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「美しい彼」について語らせてくれ4

気づいたらどっぷりハマり込んでしまったドラマ「美しい彼」の全話レビューを書いています。

今回はシーズン1-4話の感想です〜! 過去回はこちら!

いまさら言うことじゃないですけど、30分ドラマとは思えない濃厚さですよね毎回。回を追うごとに言及したいシーンが増えすぎて、倍々ゲームのように文字数も増えていきます

でも今回は4000文字くらいには収められると思う!!!!(押すなよ、押すなよ)なので、お時間あるときにでもゆっくり読んでもらえると嬉しいです〜。

いきなり白状します

冒頭からいきなり白状します。私、小山くんみたいなキャラもめちゃくちゃ好き……。小山くんを演じてる高野洸くん、笑うと八重歯が出てめちゃくちゃかわいい! もうめちゃくちゃ好き! (アイテム「語彙力」が落ちてるダンジョンはどこですか?)

ほんと小動物系男子とはこのこと。思い切って写真サークルに入った平良(萩原利久)の吃音が発動するや否や、そっと背中に手を当てフォローにまわる優しい&スマートなところも良いし、平良に「お願い!」って手を合わせるところとか、「この写真めっちゃ好き」って素直に褒めてくれるところとか、好きなところばっかり。

小山くんが悪い子じゃないからこそ、後々の展開を考えるとつらくなるわけですけどね……。

「八重歯」って言ったついでに白状すると、萩原くんの口角上がってる口元とか、口元の絶妙な位置にほくろがあるのも良いですよね! フェチが爆発して止まらない。

平良と小山くんで鍋をつつくシーンとかも最高じゃないですか〜〜こういうまったりした日常を描いてくれるのほんと良いよね〜〜〜! 関係ないけど、お鍋食べながらチューハイ飲むのって普通ですか……? 変なとこ気になっちゃったよ。

満を辞して登場★我らのキング

小山くんに頼まれ、舞台を見にやってきた平良。この時点でもうキングの策略に乗っており、手のひらの上で転がされていたなんて知る由もない。もう我々はキングの術中に嵌っており、自力では抜け出せないところまで来ているのである。

ここで清居(八木勇征)が登場するシーンが良すぎてね……。

まず「シャッ」とカーテンが開く→靴音が鳴る→スローモーションになってからは靴音が消える演出(最高)→帽子に添えられた右手→そっと手に取り→露わになるご尊顔……

「心臓が爆発しそうにうるさい」私も……「膝の上で握りしめた手が細かく震えている」私は手汗が止まらない……「ああ、どうしよう」どうしよう……「腹の底から暴風雨みたいな感情が湧き上がってくる」私の情緒は臨界点を突破しそう……。

思わず平良のモノローグとシンクロを起こしてしまうくらい、印象抜群で脳髄に刷り込まれそうなシーンですよね。平良と目が合った清居、ちょっと微妙に笑ってるように見えるのもほんとしんどい……。写真撮って引き伸ばして壁紙にしたい……。

この登場シーン、ロスさん「Follow」ドラマverリリックMVにも使われていて、もう何度繰り返し見たかわかりません。

まさかこの時点でさあ、平良が舞台を見にくるように仕向けてたなんて誰が想像できます??? まんまと清居の思うとおりになってるじゃないの、すべては彼の意のままってか??? 最高。

バチバチジェラシーの巻

このあとついに平良・小山・清居の御三方が出揃うわけですね。さっそく平良に「ストーカー」「きも」攻撃を繰り出す清居、久々に会えて嬉しがってるようにしか見えません。大きめの尻尾を振っている幻覚が私には見えるね。

優しい小山くんは、出会い頭にそんなトゲトゲしい言葉をぶつける清居に不信感を抱きます。そりゃそーだ。普通に考えたら「ハ?」と敵意をむき出しにしてもおかしくない場面である。だけどね小山くん……このふたりの間にはね……誰にも知り得ないアレやコレや、積み重ねてきた思いと時間があるわけよ……もうすでにふたりの間に入るスキマはないの、勝負する前から負けてる試合なんだよ……! ああ〜悩ましい〜〜!!

「このあと打ち上げあるけど、来る?」→「行く」までのスピードもそうだけど、ほんと目の温度が急上昇した感じするよね。萩原くん本当にすごい……。そして何がなんでも打ち上げに誘ってやる! と企んでたんだと思うと、清居に対しての愛しさと切なさが成層圏まで打ち上がりそう。

もうこの時点で平良のなかから8〜9割は小山くんの存在が消え去っていたでしょう。彼の視界はもう久々にお会いできた王の御姿で埋められている。だけど途中で(小山兄や小山くんの目線によって)「ごめん、今日、ちょっと用事があって……」と我にかえる平良。それに対する清居の返答はこちらです。

「ハア〜……」(ため息)(重要)

「お前が来ようが来まいが、俺にはどーでもいいんだけど」

ああ! この! ため息! 直前の!! ため息!!! からの「お前が来ようが来まいが、俺にはどーでもいいんだけど」はずるい&ずるい。こんなの海外の人の手にかかったら「なんでだよ、俺の言うことは絶対だろ、何がなんでも這いずってても来いよ!」って翻訳されちゃうよ!!!?

よくないじゃないかよ〜ほんとは〜平良が来るように仕向けてたくせによ〜! コノコノ! ほんっと素直じゃないんだから!!!

平良としてもここは「這いずってでも行くよ」的な心境でしたが、小山くんの立場を考えて大人しく帰ることに。その去りゆく後ろ姿を、ちらりと振りかえる清居……っは〜〜〜〜〜〜素直になれよお前たち……。

推しができると食欲なくなるよね

この日は小山くんの誕生日。お家でまたもや鍋をつつくふたり。小山くんが平良に「全然食べてないじゃん」って言うんだけど、わかる。清居と再会した衝撃で食欲なくなってるんでしょ、わかるよ。私も推しができると一気に食欲なくなるもん……推しダイエットみたいなのありそうだよね。

小山くんをお祝いするため、カメラのストラップやケーキをプレゼントする平良。ここさ、とってもとっても良いシーンだし、見ててほっこりするんだけど……。果たして、平良は清居の誕生日を祝ったり、何か贈り物をしたりしたことはあったんだろうか??? とクエスチョンマークが飛び交っちゃいました。

高校時代のエピソードで、お互いの誕生日がどうの〜みたいなのはなかったですよね……? 平良的には「下々の者が王の誕生日を祝うなど滅相もない」みたいな心境だったかもしれないけど、清居としてはどうだったのか。そりゃ当時はそこまで仲良しってわけじゃなかったから、誕生日を一緒に過ごすとかそんなのあり得なかっただろってのはわかるんだけど、でもさ、でもさ〜! 小山くんと清居の対比がどうしても気になっちゃう!

小山くんは自分の気持ちを素直に言葉にしてくれる子、でも清居は決して本心を言ってはくれない。平良は小山くんに対しては普通にやり取りするしプレゼントだってあげる。でも清居に対しては……? やっぱり清居だってストレートな愛情表現が欲しいよね、でもそんなことは平良にとっては「無礼な行為」にあたるのよ……ここのギャップがすれ違いとなってるのよね……ああもうどうしたらいいの!?!?! ちょっともう我慢ならなくなってきたから走ってくる。

もうどうにも止まらない平良

清居と再会してからというものタガが外れた平良、清居の出演する舞台に通い詰めるの巻。「清居は嵐のように、せっかく実った果実のすべてをもぎ取っていく」あ〜〜良いモノローグだわ……私も掻っ攫われたい……。

そして額縁越しに清居がポーズを決めるシーンに絶叫した。ムンクもびっくり。そのままオークションに出品してください……お願い……それか善光寺のご開帳みたいに数年に一度しか見られない場所に大切に保存しといて……。

ふたたびやってきた平良を逃してたまるかとばかり、またもや打ち上げに誘う清居。「打ち上げ、来たきゃ勝手に来れば?」ああ〜〜もう〜〜ほんと素直じゃないんだからあ!!!(N回目)打ち上げの場で違う役者との仲を見せつける感じも、いかに清居が平良に会いたがってたかが表現されてて良いよ良いよ〜!

このあとの平良の妄想のシーン、妄想とはわかりつつも何十回とリピートしちゃった。あのシーンはほんとうにダメだし、ほんとうに反則だと思う。このシーンだけを肴にみんなでいろいろ打ち上げたいよ私だって!!!!!!

秘技!!!上目遣い!!!

さあさあ来たぞ〜〜! どんなフルコースも前菜があってメインディッシュが引き立つってもんですからね。今回の山場が来るぞ〜〜〜!!

打ち上げの席から公園へ移動する平良と清居。まずね、酔ってる清居はダメよ。いろんな意味で電波に乗せちゃダメ。YouTubeだったらセンシティブなコンテンツとして弾かれちゃうよ。

「酔ってる?」→「酔ってねえよ」→「大丈夫……? あ、歩道」→「うざい、さわんな!」

ここです!! ここ!! 聞いて!! リピートアフターミー!!!

「さわんな!」

この「さわんな!」の言い方が好きなの最ッ高……濁点ついてるみたいな感じ……こういうニュアンスを出せるのほんとすごい、八木くんってほんとに演技はじめたばかりの子なんですか……??? この「さわんな!」のテイストで「仕事しろ!」っていうアラーム音声を配布してほしい。朝8時に町内アナウンスで毎日流してほしい。

そのあとね、公園でね、ブランコに乗ってね、平良はまたジンジャーエールと水? かな? を買ってきてあげる、と。ああもう酔ってる清居ほんとかわいいな〜〜〜なんか泣きたくなってきた……私もアルコールで脳内ふっとばしたい……。

ブランコに横座りする感じとかさあ、ジンジャーエールの蓋を「プシュッ!」と開ける、その「プシュッ!」にちょっとびっくりしてるような感じとかさあ……ジンジャーエールを一口飲んだあともさ、蓋を閉めながら秘技!!! 上目遣い!!! からの「そんな見んなよ」……はい私もう無理……残弾ないよ……戦えないよ……あとは頼んだよ……。

このさあ、清居はブランコに横座りして、平良は正面座りしてる感じも、互いの関係性を示唆してる感じで良いですよね。清居は平良のほうを向いてるけど、平良は恐れ多くて王には真正面から向き合えない、その恐れ多さを表現してるような感じ……アレッ さすがに深読みしすぎですか?

もうお手上げ

これ以降のね、公園のブランコに座りながら話すシーンについて詳しく書かせていただきたい。まずね、清居がカバンのなかから舞台のフライヤーを出すところですね。これはあれなの? 平良に……渡そうと思って……前もって……フライヤーを……用意してきたって解釈でいい? 大丈夫? 間違ってない? はい噴火。

そんなの想像しただけでもう1mくらい浮けそう。そしてこのあとさ、「ん!」って言いながら平良にフライヤーを差し出すでしょ。「ん!」って。「ん!」!!! って!!!! かわいさをブロック状にして積んでいったら月に到達できそう。そしてどことなく漂う某カンタの香り(サツキちゃんに傘差し出すところね)。

「また見に行っていいの?」と言う平良に「いちいち許可とんなよ、来たきゃ勝手に来い」と返す清居。ふう。大丈夫だよ。こっちだって耐性ついてきてるんだから。これくらいじゃ倒れないよ。

事務所を通してないから稽古場を確保するのも大変、とこぼした清居に「うちは?」と提案する平良。ここの清居の「え?」の言い方も好きでしてね……なんか気だるげ……色気が感じられる……魔術師に「幻惑」みたいな魔法かけられてるような………………い、いや! でもまだ平気だぞ! さっきもう戦えないって言ったばっかりだけど、まだいけるぞ、立てる、立てるぞ!

連絡先を交換しようと、自分のスマホを取り出し平良に「おい、番号」と言いながら渡す清居……あ〜〜〜〜〜この「おい、番号」も好きだなあ……この「おい」は絶対に「オイ」ではなく「おい」なんだよなあ……ひらがなの柔らかさがあるよ……確実にこれまでの呼びかけとは違うんだよ……。

ていうか清居のスマホを渡されたのが仮に私だったとしたら、とても平常心ではいられない。たまらず持ち去っちゃう。

そして、このあと、番号を打ち終えた平良が、清居にスマホを返します……。そして、スマホを返された清居は、清居は……しばらく平良を見つめたあと……。

「お前、このあとどうすんの?」

平良側に少し身を寄せつつ、秘技! 上目遣い! を発動しながらの

お前

このあと

どうすんの……?


お手上げ

はい、もうお手上げ!!! 白旗!!! もうやめてくれ!!! 無理だ!!! お手上げお手上げ!!! ちょっと上気した頬+上目遣い!!! なんとか耐えようとしたけど無理だ!!! 耐えられない!!! 降参降参!!! もう立ち上がる気力も体力もない!!! どうにでもしてくれ!!!!!

これはプロレスだったら即退場の反則技じゃないの……? いいのこんなの? 許されるの? 上目遣いはダメだよってあれほど言ったじゃん……バキバキ強刺激すぎるよ……。銃口を向けられてなくてもホールドアップしちゃう……。

平良が「電車で帰るよ!」とすっとぼけた反応をしたあと、気分を害した王は立ち上がってしまう。ていうか平良さ、よくこの攻撃を受けてそこまで平然としていられるよね!?!!? びっくりしちゃう。

もうお手上げ2

はい、問題の橋の上ですよ。このドラマさ〜〜後半数分のリピート率がものすごいんだけど……今回たぶん3桁は見てる……。「小山さんの弟と、付き合ってんの?」以降の流れ、ここだけでいいから応援上映パブリックビューイングしたいよね。

ちょっともういろいろ追いつけてないので、セリフをダイジェストでお送りしていいですか?

「別に、付き合ってないけど……」→「付き合う可能性はあるってこと?」→「なんで、そんなこと……」→「なんでって……!(怒)」→「……気にするのかなって」→「俺は気になんかしてないし! どうぞ勝手に付き合ってくれ」→「あ、待って! 待って……あの……」

はい! からの! せ〜〜〜〜の!!!

「アイツとオレ、どっちが好きなんだよ」

「「アイツとオレ、どっちが好きなんだよ」」

「「「アイツとオレ、どっちが好きなんだよ」」」

アイツと……

オレ……

どっちが……

好きなんだよ……………………

…………………………………………

……………………

………………

………

ハッ

私は枕の下に清居の写真を敷きたい

いけないいけない……あまりにも衝撃で目の前が真っ白になった……。そろそろ耐性がついてきたかと思ってたけど、ぜんぜんそんなことない……何度見たって新鮮に心が持ってかれる……しんどい……苦しい……。

清居の写真に布団を被せて一緒に寝てるシミュレーションする平良激かわいい……私は枕の下に敷いて清居の夢を見たい。

このあと清居が間違えたフリをして平良に電話をかけるんですよね。セリフの練習をしたいから家に行っていいか、と。もちろん断らない平良、大学へ行こうとした道をそっと引き返すも、小山くんが風邪をひいたから病院に連れて行ってほしい、とサークルの人たちに頼まれてしまう。

清居のいる道へ進むか、それとも、大切にしてきた果実がある“元の世界”にとどまるか……そんな暗示があるようにも感じられるシーン、ほんと細部まで丁寧に作り込まれてて大好きです。そろそろ「お布施の入金先はこちら!」って口座番号が公開されてもいい頃だと思うんだけどまだ?

ーー

今回は4000文字くらいに収められそうって言ったのどこのだれ? 6000文字超えてすみません……。

「美しい彼」レビューをまとめたマガジン作りましたので、よろしければ!

(業務連絡)
・ドラマ公式ビジュアルブック、なぜかまったく届きません。焦らされてるみたいで複雑な気持ちです。その間、原作読みながら大人しくしておきます……。
・今夜シーズン2の2話放送ですね……誰か酸素……
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