フォンテヌ1章のリネ考察がモヤモヤしてたからスッキリさせてみる

※注意※
この記事は『フォンテーヌの魔神任務 第一章』のネタバレを含みます。
一章のみの情報での考察、というか解釈なので二章や伝説任務の情報を含まない内容であることをお許しください。








魔神任務内での、旅人のリネの扱いについて。
直前に対面したタルタリヤとの対比もあり「そこまで冷たくしなくてもよくない?!」ってなった人もいたかもしれない。
自分は腑に落ちた展開だったものの、それに対する解釈をいくつか見るといまいち納得できるものに出会えなかったので、自分が解釈した旅人の心情を文字起こししてみる。

簡単なあらすじ

フォンテーヌの玄関に降り立った旅人は、愉快な御当地神フリーナにうざ絡みされそうになるのを大魔術師リネに救って貰う。そんなこんなでリネのコンサートに呼ばれるもののマジックの最中に殺人事件が発生。犯人として審判されそうになるリネを庇い”代理人”になる旅人。しかし告発したフリーナの口から、リネは「壁炉の家」―ファデュイの一員であるという衝撃の事実を知らされる…。

ペェモンのヒゲメガネかわいい……。


何が旅人の逆鱗に触れたのか

ここで注目したいのが、旅人がリネの正体を知ってから彼らへの態度が冷たくなったことだ。
まぁ今までにもあのような態度を向けた相手は大勢いたがプレイアブルキャラに向けるのは結構珍しい。
一体何がそこまで旅人の機嫌を損ねたのか、整理してみよう。

①リネがファデュイ(壁炉の家)の一員だったから

これがリネが旅人に嫌われたもっともらしい理由のように見える。
というか多分リネ自身はそう強く思っている(めっちゃ言い訳するし)。
でもこれは要因の1つではあっても、主な理由ではないと思う。

直前のタルタリヤのくだりがあるからだ。

タルタリヤも同じくファデュイの1人、というか執行官である。
ファデュイだからと毛嫌いしてたら、態度が矛盾しているように思う。
勿論今までの旅でタルタルが仕事熱心な戦闘狂って真っ直ぐな性格なのを理解してのことってのは多少あるだろうが、だからってここまでの差は出ないだろう。モブファデュイでも助けたりしてる旅人ですし。
ここが凄く解釈をややこしくさせてる要因だと思う。

タルタルへの態度はもはや”古くからの悪友”感覚


②リネが重要なことを偽ったから

旅人がリネを法廷の裏に呼び出してブチギレる前の話を思い返そう。
リネはフリーナからの尋問にて以下のことを暴かれてしまう。

  • リネは謎の物音を聞いていなかった

  • 箱の中で待機していたという嘘の証言をしていた

  • 「壁炉の家」の人間だった

この直後に旅人のお叱りシーンへと繋がるのでここがリネ達が旅人を大きく失望させたポイントだと見て良いだろう。
本来であれば代理人もとい弁護人である旅人に事件に関するあらゆることを赤裸々に話すべきである。無実ならば尚更だ。

なのにリネはそのことを伝えず、嘘の証言までし、リネットも黙認していた。つまり2人は事前に口裏を合わせていたことになる。
更にこの2人はファデュイときた。
今までの出会いからの流れが出来すぎており罠に嵌められたと思っても仕方ないだろう。
そりゃ警戒心もMAXになるわ。

旅人の心境が分かる数少ない場面


③リネが旅人を信用していなかったから

リネがファデュイであることを隠していた理由として語っているのが

『だから、身分さえ明かさなければ、僕たちはとても良い友だちになれるかもしれないと思った…』

ファーストコンタクトの時は旅人の素性を知らないような振る舞いだった。
もしこれが真なら、フリーナとの件で旅人が”あの旅人”だと気づき、大事な公演が直前に控えているのも相まって素性を明かすのを保留にした、と考えることができる。そもそも『壁炉の家』またはファデュイの一員であることに後ろめたさを常々感じており、元から素性を語らないタチだったのかも。
何れにせよ旅人への告白は勇気がいるのは理解できる。

だが事件が発生したことにより、旅人は2日ほどの付き合いでありながらリネの無実を信じ、代理人にまでなって弁護してくれる。
それに対しリネは地下に私欲で潜入したのを誤魔化す為に、事件後も正直にすべてを話さなかったことで、結果最悪の形で暴露されてしまう。

これは全力でリネを信じていた旅人への裏切りであり、言い換えればリネは旅人を信じきれなかったとも言える。

信じてたのに裏切られたと嘆くペェモン


④リネが神の心の奪取を目論んでいる疑惑

そもそも謎の音を聞いていなかった原因は地下に潜入していたから。
その理由は”諭示裁定カーディナル”のコアに近づくこと。
リネはその目的を『予言の危機に対応するため』と説明しているが、彼らが「壁炉の家」の人間であり、仮にコアが”神の心”を使って動いているものだとしたら、「召使」の指示で神の心を奪う目的で計画した可能性がある。
現に旅人が一章の終盤でそう考えている一文がある。

一章終盤にリネ達と会話している際の選択肢

直前にタルタルにも遭遇しているしフォンテーヌ内でファデュイが動き始めているとすれば、これまで訪れた国々の例からして狙いは間違いなく”神の心”
だとすればこれも神の心奪取計画の1つである可能性は十分にあるし、旅人はそれに盛大に巻き込まれ、むしろアリバイ作りに利用されたともとれる。

つまり、ファデュイの悪事に加担した可能性があるのだ。

今までの魔神任務でのファデュイの働きで犠牲になった者は多く、その悲しみを知っている旅人からすれば、相当な屈辱だと言えよう。

まとめ

以上を踏まえて旅人の主観でリネを見ていくと

  • 地下潜入を誤魔化そうとしていたこと、ファデュイであることを隠してたこと等から旅人を欺こうとしたととれ、信用が一切出来なくなった。

  • 更には神の心を奪取しようとした疑惑まで浮上し、自分がこれ以上巻き込まれたくないのもあって関係を修復できないまま一章が終了

といった流れだと私は解釈した。

リネ達の信頼は地に堕ちたものの、事件には不透明な点が多く、フリーナの推理も強引かつ不可解なところもあるため代理人を継続したと思われる。

終盤の2人への塩対応は、事件の解決が『リネ達の為』ではなく『事件の真相を追求する為』に目的がシフトしていたからであり、結局地下へ潜入した動機は依然疑いが晴れないままだったのでああなったのだと思われる。



余談ではあるが…

利用する為に近づいた訳ではなかったのに信頼を失ったリネ達に対し、
利用する為に近づいておいて信頼を勝ち取ってしまったナヴィアとの対比がなんとも皮肉なストーリーとなっている。

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