小さい時、自分の力ではどこも行けなかった。大人になった今、自由に色々なところに行けるのは本当に凄いことだと思う。
昔、仙台空港へ従兄弟を見送りに行ったことが何度かある。飛行機を見て純粋に楽しそうにしている従兄弟たち、私は寂しかった。当事者だったら私は相当楽しんでいたはず。
機内で旅程のことを母と練りながら美味しいものを買って食べる、そんな妄想。いつだって楽しいね。
だけど私は今ここで1人で飛行機を待っている。小さい頃から飛行機に乗っていた子どもたち、とても羨ましかったが、今ここになって1人を悲しんでいたり、いじけていたりするわけではない。
そんなこともあったなぁと振り返ってる。
旅先の予定なんも立てていない。飛行機に乗ってアイルランドの空気を吸えるだけで十分幸せ恵まれてる。
何のために行くの、何しに行くの、予定は決まっているの、って聞かれた。
何も決めてないのに、決めてないというのが恥ずかしかった。正直、何の目的もない。それよりもアイルランドに持っていくための音源を頑張って作っていたらもう出発が近づいてて予定なんて考える時間がなかった。
旅、どうなっていくのかな。英語もままならない。緊張しているとは言ったけどさほど緊張してないかもなるようにしかならないよね。

自分には音楽しかないと追い込むのがとても辛くなった。実際には音楽しかないんだけど、そうじゃないものももっと欲しい。音楽に正直になったとしても、いい曲が書ける時と書けない時とあって、報われる報われないで考えてたらとても独りよがりだと思った。
そうだったとして私はあとどうやって自分を追い込むんだろう。そう思った時に、見たことのない景色を見ようと思った。
あとそもそもそんなに自分を追い込む必要があるのかということ。追い込むんじゃなくて選択の中で驚ける範囲を広くしていきたい。知らないことが多すぎるし、知ろうとする努力もあまりしていないかも。
もっともっといろんなことに敏感になっていきたいって思うけど、音楽と同じように、その事柄にある程度執着しなければならないと思うから、時間だって必要だし、興味を持つ労力も必要。
と、相談する人もいず(作ってないからかも)
自己解決が多々。
私は家で曲を作っているだけで案外幸せだったりする。