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「美しい彼」について語らせてくれ5

突如ハマったドラマ「美しい彼」の、どこにも頼まれていない全話レビューを書いています。

今回はシーズン1-5話のレビューです。どの回も好きだけど、この回も大好き!!! 過去のレビューはこちらです〜。

例のごとくネタバレ配慮はありません!!!!

清居の視点から高校時代をリプレイ!

すでにおなじみ、シーズン1-5話は清居の視点から見た高校時代をリプレイする回でございます。「あのとき……清居はこう思っていたのね!?」の驚きをトキメキとともに味わえるお得すぎる回です。一粒で二度美味しいアーモンドグリコ! 鴨がネギを背負ってやってきた! 一石二鳥!

冒頭では、劇中のセリフである「好きだ」「どうしようもないくらい」を練習する清居のシーンから。演出家である小山兄には「なんか伝わんないんだよなあ〜」と言われてしまいますが、え、十分では……? こちらとしてはもうすでに結構お腹いっぱいな感じですが……?

とはいえ、さすが清居を演じる八木勇征くん、「あんまり心のこもってない『好きだ』」を表現するのもお上手です。ひとりスタンディングオベーションして盛大に無視されたい。その後も「好きだ」を練習する清居を小道具になって見守りたい。いきなり全然関係ないけど、八木くんってめちゃくちゃ横顔(も)綺麗ですね……。

声も素敵なんてさすがに反則じゃない?

ここから清居の回想が始まり、モノローグベースになっていくわけですね。平良(萩原利久)のモノローグに慣れてたからか、清居のモノローグは新鮮だなあ〜! 声も素敵だなあ〜! 声まで素敵なんてさすがにコレは反則だなあ〜! このモノローグ一式セットにしてカラオケで聞けるようにしてほしい。リピートするたびに著作権による収入が入る仕組みにしてほしい。

音楽室で寝ている清居は何度見てもお美しい。眠り姫よりも眠り姫。チューしたら死ぬぞって言われても大勢が群雄割拠で押し寄せると思う。そしてやっぱり眼球が動いてる気がするんだよね〜〜〜実は起きてるんだぞってのを暗に示す演出! 最高! 国民栄誉賞! 舌をぺろっとすんのも最高です! 紫綬褒章!!!!!

途中でいったん現在に戻って、稽古場で寝そべる清居を真上からとらえるショットがあると思うんですけど、こことっても好き……。「好きだ……」って言ってるんだよ……。モノローグでは「その気持ちの名前を、俺はまだ知らなかった」と言っており、ようやく平良への気持ちを明確に自覚するのか? しないのか? どうなんだ?? どっちなんだい!?!?! ってところ。クッソおおおおおおおこっちこそ好きなんだよばか!!!!

やっぱりトマトジュース事件はすごかった

清居が初めてまともに平良に声をかけた科学(化学?)室。よくよく見ると……清居の右腕を肩にかけられても平常心で笑っているこの男子生徒、すごい精神力の持ち主では? コイツ……できる……。

このあとの神社のシーンはやっぱり何度見てもいいなあ〜〜清居視点だとまた違った良さがあるなあ〜〜! 「信じていいのか? この目を……」「コイツは他のやつとは違うのか?」のモノローグのあとの、清居の顔を斜めから捉えたショット! 大好き! ほんと綺麗な肌してる、これでとくにお手入れしてないってほんとですか?? なんかもういろいろ吸い取りたい。

そしてトマトジュース事件もリプレイされる。このシーンはほんとにすごい、萩原くんがすごすぎる……。「俺のために全身全霊で、捨て身になって……」って清居がモノローグしてるように、叫び声、雄叫び、声にならない声を上げて、暴発した内側を自分でも制御できずにいる感じ。剥き出しになってる目とか、喉が擦り切れちゃうんじゃないかっていう声の出し方とか。これは、平良にとっては自己の救済だったんだよなあ。

そして「平良がいたから、淀んだ空気のなかでも前を向こうと思えた」と清居が言ってるように、平良の存在は清居にとっても救いになっていたんだなあ……。なんかもう尊い、やんごとない、止めどない……。右手にチューも校舎裏でチューも、何度見てもいいなあ……。

右手にチューのとき、清居が目を泳がせてるのがわかるけど、この目を泳がせる演技もとっても上手ですよね〜〜〜あと校舎裏のときも、「じゃあ、またな」のあとに、自分で自分を疑うみたいに唇に手を触れる感じも良いなあ〜〜〜〜なんかすべての所作を真空パックにして永久保存したい。これが清居のファーストキスだったんだと思うとフルマラソン完走できそう。

川辺で清居が悔しそうに「いま俺がアイツのことを考えているなんて、想像もしていないだろう」ってモノローグするシーン、ここの悔しそうな顔も、本当悔しそうですよねえ……「しろ」って言われてもなかなかできない表情だと思う……。

私はタオルになりたい

場面は現代に戻り、清居は迷った末に平良に電話をしますが、番号を変えちゃってるのでつながりません。ていうか「平良」で番号登録してることに今さらながらときめいちゃった。ほかに何があるの? って感じだけど。

小山兄の口から、弟が平良と仲良しであることがわかり、あれよあれよと舞台に招待することが決まる。写真を見せてもらって「あの平良が笑っている」って展開になりますが、言うほど笑えていないと思うからあんまり心配しなくていいと思う。ていうかこのシーンさ、お兄さん普通に弟のセクシュアリティ暴露してるけどいいのかな?

割とかっこいいじゃん〜〜と平良が褒められる流れに対して「お前に平良の何がわかる」のモノローグ。はい! これは翻訳するとどうなりますか? そうですね! 「俺だけが平良のことをよくわかってんだから要らんこと言うな!」になりますね!

いろいろ考えたんだけど、結論、私は清居の汗を吸うタオルになりたい。

平良&清居の再会

無事に平良を舞台におびきよせるのに成功した清居。「心臓が爆発しそうにうるさい」「膝の上で握りしめた手が、細かく震えている」ってモノローグ、平良とシンクロしてるよね〜〜〜も〜〜〜〜〜〜!!!! こういうところが好きすぎる!!! 心を掴むの上手すぎじゃない!?!? お歳暮送りたい。

ようやく会えた平良を打ち上げに誘い、「うん!」と即答した平良を見て一瞬は「勝った」と思った清居。しかし結果的に平良は小山くんと誕生日を過ごすことを選びます。小山兄に弟が誕生日であることを知らされると「へえ……そうなんすか」と口では言いながら、モノローグでは「俺よりあんな男を選ぶのか?」とジェラシーは熱くなるばかり……平良は清居のことを恋愛対象として見ちゃいけないと思ってるからね……。

ほんとなんていうか「平良→鈍感な主人公」「清居→どこから見ても紛れもないヒロイン」の構図が完璧だわ……。一見そうは見えないのに、内実を探るとそうなってる感じが重層的でクセになる〜〜! やめられない止まらない〜〜〜!!!

主従関係の逆転?

ついにもう会えないかと思いきや、「待て!」が解かれた犬のごとく清居の舞台へと通い詰める平良。ここぞとばかりに打ち上げへ誘う清居。

入間に「ずいぶん熱心に見つめてたじゃない、彼のこと」と言われ「俺が? アイツがじゃなくて?」と焦り出す。見つめるほうと見つめられるほうの逆転? 主従関係の入れ替わり? 常にピラミッドの頂点に君臨していたキングからしたら、まさに天変地異、青天の霹靂、パラダイムシフトですよね……。

入間に迫られてもうんともすんとも心が動かない清居。「コイツに見つめられても、触られても、全然胸は高鳴らない」「俺が欲しいのは……」とモノローグしながら、平良を見つめる……。

これはあれですかねえ、ここでようやく平良のことが好きだってハッキリ自覚したってことになるんでしょうかね……。このあと平良を初めて見つけた過去を思い出してるし、苦戦してた「好きだ」ってセリフも感情を込めて言えるようになってるし……(関係ないけど、有線のイヤフォン使ってる清居とても良いです)。

筋肉

ここで突然ですが悩みを相談してもいいですか? あのね? 「好きだ」ってセリフを褒められて「その気持ちが恋なんだよ!」って小山兄に言われて、モノローグで「きも……」と言ったあとの清居の姿が目から離れません。どうしたらいいですか? だってあの筋肉は反則じゃないですか?? ちょっと想定以上に鍛えられてない??? そりゃこっちとしては「少し引き締まってくれてたらいいなあ」くらいは思うよ。思うけどあれはすごいよ……ダメだって……漫画で描いたみたいな腹筋してるじゃん……いつでもどこでもデッサンの練習台として重宝されちゃうじゃん……。

「清居の筋肉すごい」ってことを書くためだけに「筋肉」と見出しをつけるのはいかがなものかと思いましたけど、ちょっと避けては通れない道だったんでね……失礼しました……。しっかし、あんな腹筋してて平良にワン切りして連絡来るの待つとか、ギャップもいい加減にしてくれよ……健気かよ……。

乙女な小山くん

前回暴露したように、私は小山くん(高野洸)も大好きなのです。風邪を引いて平良宅へやってきた小山くん、蜂蜜しょうがやおかゆを「持って帰りなよ」と言われています。これは平良による優しさの表れのようにも思えますが、「もう大丈夫?」「おかゆも持って帰りなよ!」と巧みに「さっさと帰るように」促されています。つらい……これはつらい……。

小山くんもそれを察したのか、泊まっていってもいいかを尋ねます。しかし平良にとっては喜ばしくない申し出。なぜかって今夜はセリフの練習をしに清居が来るからッ……!!!! 平良にとっての優先順位はどうしたって清居のほうが上。小山くん……君が悪いんじゃないんだよ……。

これまたタイミングよくやってくる清居、当てつけのように平良へ抱きつく小山くん。「待って! 清居!」の言い方が、ほんとうに切実で胸に迫るんだよなあ。お母さんに置いていかれたら生きていけない子どもみたい……。

このあとの、小山くんと平良が縁側で語るシーン大好きです。なんていうか、これまでとは少し違うベクトルで大好き。小山くんのことも好きだからさ、彼に感情移入して見るとほんと泣けてくるのよね……。出会うのがもう少し早かったら、とかさ、いろいろな「if」を考え出すと止まらんのよ。30代半ばにもなるとちょっとやそっとのことですぐ泣くんだから、ちょっとは手加減してよ!!!!!!!!!!

好きなセリフめちゃくちゃあるよ〜〜〜平良の「ごめん、説明できない」とかもさ〜〜〜〜これまで重ねてきた清居との時間、言葉にできない感情、周りには理解できない思考回路とかさ、ぜんぶが詰まった言葉じゃないかよ……。

そして小山くんの言うとおり、「理由なんてないけど好きって、いちばん強い」ってほんと! その! とおりだと思う!!!!! 今なら私わかるよ。「美しい彼」にハマったのも突然だったもん。初めて1話を見てからまだ一週間経ってないもん。なのにもうこんなに好きだもん。でもそこに理由はないんだもん。でも好きなんだもンンンンンンンン!!!!!!

ーー

取り乱して申し訳ありませんでした……。今回は過去回に比べるとクレイジーさ(&文字数)を抑えられた気がします。なぜかって、次回がシーズン1の最終回であることを見越した結果です……たぎるのを抑えられる気がしないからさ……。

過去回のレビューはこちらから〜!

(業務連絡)
・気づいたら「美しい彼」表紙のテレビジョン買ってた。意識なかった。こわい。
・シーズン2の2話、めちゃくちゃよかったね……
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