたときに創業したので73年目ですね。でも建物自体はもっと古いんですよ。

当時、銀行の支店だった建物を引き受けて私の母が創業しました。今も50年前の配電盤が現役で動いていますし、階段も当時のものを使っています。
2階の倉庫には100年前の土壁がまだ残っているんですよ。

50年前に使用していたそろばん
50年前に使用していた道具が今も残る

ー今はお二人でお店を切り盛りされているのですか?

はい、二人でやっております。このお店は私が生まれた年に母が始めました。

母は元々呉服が好きで、開業以来ずっと呉服専門店です。当時は従業員も何人かいて、呉服業界全体が盛り上がっていました。

ーにぎやかな時代だったのですね。

まだ着物が身近な文化としてありました。嫁入り道具として、冠婚葬祭の礼装として購入される方々が多かったです。

仕立屋さんも何件もいて、私がこのお店に入ったときはまず、仕立屋さん周りから始めたんです。

変わったものと変わらないもの

ー敬久さんがお店を継がれてから何年になるのでしょうか?

下働きを経て、母がまだ元気なうちに、ということで25歳のときに引き継ぎました。

ーもう50年も続けていらっしゃるのですね。

当時は北見市内にもたくさんの呉服店がありました。

今は、やっぱり着物自体が特別なものになってきているので昔みたいにたくさん売れる、というわけではありません。

それでも着物が好きな方はおりますし、着る機会もあるのでそういった方々に足を運んでもらっています。

ー今はどういったお客様が多いのでしょうか?

コロナ(による自粛)で冠婚葬祭用として着物を着る機会がぐっと減ってしまいました。

しかし、最近では「結婚式は和装で」という方や「茶やお花のお稽古で買い替える方」などが戻ってきています。

また、普段着として着る「小紋」や「紬」をお求めになる方もいらっしゃいますね。

着物を着る機会や人数は減ったものの、まだまだ着物は形を変えて残っています。

季節や着るシーンによって着物を変える

ー先ほどお話にでた「小紋」や「紬」など、着物について教えていただけますか?

「小紋」や「紬」は普段着として着るものです。

お祝いの席などに着るのは、季節によって大きく3つに分かれます。

・10月~5月:袷(あわせ) 裏地をつけて仕立てた着物。高級感が出る
・6月~9月:単衣(ひとえ)裏地なしの仕立て。通気性が良い
・7,8月:薄物(うすもの) 絽(ろ)や紗(しゃ)といった薄手で通気性が良い

帯も着るシーンによって変わります。袋帯、名古屋帯などがあります。着物に付属する小物も、足袋や襦袢(じゅばん)、半衿など色々あります。

ー私のような着物素人でもご相談に乗ってくれるのでしょうか。

もちろんです!(お二人声を揃えて)

最近はネットで購入もできますが、やっぱり実際に生地や色味などを見ていただきたいですね。

値段は化繊のほうが安いけど手触りは正絹(しょうけん)のほうがいい、など実際に見てみないとわからないこともたくさんありますから。

受け継ぎたい着物のよさ

ーお二人から見て、着物の良いところを教えていただけますか?

まず、体形を気にしないで着られるところです。洋服の既製品だとサイズがないような大きな方でも和服だと割とどんな体形でも着ることができます。

大きい方のほうが映えて見えることもあります。

ー他にも教えていただけますか?

あとは流行が洋服ほどないので、直しながら何代にも渡って使ってもらえます。おばあ様からお母様、娘さんへと受け継ぐことができるのも和服のいいところですね。

ー最後に、読者の方にメッセージをいただけますか?

最初はハードルが高いかもしれませんが、少しでも興味がありましたらぜひ足を運んでいただきたいです。

実際に手に取っていただいて、ご予算や着る機会などを伺いながらご相談をお受けいたします。浴衣の仕立てや、お手軽な着物も多数取りそろえておりますので、ぜひお立ち寄りください。

ー今日はありがとうございました。

お店紹介

つるや呉服店
住所:北見市北2条西2丁目
営業時間:9時~18時(不定休)
電話番号:0157-23-2961

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