はじめに
僕は2019年1月現在、縁があってワタナベコメディスクールで講師をさせてもらっています。
そもそも、お笑いなんて人に教えられるのか?
5年間講師をしてみて、僕の出した結論はNOです。
僕が養成所で、一年の最初に生徒に必ず言うことがあります。
僕(講師)を信用するな。利用しなさい。
考えてもみてごらん?
もしも、笑いの基準や正解というものを僕が知っているとしたら、僕は養成所の講師なんていうチマチマした仕事ではなく、もっととんでもなく大きな仕事をして大金を稼いでいるでしょ?
そう生徒に伝えます。
僕は僕で、自分なりのネタの作り方や、ネタを見た感想やアイデアを好き勝手に言うから、その中で参考になったものがあれば取り入れてくれればいい。
そうでなければ、何言ってんだこいつ?と無視したらいい。
おもしろさの基準なんて、講師にはないし、スクールのスタッフさんにも、アドバイス好きの先輩芸人にもありません。それぞれの芸人にあります。
生徒と講師の関係であろうと、何を面白いとするかにおいては対等です。
むしろ、40前後のおっさんよりも、20代前後の若者の方が面白い感性をもってんだぞ!と自信満々じゃないと困ります。
なので、ネタ見せの授業(生徒の作ったネタを講師が見て、感想やアイデア出しといった、ダメ出しをする)において、僕の言った通りにネタを直してこなかったとしても、それで怒ることは絶対にしないと約束します。
その代わり、言い訳もナシです。
◯◯さんの言われた通りにしたらスベった。
これが一番カッコ悪いと思います。
なので、それぞれが自分というブランドのプロデューサーとなって自己責任で活動しなさい。
そう生徒に伝えます。
なので、これから公開していく授業内容にしても、僕は僕なりの考え方を好き勝手に書きます。
その中で、参考になる部分があれば大いに取り入れてもらって、そうでない部分に関しては鼻で笑ってもらって大丈夫です。飲み会の悪口の材料にでもして頂ければ幸いです。
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